公開日:2024.08.02更新日:2024.08.02
B型肝炎ワクチンとは?効果や副作用、接種間隔なども解説
「B型肝炎ワクチンの効果や副作用について知っておきたい。」「B型肝炎ワクチンの費用や接種スケジュールも知りたい。」と、詳しく知りたい方は多いのではないでしょうか。
この記事では、B型肝炎ワクチンの基本情報、効果、ワクチン接種をおすすめする人などを幅広く解説するので、ぜひ参考にしてみてください。
B型肝炎ワクチンの基本情報
B型肝炎ワクチンに関する基本的な情報は以下のとおりです。
項目 | 詳細 |
ワクチンの種類 | 不活化ワクチン(B型肝炎ワクチン、HBワクチン) |
接種時期 | 1回目:出生直後(12時間以内)
2回目:生後1カ月後 3回目:生後6カ月後 |
接種回数 | 3回 |
料金 | 定期接種:無料
任意接種:約4,000〜8,000円/回 |
接種後の抗体価持続期間 | 20年以上(3回の接種完了後) |
副作用 | 注射部位の腫れ、痛み、発赤、しこり、まれにアナフィラキシーショックや急性散在性脳脊髄炎など |
B型肝炎ワクチンの効果
B型肝炎ワクチンは、B型肝炎ウイルス(HBV)に対する感染予防に非常に高い効果を発揮します。
3回の接種でほとんどの人が免疫を獲得し、感染リスクを大幅に減少させることが可能です。厚生労働省によると、3回の接種によって得られる予防効果は95%に及ぶとされています(出典1)。
また、ほとんどのワクチン接種者が20年以上の抗体価を維持し、高い感染予防効果が持続するのが特徴です。
B型肝炎ワクチンは、特に乳児期に接種することで高い予防効果が得られます。ワクチン接種は自分自身だけでなく、周囲の人々の健康を守るためにも重要です。
適切な接種スケジュールを守り、医師の指導のもとでワクチン接種を受けましょう。
出典1:厚生労働省検疫所「B型肝炎について (ファクトシート)」
B型肝炎ワクチンの接種をおすすめする人
B型肝炎ワクチンの接種は、B型肝炎ウイルス(HBV)に感染するリスクが高い人に強く推奨されています。
特に、母子感染のリスクがある新生児、血液や体液に接触する可能性の高い職業の人、慢性疾患を持つ人に強くおすすめします。
また、感染リスクの高い地域に渡航する人にも接種が推奨されます。中でも東南アジアやアフリカなど、B型肝炎の流行地域に渡航する人は、渡航前にワクチン接種を受けることで感染リスクを大幅に減らすことが可能です。
B型肝炎ワクチンを打てない人
ワクチンの成分に対する重篤なアレルギー反応を示したことがある人は、接種を避けるべきです。特に、過去にワクチン接種後にアナフィラキシーショックを起こした場合は注意が必要です。
免疫抑制治療を受けている人や重篤な急性疾患にかかっている人も、ワクチン接種を避けましょう。また、妊娠中の女性も医師の指導のもと、ワクチン接種を検討する必要があります。
B型肝炎ワクチンは、多くの人々にとって重要な予防手段ですが、アレルギー反応や特定の健康状態によっては接種が適さない場合があります。医師の指導を受けて、適切な判断を行うことが重要でしょう。
B型肝炎ワクチンの接種スケジュール
4〜6カ月の間にワクチンを3回接種することで、B型肝炎と肝がんの発症を予防できるとされています。
特に乳幼児期に3回接種した場合は、ほぼすべての人がB型肝炎ウイルスの免疫を獲得できます。
乳幼児の定期予防接種は、出生直後(できれば12時間以内)、生後1カ月、生後6カ月を目安に行われ、初回から3回の接種完了まで半年程度かかります。
1歳になると定期予防接種の対象外となって有料になるため、余裕を持ったスケジュールで接種を終わらせましょう。
肝炎ウイルスに感染している母親から生まれた赤ちゃんは、出生直後から12時間以内の接種が望ましいです。
母親が感染していないことが明らかで、出生直後に接種しない場合であっても、上述した通り3回の接種が必要となります。
2回目の接種は1回目から4週間あけて行い、3回目は2回目から20〜24週間あけて行います。
Q&A
B型肝炎ワクチンに関するよくある質問
- B型肝炎ウイルスはどのように感染しますか?
- 主に血液や体液を介して感染します。性行為や注射器の共有、母子感染、タトゥーやピアスなどが感染の原因になることが多いです。
- B型肝炎ワクチンと他のワクチンとの同時接種は可能ですか?
- B型肝炎ワクチンは、他のワクチンと同時接種が可能です。同時接種により、接種スケジュールを効率的に進めることができます。例えば、DPT(ジフテリア、百日咳、破傷風)三種混合ワクチンや、ヘモフィルスインフルエンザ菌b型(Hib)ワクチンと一緒に接種することが一般的です。
- 過去にB型肝炎にかかったことがある場合、ワクチン接種は必要ですか?
- 抗体検査の結果次第では、ワクチン接種が推奨されることがあります。特に、免疫が不十分な場合や再感染のリスクが高い状況では、追加のワクチン接種を考慮されることがあります。医師の判断に基づき、適切な対応を行うことが重要です。
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