ジンバブエ渡航前の推奨ワクチン
ジンバブエへ渡航する際に、接種しておくことが望ましい主なワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。
- A型肝炎
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感染経路 A型肝炎は、加熱処理されていない食べ物や飲み物から感染します。 症状 主な症状として、急な発熱や倦怠感、食欲不振などが現れます。重症化すると入院も必要になるため、注意が必要です。 ワクチンについて 途上国に1カ月以上の長期間滞在をする人や、抗体保有率が低い70歳以下の人にワクチン接種が推奨されています。ワクチンは2~4週間の間隔で2回接種し、6カ月後に3回目の接種をします。
- 麻疹
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感染経路 麻疹は、急性の発疹性感染症で、空気感染することもある非常に感染力が強い病気です。 症状 主な症状は、発熱や咳、鼻水、発疹などで、重症化すると肺炎や脳炎を発症し死亡することもあります。 ワクチンについて 麻疹にかかったことがない人や、過去に麻疹のワクチンを接種したか定かではない人は、渡航前のワクチン接種が推奨されます。麻疹のワクチン接種は2回行われ、1回目と2回目の間隔を4週間空けなければいけません。
- 風疹
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感染経路 風疹は、飛沫感染する非常に感染力の強い病気です。 症状 主な症状は、発熱やリンパ節腫脹、発疹です。一方で、感染しても3割程度の人は特に症状がでないと言われています。通常は自然に治るものの、重症化すると脳炎などを発症する場合もあります。 ワクチンについて 風疹にかかったことがない人や、過去に風疹のワクチンを接種したか定かではない人は、渡航前の接種が重要です。風疹のワクチン接種は2回行われ、1回目と2回目の間隔を4週間空ける必要があります。
- 水痘
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感染経路 水痘は、空気や飛沫、接触によって感染する、非常に感染力の高い病気です。 症状 2週間程度の潜伏期間を経て、発熱や倦怠感が現れた後、発疹が発生します。その後、1〜3日かけて発疹がかさぶたとなり、症状が回復していくのが特徴です。 ワクチンについて 水痘のワクチンは、2回接種が必要であり、接種の間隔は4週間空けなければいけません。過去にワクチンの接種歴がなければ、渡航前の接種が推奨されます。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や接触によってコロナウイルスやその変異株に罹患する感染症です。 症状 潜伏期間はオミクロン株の場合は2〜3日程度でしたが、人によって長い場合もあります。発熱や咳、喉の痛みなどが現れますが、無症状者や重症化する人もいるため、感染予防対策が必要です。 ワクチンについて 日本ではワクチン接種が推奨されており、複数回の接種が必要となります。現在は多くの国で解除されていますが、海外への渡航の際に接種証明を求められる国もあるため、渡航前に入国条件の確認が重要です。
- インフルエンザ
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感染経路 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染で広がります。 症状 主な症状は、38℃以上の発熱や全身の倦怠感、頭痛、関節痛などがあります。乳幼児や高齢者や、基礎疾患を持つ人などは、重症化するリスクが高いことが知られており、注意が必要です。 ワクチンについて ワクチン接種は発症予防だけでなく重症化予防にも効果的であり、渡航前の接種が推奨されます。インフルエンザワクチンは、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本で、1回目と2回目の間隔を4週間空けて実施します。
各種ワクチン金額相場
ジンバブエへ渡航する際、接種が推奨されている各種ワクチンの情報は以下のとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
A型肝炎ワクチン | 1万円前後/回 |
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、ジンバブエ渡航に推奨されるワクチンを、各種取り扱っております。
ジンバブエ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
ジンバブエ渡航前に推奨されるワクチンの、接種時期や必要回数は次のとおりです。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | ||||
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 2回目 | 3週間 | 2回目 |
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 | 3回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 | |
6カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 3カ月 | 2回目 | |
6カ月 |
閉じる
2回目接種までの間隔は、A型肝炎ワクチンは2〜4週間、麻疹・風疹・水痘・インフルエンザワクチンは4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月必要です。A型肝炎ワクチンの3回目接種では、1回目の接種から6カ月空ける必要があります。麻疹・風疹ワクチンのような生ワクチンを接種した場合は、別の生ワクチンを接種するまでに、4週間は空けなければいけません。余裕を持って、ワクチンの接種スケジュールを立てることが重要です。
ジンバブエの基本情報
ジンバブエの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。
国名 | ジンバブエ共和国 | 言語 | 英語、ショナ語、ンデベレ語 |
---|---|---|---|
宗教 | キリスト教、土着の伝統宗教 | 気候 | 年間を通して気候はほぼ一定であり、比較的過ごしやすい気候です。雨季(11〜4月)と乾季(5〜10月)があり、雨季に入る前の10月が最も暑く、日中の最高気温は30度前後まで上がります。 |
服装 | ●半袖と、日差し対策で薄手の長袖が1枚あると役立ちます。 ●朝晩は冷え込むため、上着が必要です。 |
通貨 | ジンバブエ・ドル(2009年1月より複数外貨制を導入。米ドル、南アフリカ・ランドを含む計9カ国の通貨を国内流通通貨とする制度) |
チップの習慣 | サービスを受けると、チップを渡す習慣があります ●ホテル:ポーター1ドル ●客室:1人1ドル |
文化 | ●軍事施設、空港、大統領官邸などの重要施設の写真撮影は禁止されています。 ●撮影禁止区域以外であっても、現地の人が映り込む場所で無断撮影すると、トラブルになる可能性があるため注意が必要です。 ●上記に反した場合、軍・警察により拘束され、処分を受けることもあります。 |
時差情報 | -7時間(日本の方が7時間進んでいます)。 | 治安情報 | ジンバブエ 危険・スポット・広域情報 |
ジンバブエの渡航情報
ビザ情報 | 日本のパスポートを持っている人は、空港や国境で入国時にビザを取得できます。 |
---|---|
パスポートの必要有効残存期間 | 入国時に有効残存期間が6カ月以上必要です。 |
入国カードの記入について | 出入国時、入国カードと出国カードの提出が必要です。 |
入国に必要な手続き
ジンバブエに入国する際に必要な手続きは、ビザ申請と入国審査、税関検査です。
必要なもの
ビザ
空港や国境地点でビザを取得する必要があります。観光ビザの滞在期間は30日間で、1カ月毎の延長手続きが必要になるものの、最大180日間まで延長して滞在できます。
滞在期間にジンバブエを出国する回数によりビザが異なるため、注意が必要です。
●1次限り有効のビザ料:30ドル
一度出国すると、再入国には新たにビザの申請が必要です。
●2回有効のビザ料:45ドル
ビザの期間中、1回まで再入国が可能です。
●数次有効の査証料:55ドル(入国管理事務所でのみ取得可能)
ビザの期間中、何度でも出入国が可能です。
入国申請書
入国時には、入国申請書(入国カード)の提出が必要です。出国時に、持ち出す外貨の合計金額が1万米ドルを超える見込みの場合は、入国時に申告しておく必要があります。入国カードと関税申告書により所持金額を正確に申告して、職員からサインをもらい、出国時まで保管しておかなければいけません。
パスポート
ジンバブエ入国時点で残存期間が6カ月以上ある必要があります。
航空券
出国のための航空券や航空券の購入代金、または訪問する国の査証を所持している必要があります。
イエローカード
黄熱に感染するリスクのある国を経由して入国する場合、イエローカード(黄熱予防接種証明書)が必要です。該当地域で、乗り継ぎ目的の空港滞在だけであっても、空港に12時間以上滞在した場合にはイエローカードの対象となります。
必要な手続き
入国審査
入国審査では、パスポートや入国申請書、出国のための航空券、さらに黄熱のリスクのある国を経由した場合はイエローカードの提示が必要です。航空券の購入費用や滞在費を十分に持っていないと見なされた場合には、入国できない可能性があります。
税関検査
持込みの制限や禁止されている品目があるため、事前の確認が必要です。
出国に必要な手続き
ジンバブエを出国し、日本に帰国する際に必要な手続きは以下のとおりです。
必要なもの
パスポート
出国の手続きの際に、提示する必要があります。
サイン済み関税申告書
合計金額が1万米ドルを超える外貨を持ち出す場合には、入国時に申告したサイン済みの関税申告書を提示する必要があります。
出国カード
ジンバブエを出国する際、同行している家族の人数やジンバブエで使ったお金の総額などを記入します。
必要な手続き
税関検査
外貨や医薬品など、持ち出しの制限や手続きが必要な場合があるため、事前に確認が必要です。
Q&A
よくある質問
- ジンバブエの医療事情はどうですか?
- 2000年以降、地域によって異なるものの、医療水準は大幅に低下しています。都市部には富裕層や外国人向けの病院や診療所が存在しますが、高額な保証金や前払いが必要です。そのため、治療が必要な場合は、ジンバブエ国内よりも南アフリカやヨーロッパなどの近隣医療先進国での治療を検討する方が良いでしょう。
- ジンバブエ滞在中に病気になった場合はどうすればいいですか?
- 公的な救急搬送システムは機能していないため、ACE社やMARS社のような、民間の救急搬送会社を利用する必要があります。これらは会員制のサービスであるため、事前に海外旅行保険に加入しておくことが推奨されます。
- ジンバブエの医療施設の情報は、どこで調べられますか?
- 外務省のホームページに記載されています。
- ジンバブエの医療機関を利用する際、注意すべきことはありますか?
- 支払い方法に関して、現金支払いのみでクレジットカードなどを利用できない医療機関が多くあります。
- ジンバブエ滞在中、健康面で気を付けることはありますか?
- 上水道は水質悪化が進んでいるため、水道水や井戸水をそのまま飲まないように注意が必要です。飲み水はボトル入りの水を購入するか、どうしても手に入らない場合には、必ず水道水や井戸水を煮沸する必要があります。
Popular place
人気の渡航先
今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Colum
お役立ちコラム
Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。