公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
髄膜炎ワクチンとは?効果や副作用、料金などを解説
髄膜炎ワクチンに関して「髄膜炎ワクチンの効果や副作用は?」「費用や接種回数、接種スケジュールも知っておきたい」と分からないことも多いのではないでしょうか、
この記事では、髄膜炎ワクチンの基本情報から効果、ワクチンの接種をおすすめする人、接種スケジュールに関する情報などを分かりやすく解説します。
髄膜炎ワクチンの基本情報
髄膜炎ワクチンの基本情報は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | *メナクトラ®、メンクアッドフィ®(髄膜炎菌ACWY型)
輸入ワクチン:Bexsero®、Trumenba®(髄膜炎菌B型)、Menveo®(髄膜炎菌ACWY型) *2024年3月31日で販売終了 |
接種時期 | 生後8週間、16週間、1歳(髄膜炎菌B型)
2歳以上(髄膜炎菌ACWY型) |
接種回数 | 1回(*メナクトラ®、メンクアッドフィ®、Menveo®)
2回(Bexsero®) 3回(Trumenba®) *2024年3月31日で販売終了 |
料金 | 1回約1万9,000〜2万5,000円 |
接種後の抗体価持続期間 | 約5年(髄膜炎菌ACWY型)、効果はおよそ80~95% |
副作用 | 注射部位の痛み、発赤、腫れ、発熱、頭痛、発疹、圧痛、過敏症など |
髄膜炎ワクチンの効果
髄膜炎ワクチンは、髄膜炎菌による感染症の予防において非常に効果的です。ワクチン接種は、特に集団生活を送る人や髄膜炎流行地域への渡航者にとって重要なものです。
例えば、髄膜炎菌Bワクチンを摂取すると、感染リスクを約80〜95%減少させる効果があるとされており、国内でも輸入ワクチンが使用されています。
また、髄膜炎菌ACWY型ワクチン(*メナクトラ®、メンクアッドフィ®)も髄膜炎菌Bワクチンと同様の効能があるとされています。
*2024年3月31日で販売終了
髄膜炎ワクチンの接種をおすすめする人
髄膜炎ワクチンの接種は、集団生活を送る学生や海外渡航者、免疫抑制状態にある人などに強く推奨されています。
髄膜炎菌による感染症は、急速に進行して重篤な合併症を引き起こす可能性があります。そのため、ワクチン接種によって感染リスクを大幅に減少させることが重要です。
医師と相談し、適切な時期にワクチン接種を行いましょう。
髄膜炎ワクチンを打てない人
重篤なアレルギーを持つ人や免疫抑制状態にある人は、髄膜炎のワクチン接種を避けるべきです。
例えば、以前に髄膜炎ワクチンや他のワクチン接種後にアナフィラキシーショックを経験した人は、再度の接種が禁忌となります。
また、免疫抑制剤を使用している人や重篤な基礎疾患を持つ人は、ワクチン接種に対するリスクが高い傾向にあります。そのため、ワクチン接種前に医師と慎重に相談する必要があります。
髄膜炎ワクチンの接種スケジュール
髄膜炎ワクチンの接種スケジュールは、ワクチンの種類や初回接種の月齢や年齢によって異なります。
小児用肺炎球菌ワクチンは生後2カ月から接種でき、初回接種が生後2〜6カ月の場合は4回、生後7〜11カ月の場合は3回、1歳は2回、2〜5歳は1回と決まっています。
初回接種を生後2〜11カ月に受ける場合は4週間以上あけてから2回目以降を接種し、1歳の接種では1回目から60日以上あけてから2回目を接種しなくてはなりません。
ヒブワクチンも同じく生後2カ月から接種可能で、初回接種が生後2〜6カ月なら4回、生後7〜11カ月なら3回、満1歳〜4歳なら1回です。
初回接種を生後2〜6カ月で受ける場合は4週間〜8週間以上あけてから2回目と3回目を接種し、4回目は最終接種から7カ月〜13カ月後の1歳早期が望ましいです。
生後7カ月〜11カ月で初回接種の場合は、4週間〜8週間以上あけてから2回目の接種をし、3回目は最終接種から7カ月〜13カ月後の1歳早期に接種します。
髄膜炎菌ワクチンは2〜55歳まで接種でき、接種回数は1回のみです。
アメリカでは、感染確率が高い10代後半〜20代が定期接種の対象となっており、11〜12歳に1回、16歳で追加接種することが推奨されています。
Q&A
髄膜炎ワクチンに関するよくある質問
- 髄膜炎ワクチンはどこで接種できますか?
- 髄膜炎ワクチンは、全国の医療機関やクリニックで接種できます。特に渡航外来やトラベルクリニックでは、髄膜炎ワクチンの取り扱いがあります。また、大規模な病院や一部の診療所でも接種を受けることができます。接種を希望する場合は、事前に医療機関に問い合わせて、予約が必要かどうか確認することをおすすめします。
- 髄膜炎ワクチンは妊娠中でも接種できますか?
- 妊娠中の髄膜炎ワクチン接種については、慎重な判断が必要です。一般的に、髄膜炎ワクチン(特にメナクトラ®やメンクアッドフィ®)の安全性は、妊婦に対して確立されていないため接種が推奨されていません。ただし、接種が必要と判断される場合(髄膜炎流行地域への渡航が不可避な場合など)は、医師と相談してリスクと利益を慎重に評価した上で接種が行われることがあります。
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