公開日：2024.08.02更新日：2024.08.02

麻疹ワクチンとは？効果や副作用、値段について解説

麻疹ワクチンを検討している方の中には「麻疹ワクチンの効果や副作用を事前に知っておきたい。」「麻疹ワクチンの値段や接種スケジュールが知りたい。」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

この記事では、麻疹ワクチンの基本情報や効果、ワクチン接種をおすすめする人など幅広く解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

麻疹ワクチンの基本情報

麻疹ワクチンの基本的な情報は、以下のとおりです。

項目	詳細
ワクチンの種類	生ワクチン〔単独麻疹ワクチン、麻疹風疹混合（MR）ワクチン〕
接種時期	1期：生後12カ月～24カ月、2期：5歳～7歳未満（小学校入学前の1年間）、上記以外の年齢の人は任意接種（自費）
接種回数	2回
料金	定期接種の場合は無料。任意接種の場合は医療機関により異なり6,000円～10,000円程度
接種後の抗体価持続期間	約10年以上
副作用	発熱、薬疹、発疹、接種部位の腫れや痛み。まれにアナフィラキシー反応、脳炎、脳症が報告されている

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麻疹ワクチンの効果

麻疹ワクチンは、麻疹ウイルスに対する免疫を作るための生ワクチンです。初回接種で約95％の接種者が免疫を獲得し、2回目の接種では99％以上の接種者が免疫を獲得します。

国内では2006年以降、麻疹風疹混合（MR）ワクチンが定期接種として導入され、1歳時と小学校入学前の2回で接種が行われているのが特徴です。

国内での麻疹の発生は、2度の接種によって大幅に減少し、重篤な合併症の予防にもつながっています。ワクチン接種は自分だけでなく、周囲の人々の健康を守るためにも重要です。そのため、適切な時期にワクチンを接種して麻疹の予防に努めましょう。

 

麻疹ワクチンの接種をおすすめする人

小児は定期接種スケジュールに従い、1歳時と小学校入学前の2回の接種が推奨されます。

小児期に接種を受けていない場合、特に1990年以前に生まれた人も接種が推奨されます。接種歴が不明な場合は抗体検査を受け、必要に応じて接種を行うことが重要です。

また、アフリカ諸国・中国・フィリピン・ベトナムなどの麻疹が流行している地域に渡航する場合、事前に予防接種を受けることが推奨されます。ただしこの地域のみならず、世界中どの国でも感染の可能性があることを覚えておきましょう。

適切な時期にワクチンを接種することで、自分自身だけでなく、周囲の人々の健康も守ることができるのです。

 

麻疹ワクチンを打てない人

麻疹ワクチンは、全ての人が接種できるのではなく、特定の条件に該当する場合は接種が禁じられています。

麻疹ワクチンは生ワクチンであり、接種によって弱毒化されたウイルスが体内に入ることで免疫を形成します。そのため、免疫機能が正常に働かない人や、免疫力を低下させる治療を受けている人にとっては安全ではありません。また、妊婦への生ワクチンの接種は、胎児に影響を与える可能性があるため禁忌とされています。

ほかにも、37.5℃以上の発熱がある人・重篤な急性疾患にかかっている人・過去にワクチンの成分に対してアナフィラキシー反応を起こしたことがある人は、接種を控えましょう。

 

麻疹ワクチンの接種スケジュール

公費で麻疹ワクチンを接種できる「定期接種」のタイミングは下記のとおりです。

 

1期：1歳時（生後12カ月～24カ月）

2期：小学校入学前の1年間（5～7歳未満）

 

麻疹ワクチンの接種を受ける際は、麻疹風疹混合（MR）ワクチンの接種が多いです。

そのため、麻疹ワクチンの定期接種スケジュールは風疹ワクチンと同じです。

上記以外の年齢の人は、接種が推奨される条件に当てはまる人であっても任意接種（自費）になります。

 

任意接種を受ける場合は、1回目と2回目の間隔を4週間以上あける必要があります。

なお、下記の人に対する麻疹ワクチンの接種は禁忌となっています。

 

• 妊娠中の人
• 疾患などにより免疫機能に異常がある人
• 別の病気に対して免疫機能を抑制する治療を行っている人
• 麻疹風疹混合（MR）ワクチンに対して重篤なアレルギーがある人

 

ワクチンを接種できない人の同居家族は、麻疹を感染させないためにワクチンを2回接種するなどの対策が必要です。

加えて、麻疹風疹混合（MR）ワクチン接種後2カ月間は妊娠を避けましょう。