公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02

風疹ワクチンとは?効果や副作用、費用なども解説

風疹ワクチンを検討している方の中には「風疹ワクチンの効果や副作用を事前に知っておきたい。」「かかる費用や接種スケジュール、ワクチンの回数は?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、風疹ワクチンの基本情報や効果、おすすめする人、接種スケジュールなどについて解説するので、ぜひチェックしてみてください。

風疹ワクチンの基本情報

風疹ワクチンの基本情報は、以下のとおりです。

項目 詳細
ワクチンの種類 麻疹風疹混合(MR)ワクチン、風疹単独ワクチン
接種時期 第1期:生後12〜24カ月

第2期:5〜7歳

接種回数 2回
料金 MRワクチン:8,000〜12,000円

風疹単独ワクチン:4,000〜8,000円

接種後の抗体価持続期間 約20〜30年
副作用 発熱、発疹、注射部位の腫れ、けいれん、関節痛、頭痛、倦怠感など

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風疹ワクチンの効果

風疹ワクチンは、風疹の発症予防と流行抑制に非常に効果的です。

東京都健康安全研究センターによると、風疹ワクチン接種によって約95%の人が風疹に対する免疫を獲得できるといわれています。(出典1)

さらに、ワクチン接種によって風疹ウイルスの伝播が抑制され、集団免疫が形成されます。これによって妊娠中の女性が風疹に感染するリスクが大幅に減少し、先天性風疹症候群の発生が予防可能です。

出典1:東京都健康安全研究センター「風しんQ&A ⅠⅠ ワクチン関連

 

風疹ワクチンの接種をおすすめする人

風疹ワクチンの接種は、妊娠を希望する女性とそのパートナー・妊婦の周囲にいる方々・30代〜50代の未接種者に該当する方へ強く推奨されます。

妊婦が風疹に感染すると、胎児に先天性風疹症候群(CRS)を引き起こすリスクが高いため、妊娠前の予防が非常に重要です。

また、30代〜50代の方々は定期接種の機会が少なかったため、免疫を持たない人が多いことから接種が推奨されています。

 

風疹ワクチンを打てない人

風疹ワクチンは、すべての方が接種できるわけではありません。妊婦や重篤なアレルギー反応を経験したことがある人、特定の免疫抑制状態にある人は、風疹ワクチンが打てません。

風疹ワクチンは生ワクチンであり、妊娠中の女性や免疫力が低下している人にはリスクが伴うためです。また、過去にアナフィラキシー反応を経験した人や、重篤なアレルギー反応を経験したことがある人も、再び接種することによって同様の反応が引き起こされるリスクがあります。

そのため、ワクチン接種を検討する際は医師と相談の上、健康状態に応じて適切な判断をしましょう。

 

風疹ワクチンの接種スケジュール

公費で風疹ワクチンを接種できる「定期接種」のタイミングは下記のとおりです。

 

1期:1歳児(生後12カ月~24カ月)

2期:小学校入学前の1年間(5歳~7歳未満)

 

風疹ワクチンの接種を受ける際は、麻疹風疹混合(MR)ワクチンの接種が多いです。

そのため、風疹ワクチンの定期接種スケジュールは麻疹ワクチンと同じです。

 

上記以外の年齢の人は、接種が推奨される条件に当てはまる人であっても任意接種(自費)になります。

任意接種を受ける場合は、1回目と2回目の間隔を4週間以上あける必要があります。

なお、下記の人に対する風疹ワクチンの接種は禁忌となっています。

 

妊娠中の人

疾患などにより免疫機能に異常がある人

別の病気に対して免疫機能を抑制する治療を行っている人

麻疹風疹混合(MR)ワクチンに対して重篤なアレルギーがある人

 

ワクチンを接種できない人の同居家族は、風疹を感染させないためにワクチンを2回接種するなどの対策が必要です。

加えて、麻疹風疹混合(MR)ワクチン接種後2か月間は妊娠を避けましょう。

Q&A

風疹ワクチンに関するよくある質問

風疹ワクチンはどこで接種できますか?
全国の医療機関やクリニックで接種可能です。特に、内科・小児科・婦人科などの診療科で対応しています。自治体の保健所や市区町村の役所でも情報が提供されており、定期接種や任意接種の案内が行われています。事前に医療機関に問い合わせて、予約が必要かどうか確認することをおすすめします。
風疹ワクチンは公費助成の対象ですか?
風疹ワクチンは、公費助成の対象となる場合があります。特に、定期接種として1歳児と小学校入学前の5歳~7歳未満の幼児に対する接種は無料で行われています。さらに、妊娠を希望する女性やそのパートナーに対しても、自治体によっては助成制度が設けられています。助成の有無や詳細については、住民票のある自治体に問い合わせて確認すると良いでしょう。

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