公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
日本脳炎(輸入)ワクチンとは?効果と副反応、いつ打つべきか解説
「日本脳炎(輸入)ワクチンにはどんな効果と副反応がある?」「ワクチンの接種回数や接種スケジュールも知っておきたい。」とお考えの方はいらっしゃいませんか?
この記事では、日本脳炎(輸入)ワクチンの基本情報や効果、おすすめする人などを詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
日本脳炎(輸入)ワクチンの基本情報
日本脳炎(輸入)ワクチンに関する基本情報は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン〔Jenvac(輸入)〕 |
接種時期 | 初回免疫:生後6カ月〜7歳6カ月(1回目:3歳、2回目:1回目の接種から1~4週間後、3回目:1回目の接種から6カ月経過後)
追加免疫:9〜13歳未満 |
接種回数 | 4回(初回3回+追加1回) |
料金 | 約1万~1万2,000円(医療機関により異なる) |
接種後の抗体価持続期間 | 約5年 |
副作用 | 注射部位の痛み、発赤、腫れ、発熱、頭痛、アナフィラキシーショック(頻度としては極めてまれ) |
日本脳炎(輸入)ワクチンの効果
日本脳炎(輸入)ワクチンは、日本脳炎ウイルスの感染予防に非常に効果的です。特に、渡航者や感染リスクの高い地域に住む人々に推奨されています。
厚生労働省の調査によると、ワクチン接種によって日本脳炎感染のリスクを75~95%減少させることが可能です(出典1)。ワクチン接種を検討する際は、医師と相談し、適切なタイミングで接種を行うことが重要です。
出典1:厚生労働省「日本脳炎」
日本脳炎(輸入)ワクチンの接種をおすすめする人
日本脳炎は、蚊を介してウイルスが伝播して重篤な脳炎を引き起こす感染症です。
日本脳炎(輸入)ワクチンの接種は、日本脳炎の流行地域に渡航する人やその地域に長期間滞在する人に強く推奨されています。
例えば、インドやタイ、ベトナムなどの東南アジアや南アジアへの渡航者は、日本脳炎の感染リスクが高いことからワクチン接種が望ましいでしょう。
日本脳炎(輸入)ワクチンを打てない人
特定の健康状態やアレルギー反応がある人は、日本脳炎(輸入)ワクチンを打てません。
特に、重篤なアレルギー反応を経験したことがある人や免疫抑制状態にある人は、接種を避けるべきです。
日本脳炎ワクチンの接種を避けるべき条件は以下のとおりです。
- 過去にワクチンの成分に対してアナフィラキシー反応を起こしたことがある人
- ステロイド治療を受けている人
- 免疫系に影響を与える疾患を持つ人
- 発熱や急性の病気にかかっている人
- 妊娠中の人
持病が不安な人は、病状が回復するまで接種を延期すると良いでしょう。また、妊娠を計画している場合は、妊娠前にワクチンを接種することが望ましいです。
ワクチン接種を検討する際は医師と相談を行い、個々の健康状態に応じた適切な判断をすることが重要です。
日本脳炎(輸入)ワクチンの接種スケジュール
日本脳炎ワクチンは、合計4回の定期的な接種が求められており、第1期と第2期のタイミングで行います。
1〜3回目を接種する第1期の対象年齢は生後6カ月〜7歳6カ月までとなり、残り1回を行う第2期は9〜13歳未満です。
一般的に、1回目は3歳のときに接種し、2回目は1回目の日から7日間以上あけて行います。3回目は1回目を接種した日から6カ月以上経過してから接種します。
ここで留意すべき点は、日本脳炎ワクチンの接種に関して積極的な推奨が控えられた時期があったことです。
1995年(平成7年)4月2日〜2007年(平成19年)4月1日生まれの人については、日本脳炎ワクチンの特例対象者になります。以上の期間に該当しており日本脳炎ワクチンの接種を完了していない人は、20歳未満まで接種が可能です。医師と相談の上、検討しましょう。
Q&A
日本脳炎(輸入)ワクチンに関するよくある質問
- 日本脳炎ワクチンはどこで接種できますか?
- 日本脳炎ワクチンは、全国の医療機関やクリニックで接種可能です。特に、トラベルクリニックや渡航外来を扱う医療機関では、輸入ワクチンを提供していることが多いです。接種を希望する場合は、事前に医療機関に問い合わせて予約が必要か確認しましょう。
- 日本脳炎ワクチンの接種は保険適用されますか?
- 日本脳炎ワクチンの定期接種は、公費で賄われるため保険適用となります。ただし、輸入ワクチンの場合は国内未承認のため、通常は自費での接種となります。渡航目的や任意接種で輸入ワクチンを希望する場合は、保険適用外となり全額自己負担となることが一般的です。詳細が気になる方は、各医療機関や自治体に確認しましょう。
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