
「ワクチンNavi」 は渡航前に確認しておきたい感染症の情報や、旅行・渡航に役立つ豆知識など様々な情報を発信しております。
公開日:2025.10.10更新日:2025.10.10
「ベトナム旅行はいくらかかるの?」「安く行ける時期を知りたい」など、ベトナムへの旅行を検討する場合に、費用について気になる方も多いでしょう。ベトナムはハノイやホーチミンといった都市をはじめ、ダナンやホイアンなどのリゾート地も人気があります。日本からは5~6時間のフライトで行け、時差も少ないため、初めての海外旅行先として選ぶ方も多い国です。
そんなベトナムへの旅行について、本記事では、費用目安や安い時期、現地での両替におすすめの金額の目安について解説します。
※本記事では、2025年9月時点のレートを参考に「1ベトナムドン=0.0055円」で日本円換算しています。
ベトナム旅行の日数別の費用は、下記が目安です。
旅行日数 | 1人あたりの費用目安 |
2泊3日 | 7万円~ |
3泊4日 | 9万円~ |
4泊5日 | 11万円~ |
1週間(6泊7日) | 13万円~ |
世界遺産のホイアンやハロン湾などを訪れるなら、現地ツアー費用として1~2万円ほど多く見積もっておきましょう。
旅行費用は時期やホテルのグレード、利用する航空会社によって差が出るものです。以下では、項目別にベトナム旅行に必要な費用の目安を解説します。
東京~ハノイ・ホーチミンの直行便を利用する場合、往復の航空券代の目安は以下のとおりです。
安い時期 | 高い時期 | |
LCC(格安航空会社)
・ベトジェットエア ・ZIPAIR など |
3.5万円~ | 7万円~ |
フルサービスキャリア
・ANA ・JAL など |
5万円~ | 9万円~ |
※2025年9月時点の情報をもとに作成
LCCを利用するとかかる費用を抑えやすくなりますが、別途受託手荷物料金がかかることも多いため、総額費用をよく確認して予約を進めましょう。
費用を抑えたい場合は、直行便ではなく、経由便の利用を検討するのもおすすめです。
ホテルは、宿泊時期やグレードにより料金が異なりますが、目安は1泊5,000円~です。
グレードごとの料金は、以下も参考にしてください。
ホテルタイプ | 1泊あたりの料金目安(1部屋2名利用) |
エコノミー
(~2つ星) |
3,000円~ |
スタンダード~スーペリア
(3~4つ星) |
5,000円~ |
デラックス / ラグジュアリー
(5つ星~) |
15,000円~ |
※2025年9月時点の情報をもとに作成
料金は部屋代となることがほとんどのため、2名以上での旅行の場合は、1人あたりの料金を抑えやすくなります。
宿泊代を抑えたい場合は、ゲストハウスやホステルを利用すれば、1泊2,000~3,000円台に抑えることも可能です。
ベトナムでの食事は、1日あたり2,000~3,000円を目安にしておけば、現地のローカルグルメから人気スポットのグルメまで十分に楽しめるでしょう。
具体的な費用目安は、下記のとおり。
レストランの利用が多くなりそうな場合は、1日3,000円を目安にしておけば安心です。
食事にかかる費用を抑えるなら、屋台や食堂を利用するのがおすすめですが、お店選びでは衛生面で安心できそうなところを選ぶようにしましょう。
外務省のベトナムに関する情報ページでは、A型肝炎や腸チフスについての注意喚起があります。
汚染された水や食品により感染リスクが高まるため、現地ではミネラルウォーターを利用し、生の食材を避けるようにしてください。
観光費用は訪れる場所によりますが、1日2,000円ほどが目安です。
博物館や美術館であれば、入場料は30,000~40,000ドン(約165~220円)が目安。ホイアン旧市街やハノイ・オペラハウスなど、観光で特に人気の場所でも1,000円以内で見学可能です。
観光スポットを単に回るだけでなく、現地のツアーを利用する場合は、少し多めの予算を見ておきましょう。
現地ツアーの費用目安は下記のとおりです。
ツアープラン | ツアー料金 |
ハロン湾日帰りクルーズ | 9,000円~ |
メコン川クルーズ | 6,000円~ |
フエ観光ツアー | 18,000円~ |
夜のホイアン散策ツアー | 8,000円~ |
※2025年9月時点の情報をもとに作成
現地で必要な交通費は滞在日数によっても変わりますが、市内観光なら1日1,000~2,000円程度を目安にしておけば安心です。
ハノイやホーチミンでは電車も利用できますが、ベトナムでの主な移動手段はタクシーやバイクタクシー。市内をまわるだけなら、1回の移動で500円も行かずに利用できます。
タクシーの利用では、配車アプリの「Grab」の活用がおすすめです。
事前に料金確認ができ、クレジットカード決済が可能な上、一般的なタクシーよりも運賃を抑えられる場合があります。
現地でのネット利用は、1日500円~を見ておくとよいでしょう。
以下は、各接続手段の料金目安です。
接続方法 | 料金相場 |
海外用ポケットWiFi | データ無制限:1,200円~/日 |
現地SIMカード | データ無制限 15日間 300,000ドン~
(約1,650円~) |
eSIM | データ無制限:500円~ / 日 |
※2025年9月時点の情報をもとに作成
SIMカードやeSIMを利用すれば、比較的安くデータ通信が可能です。
複数名で利用する場合は、ポケットWiFiをシェアすることで費用を抑えられる場合もあります。
旅行人数や旅のスタイルに合わせて、どのタイプでの準備がよいか比較・検討してみてください。
ここまで紹介した費用のほかにも、海外旅行保険やお土産、ショッピングなどにかかる費用があります。
海外旅行保険はクレジットカード付帯のものを利用する方法もありますが、カバー内容が基本的なもののみの場合もあります。
保険会社に申し込む場合は、下記の費用目安を参考にしてください。
また、現地でのショッピングやお土産にかかる費用は人によるところも大きいですが、3,000円~が目安です。
スーパーをうまく活用すると、インスタントのフォーやベトナムらしい調味料、ドライフルーツなど、ばらまき用に便利なものが安く手に入ります。
安い時期にベトナム旅行を考えるなら、雨季のプランを選択肢に入れてみましょう。
雨季は雨の多い時期となりますが、観光客が減る傾向があり、航空券やホテル代が比較的安く見つかります。
南北に細長い形をしているベトナムは、地域ごとに雨季の時期が異なります。地域別の雨季の目安は、下記を参考にしてください。
雨季以外の時期で費用を抑えたいなら、ゴールデンウィークや年末年始、お盆の時期を避け、その前後の時期で見てみましょう。
また、ベトナムの旧正月(テト)にあたる1~2月は、観光施設も休業が多くなり、航空券やホテルが高騰します。この時期を避けた旅行プランを立てると費用を抑えやすくなります。
旅行日数にもよりますが、ベトナム旅行では1日あたり500,000~1,000,000ドン(約2,750~5,500円)を現金で持っておくと安心です。
現地ではカード決済できる場所も増えていますが、屋台やタクシーでは現金のみしか使えない場合もあります。
小さな商店では大きな額のお札を受け付けない場合もあるため、ショッピングモールやホテルで小額紙幣に両替しておくとスムーズです。
ベトナム旅行の費用は工夫次第でぐっと抑えられます。LCCや安い時期を狙えば、グルメや観光をより満喫できるでしょう。
旅行前には、費用面の把握だけでなく、現地での感染症リスクに備えることも大切です。
ベトナムでは、日本と医療体制や衛生環境が異なる部分があります。中でも、A型肝炎や腸チフスは感染リスクが日本より高く、予防接種が推奨されます。
ワクチンNaviでは、信頼できるクリニックの紹介もしているので、渡航前のワクチン接種に活用してください。
費用と健康の両面から備えて、ベトナム旅行を楽しみましょう。
Related article