公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02

マラリア予防薬とは?効果や副作用、値段についても解説

「マラリア予防薬の効果や副作用について知っておきたい。」「マラリア予防薬の値段や服用スケジュールも知りたい。」このように考えている方もいらっしゃると思います。

この記事では、マラリア予防薬の基本情報や効果、服用をおすすめする人などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。

マラリア予防薬の基本情報

マラリア予防薬の基本的な情報は以下のとおりです。

項目 詳細
予防薬の種類 マラロン(アトバコン/プログアニル塩酸塩)、メファキン(メフロキン)、ビブラマイシン(ドキシサイクリン)、クロロキン、プリマキン(サノフィ)
服用時期 マラロン:出国前日から出国後1週間前まで服用 メファキン・クロロキン:出国1〜2週間前から服用を開始して出国後も週1回の服用を4週間続ける ビブラマイシン:出国前日から出国後4週間毎日服用 プリマキン:出国1〜2日前から服用を開始し出国後1週間まで毎日服用
服用頻度 1日1回:マラロン、ビブラマイシン

週1回:メファキン、クロロキン

料金 1錠:55~1,100円
服用後の抗体価持続期間 1日~1週間
副作用 マラロン:腹痛、吐き気・嘔吐、頭痛など メファキン:うつ症状、頭痛、倦怠感、不眠、胸やけ、めまいなど ビブラマイシン:光過敏、吐き気・嘔吐、食欲不振、発疹、発熱など クロロキン:胃腸障害、視力障害、不眠、めまい、かゆみなど プリマキン:発疹、かゆみ、吐き気、腹痛など

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マラリア予防薬の効果

マラリア予防薬は、マラリア感染リスクを大幅に減少させる効果的な手段です。渡航先や滞在期間に応じて適切な薬を選ぶことで、感染予防が確実になります。

マラリアは、マラリア原虫を媒介する蚊に刺されることで感染します。予防薬は、原虫が体内に入った後に増殖するのを防ぐことで感染予防をします。

効果はそれぞれ90%以上とされるため、マラリアの感染リスクが高い地域に渡航する場合は、前もって予防薬を服用するようにしましょう。

 

マラリア予防薬の服用をおすすめする人

マラリア予防薬の服用は、マラリアが流行する地域に渡航する方に推奨されます。特に観光客やビジネス旅行者、長期滞在者、留学生などが対象となります。

マラリアが流行している地域は、アジア・オセアニア・アフリカのような中南米の熱帯・亜熱帯地域です。そのため、これらに該当する地域に渡航する場合はマラリア予防薬の服用をしましょう。

予防薬を正しく服用することで、マラリア感染のリスクを大幅に減少させることができます。渡航前に医師と相談して適切な予防薬を選び、指示に従って服用するようにしましょう。

 

マラリア予防薬を服用できない人

アトバコン・プログアニル(マラロン)やメフロキンに対してアレルギー反応を示したことがある人は、マラリア予防薬の服用ができません。また、うつ病や不安障害の既往がある人には、メファキンの使用が避けられます。

ドキシサイクリンは胎児に影響を与える可能性があるため、妊娠中の使用は避けるべきとされています。さらに、免疫抑制治療を受けている人や重度の免疫不全がある人にも、予防薬がいくつか利用できません。

いずれにしても、医師と相談して個々の健康状態に応じた予防策を講じることが重要です。旅行前に適切な予防策を確認し、安全に旅行を楽しめるように準備をしっかりと行いましょう。

 

マラリア予防薬の服用スケジュール

予防薬の服用スケジュールは年齢問わず同じですが、大人と子どもで服用量が異なります。

マラロンを服用する場合は、流行地域・国に入る前日から出国後1週間まで服用する必要があります。

服用量は、大人の場合は1錠で良いですが、子どもの場合は体重によって異なるため医師の指示に従いましょう。

また、体重5kg未満の子どもは服用できません。

 

メファキンの場合、流行地域・国に行く1〜2週間前から服用を開始し、出国後は同じ曜日に週1回の服用を4週間続けます。

服用量は、大人の場合は1錠で良いですが、子どもの場合は体重によって異なるため医師の指示に従ってください。

ビブラマイシンの場合、流行地域・国に入る前日から出国後4週間の間は毎日服用します。

子どもが服用する場合は、8歳以上でなければいけません。

 

大人の服用量は1日1錠、子どもの場合は体重によって異なるため医師の指示に従ってください。

クロロキンの場合は、流行地域・国に入る1〜2週間前から服用を開始し、出国後4週間まで毎週同じ曜日に服用しなければなりません。

服用量は、大人であれば毎週1回、子どもの場合は体重によって異なるため医師の指示に従ってください。

プリマキンの場合、流行地域・国に入る1〜2日前から服用を開始し、出国後1週間まで毎日の服用が必要です。

服用量は、大人であれば毎日1錠、子どもの場合は体重によって異なるため医師の指示に従ってください。

 

Q&A

マラリア予防薬に関するよくある質問

マラリア予防薬はどこで入手できますか?
マラリア予防薬は、トラベルクリニックや特定の医療機関で処方されます。渡航前に予防薬を必要とする場合は、事前に医療機関に相談し、適切な予防薬を処方してもらうことが必要です。
マラリアの主な症状は何ですか?
マラリアの症状には、突然の高熱(39℃以上)、頭痛、体のだるさ、筋肉痛、関節痛、吐き気、下痢などがあります。これらの症状は、感染後7〜14日間の潜伏期間を経て現れるため、注意しましょう。

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