公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02

破傷風ワクチンとは?効果や副作用、費用について解説

「破傷風ワクチンの作用と副作用は?」「破傷風ワクチンの費用や接種スケジュールも知っておきたい。」このように破傷風に備える上で気になっている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事では、破傷風ワクチンの基本情報や効果、ワクチン接種をおすすめする人などを詳しく紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。

破傷風ワクチンの基本情報

破傷風ワクチンに関する基本的な情報は以下のとおりです。

項目 詳細
ワクチンの種類 トキソイド
接種時期 2回目は初回の接種から3〜8週間後、3回目は6カ月以降に120~180日の間隔をあけて追加接種
接種回数 通常3回
料金 定期接種:無料

任意接種:3,000円程度/回

接種後の抗体価持続期間 約10年(定期的なブースター接種で長期間の免疫維持が可能)
副作用 注射部位の赤み、腫れ、痛み。発熱、頭痛など。稀にアナフィラキシー反応

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破傷風ワクチンの効果

破傷風ワクチンは感染症予防に効果的であり、正しく接種することで約10年間の免疫を獲得できます。また、定期的な追加接種によって免疫を持続することも可能です。

破傷風ワクチン(トキソイド)を打つことで、破傷風菌が産生する毒素に対する免疫が得られます。初回接種と追加接種を適切な時期に打つと、ほぼ100%の確率で有効な免疫が形成可能です。

小児期の定期接種として、三種混合ワクチン(DTP)や四種混合ワクチン(DPT-IPV)は破傷風を予防します。

 

破傷風ワクチンの接種をおすすめする人

破傷風は、土壌や錆びた金属などに存在する破傷風菌が傷口から体内に侵入することで発症します。特に農業や園芸、キャンプなどで土壌に頻繫に触れる機会がある人は、感染リスクが高い傾向にあります。

破傷風ワクチンの接種が推奨される例は以下のとおりです。

対象者 理由
農業従事者 土壌と頻繁に接触するため
アウトドア活動を行う人 キャンプやハイキングなどで自然と触れ合う機会が多いため
海外旅行者 衛生状態の悪い地域の場合は感染リスクが高まるため
1968年以前に生まれた人 小児期の定期接種対象外であり、免疫が不足している可能性が高いため
最後の接種から10年以上経過している人 免疫が低下しており、再接種が必要なため

特に、アジアやアフリカ、南米などへ渡航する予定がある人は、ワクチン接種が推奨されます。

 

破傷風ワクチンを打てない人

ワクチンの接種は感染症の予防に非常に有効ですが、接種する上で個々の健康状態を考慮することが必要です。

例えば37.5℃以上の発熱がある場合は、ワクチン接種によって病状が悪化する可能性があるため、接種を控えるのが好ましいとされています。重篤な急性疾患がある場合も同様に、病状を悪化させるリスクがあるため接種できません。

また、ワクチン成分に対するアナフィラキシーの既往歴がある方も、アレルギー反応を再度引き起こすリスクが高いため避けましょう。

 

破傷風ワクチンの接種スケジュール

初めてのワクチン接種から3〜8週間後に2回目のワクチン接種を受け、3回目は6カ月以降なおかつ120〜180日間隔をあけて受けることが推奨されています。

接種スケジュールは、1967年以前に生まれたか、1968年以降に生まれたかで異なります。

 

1967年以前に生まれた人は、定期接種として定められていなかったため、子どものときにワクチン接種を受けておらず基礎免疫がありません。

従って、まずは3回ワクチンを接種し、その後10年ごとに追加でワクチン接種を受けましょう。

 

1968年以降に生まれた人は、定期接種が定められているため、子どもの頃に接種して基礎免疫があります。

よって、最後にワクチン接種を行った日から10年経過したタイミングで、追加接種を受けましょう。

Q&A

破傷風ワクチンに関するよくある質問

破傷風ワクチンはどこで接種できますか?
多くのクリニックや病院で予防接種を受けることができます。事前に電話で確認するとスムーズに行えます。また、定期接種の対象者(子どもや特定の年齢層の成人)は、地域の保健センターでも無料で接種を受けられます。海外旅行や出張の際に必要な予防接種を提供しているクリニックでも接種が可能です。

この記事の監修者

著者

記事担当:破傷風の主な症状は何ですか?

顎や首の筋肉に症状が現れ、口が開かなくなることが大半です。重症化すると、体が後ろに反り返るような強いけいれん(後弓反張)が起こります。呼吸筋も影響を受けるため、重症の場合は呼吸困難を引き起こして生命に危険が及ぶこともあります。

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