公開日:2024.07.19更新日:2024.08.02
A型肝炎ワクチンとは?接種間隔や副作用、費用なども解説
「A型肝炎ワクチンの作用や副作用について知りたい。」「A型肝炎ワクチンの接種スケジュールや費用なども知っておきたい。」とお考えの方は多いのではないでしょうか。
この記事では、A型肝炎ワクチンの基本情報や効果、ワクチン接種をおすすめする人などの情報を幅広く解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
A型肝炎ワクチンの基本情報
A型肝炎ワクチンの基本的な情報は、以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン(国産・輸入) |
接種時期 | 国産ワクチン
初回接種:0日目 2回目接種:2〜4週間後 3回目接種:24週間後 輸入ワクチン 初回接種:0日目 2回目接種:6〜12カ月後 |
接種回数 | 国産ワクチン:3回
輸入ワクチン:2回 |
料金 | 任意接種:1回あたり約5,000〜11,000円(医療機関により異なる) |
接種後の抗体価持続期間 | 3回接種で5年以上(追加接種で10〜20年の持続効果が期待できる) |
副作用 | 注射部位の痛み、赤み、腫れ、発熱、倦怠感、頭痛、下痢など |
A型肝炎ワクチンの効果
A型肝炎ワクチンは、A型肝炎ウイルス(HAV)感染を予防するために非常に効果的です。初回接種と追加接種を適切に行うことで長期間の免疫を獲得でき、感染リスクを大幅に減少させることが可能です。
ワクチン接種によりほぼ100%の人が免疫を獲得でき、その効果は5年以上持続するとされています。特に3回目の追加接種を行うことで、15年から20年の長期間にわたって抗体が持続することが報告されています。
A型肝炎ワクチンの接種をおすすめする人
A型肝炎は汚染された食物や水を通じて感染するため、衛生状態が劣悪な地域に滞在する場合は感染リスクが高まります。例えば、A型肝炎が流行している国(アジア、アフリカ、中南米など)へ渡航する人々に対して渡航前の予防接種が推奨されています。
また、職業上の理由で感染リスクが高い職業(医療従事者、下水処理作業者など)の人や、基礎疾患(慢性肝疾患、免疫不全症状など)を持つ人もワクチンを接種するようにしましょう。
A型肝炎ワクチンを打てない人
過去にA型肝炎ワクチンの成分に対し、アナフィラキシーなどの重度のアレルギー反応を経験したことがある人は、再接種を避けるべきです。
また、免疫抑制治療を受けている人や免疫系に影響を与える疾患を持つ人は、ワクチンの接種が適さない場合があります。例えば、HIV感染者や化学療法を受けている患者は、ワクチン接種を医師と相談の上で判断する必要があります。
加えて、発熱や急性の病気にかかっている場合も、病状が回復するまでワクチン接種を延期するようにしましょう。
A型肝炎ワクチンの接種スケジュール
A型肝炎ワクチンの接種スケジュールは、ワクチンが国産か輸入かによって変わります。
接種間隔や開始目安は次のとおりです。
国産ワクチン
接種回数:3回
接種間隔:1日目・2〜4週間後・24週間後
海外渡航前の接種開始目安:1〜2カ月前
輸入ワクチン
接種回数:2回
接種間隔:1日目・6〜12ヶ月後
海外渡航前の接種開始目安:2週間前
国産ワクチンは、2回目の接種が終了した後2週間程度で免疫がつきます。
トラベラーズワクチンとして接種する場合は、海外に渡航する1〜2カ月前までに医療機関を受診し、接種を開始しましょう。3回接種すると、その後およそ5年間は効果が持続します。
輸入ワクチンであれば1回目の接種で免疫がつくため、海外に渡航する2週間前に接種しておくとよいでしょう。1回の接種でほぼ100%の抗体を獲得でき、1年以上の効果が見込めます。
さらに2回目の接種をすると、15〜20年以上の効果が期待できます。
Q&A
A型肝炎ワクチンに関するよくある質問
- A型肝炎の主な症状は何ですか?
- A型肝炎の主な症状には、発熱、倦怠感、食欲不振、嘔吐、黄疸(皮膚や目が黄色くなる)、肝腫大(肝臓の腫れ)、濃色尿(濃い色の尿)、灰白色便(白っぽい便)などがあります。症状は通常2〜6週間続きますが、ほとんどの場合は完全に回復します。
- A型肝炎ワクチンの接種はどこで受けられますか?
- A型肝炎ワクチンは、内科や予防接種を行っているクリニック、トラベルクリニックなどで接種できます。多くの医療機関で予約が必要ですが、一部のクリニックでは予約なしで接種できる場合もあります。渡航前の予防接種を希望する場合は、専門の渡航クリニックでの接種が推奨されます。
- A型肝炎の予防にはどのような方法がありますか?
- A型肝炎の予防には、ワクチン接種が最も効果的です。A型肝炎ワクチンは、初回接種と追加接種を適切に行うことで長期間にわたって免疫を獲得できます。また、衛生的な食品・水の摂取や手洗いも重要です。特に、海外旅行前には予防接種を受けましょう。
Popular place
人気の渡航先
今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Column
お役立ちコラム
Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。