公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
ポリオワクチンとは?効果や副作用、値段なども解説
ポリオワクチンを知っている方の中には「ポリオワクチンの効果や副作用は?」「ポリオワクチンの値段やスケジュールについて事前に知っておきたい。」と思っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
この記事では、ポリオワクチンの基本情報や効果、接種をおすすめする人などの情報を詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
ポリオワクチンの基本情報
ポリオワクチンの基本的な情報は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | 不活化ポリオワクチン(IPV)、経口生ポリオワクチン(OPV) |
接種時期 | 生後3カ月から90カ月(7歳6カ月)まで |
接種回数 | 初回免疫:3回(3~8週の間隔)
追加免疫:初回接種から12〜18カ月後に1回 任意接種:4~6歳の間に1回 |
料金 | 定期接種:無料
任意接種:医療機関により異なるが、約1万円程度 |
接種後の抗体価持続期間 | 約10年(追加接種が推奨される) |
副作用 | 注射部位の赤み、腫れ、痛み、発熱、アレルギー反応(まれにアナフィラキシーショック) |
ポリオワクチンの効果
ポリオワクチンは、ポリオウイルスの感染を効果的に防ぎ、感染拡大を抑制するために非常に有効です。
特に不活化ポリオワクチン(IPV)は安全性が高く、効果的な予防手段として広く推奨されています。
ワクチンを3回接種することで、ほぼすべての子どもがポリオウイルスに対する免疫を獲得できます。ワクチンの効果もあってか、2024年現在では全世界におけるポリオの症例が99.9%減少しました。
ポリオワクチンの接種をおすすめする人
ポリオワクチンの接種は、生後3カ月以上90カ月未満の乳幼児に特に強く推奨されます。
また、ポリオの免疫が低い成人や流行地域に渡航する人も接種が推奨されます。特に、アフガニスタンやパキスタン、一部のアフリカの国に渡航する場合は、ポリオワクチンを接種することが大切です。
ポリオウイルスによって麻痺が引き起こされることもあり、その麻痺は一生残ることが多いとされています。ポリオワクチン接種によって免疫を獲得することで、ウイルスの感染を防ぎ、地域全体での流行を防ぐことにもつながります。
ポリオワクチンを打てない人
過去にポリオワクチンまたはその成分に対し、アナフィラキシーなどの重度のアレルギー反応を経験したことがある人は、接種を避けるべきです。
また免疫抑制治療を受けている人や、免疫系に影響を与える疾患を持つ人には、ワクチン接種が適さない場合があります。例えば、HIV感染者や化学療法を受けている患者は、医師と相談した上で判断するようにしましょう。
発熱や急性の病気にかかっている場合も、病状が回復するまでワクチン接種を延期することが賢明といえます。
ポリオワクチンの接種スケジュール
一般的に、生後2カ月から受けられる四種混合ワクチンで免疫をつけることになります。
四種混合ワクチンは受ける時期が1期と2期に分かれており、5回の接種が必要です。
1期では生後2カ月〜12カ月の間に3回、3回目から12カ月~18カ月あけて1回、合計4回の接種を行います。
2期では、免疫の効果が落ち始める11歳前後で1回受けることになります。
不活化ポリオワクチンも生後2カ月から接種が可能です。
不活化ポリオワクチンは合計4回接種する必要があり、まず3〜8週ほどの間隔をおいて3回受け、およそ1年後に4回目を接種します。
海外では、入学前に5回目を任意で受けるよう推奨されています。
Q&A
ポリオワクチンに関するよくある質問
- ポリオワクチンはどこで接種できますか?
- ポリオワクチンは、全国の内科、小児科、予防接種を提供しているクリニックなどの医療機関で接種が可能です。また、自治体の保健所や市区町村の役所でも接種を受けることができます。詳細については、お住まいの自治体のウェブサイトや医療機関に直接問い合わせて確認すると良いでしょう。
- ポリオワクチンは妊娠中に接種できますか?
- 一般的にポリオワクチンの接種は、妊娠中の女性には推奨されていません。妊娠中のワクチン接種は慎重に行う必要があり、医師と相談の上で判断することが重要です。ただし、特定の状況や高リスク地域への渡航などの特別な理由がある場合は、医師の指示に従って接種が考慮されることがあります。
- ポリオワクチンの接種回数を間違えた場合、どうすれば良いですか?
- 接種回数やスケジュールを間違えた場合は、かかりつけの医師や保健所に相談しましょう。通常、適切な間隔をあけて再接種を行うことで、必要な免疫を獲得することができます。特に不活化ポリオワクチン(IPV)は、初回接種と追加接種の時期を正確に守ることが重要です。接種の遅延やスケジュールのミスがあった場合も、定期接種の範囲内であれば医師の指示に従って適切な対応を取ることが可能です。
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