ベネズエラ渡航前の推奨ワクチン

南アメリカにあるベネズエラは、南米大陸の北端に位置する国です。ガイアナ・コロンビア・ブラジル・カリブ海・大西洋と隣接しています。ベネズエラで推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどのワクチンです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスが原因の感染症です。ウイルスに汚染された食べ物や飲み物を摂取することで感染します。また、性交渉が原因で感染する事例もあります。潜伏期間は約1カ月です。
症状 主な症状は、急な発熱や全身の倦怠感、黄疸などです。予防接種は3回で、1回目の2~4週間後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。
ワクチンについて A型肝炎のワクチン接種は3回で、1回目の2~4週間後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。
麻疹
感染経路 麻疹は、はしかとも呼ばれる感染症です。ウイルスの中でも特に感染力が強く、飛沫や接触による感染はもちろん、感染者と同じ空間にいるだけでも感染する可能性があります。
症状 麻疹は10〜12日の潜伏期間を経た後、咳や鼻水、くしゃみ、全身の発疹などが見られます。
ワクチンについて ワクチン接種は2回で、2回目は1回目から4週間空けての接種です。
風疹
感染経路 風疹は、風疹ウイルスが原因の感染症です。主な感染経路は、患者の咳やくしゃみを吸い込む飛沫感染、ウイルスが付着した手で目や鼻に触れる接触感染があります。
症状 約2〜3週間の潜伏期間の後、発熱やリンパ節の腫れ、発疹などが現れます。成人であれば、症状は通常約5日で治まりますが、合併症で入院加療を要することもあります。
ワクチンについて ワクチン接種は2回で、1回目と2回目の間隔は4週間必要です。
水痘
感染経路 水痘(みずぼうそうとも呼ばれる)とは、水痘ウイルスが原因で発症するものです。主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込む空気感染・ウイルスが含まれた咳やくしゃみを吸い込む飛沫感染・ウイルスが付着した手で粘膜に触れる接触感染があります。家庭内の感染力は90%と、感染力が強いという特徴があります。
症状 主な症状は、中等度の発熱・軽い頭痛・倦怠感・赤い発疹などです。
ワクチンについて 予防接種は、水痘・帯状疱疹ワクチンを2回接種します。1回目のワクチンから4週間後に、2回目の接種を行います。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2が原因で発症する感染症です。主な感染経路は飛沫感染・エアロゾル感染・接触感染だと考えられています。
症状 主な症状は、発熱・咳・頭痛・下痢・鼻水などさまざまです。多くの場合は1週間もしないうちに熱が下がっていきますが、長引くこともあります。また、後遺症として味覚障害や睡眠障害が残ることも珍しくありません。
ワクチンについて 追加のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月以上空ける必要があります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスによって引き起こされる呼吸器感染症です。主な感染経路は接触感染・飛沫感染の2つで、空気感染はしません。効果的な予防法は、手洗いうがい・換気・人混みを避けることが挙げられます。
症状 1~4日の潜伏期間を経た後、38度以上の急な発熱・喉の痛み・全身の倦怠感・関節痛などが現れます。
ワクチンについて インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。2回接種の場合4週間を空けて2回目の接種を行います。

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各種ワクチン金額相場

ベネズエラへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

ベネズエラ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

ベネズエラへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目までの接種間隔は、A型肝炎ワクチンが2~4週間、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンが4週間です。新型コロナ(mRNA)ワクチンは3カ月以上となっています。また、生ワクチンは接種後4週間他のワクチン接種ができません。ワクチンの種類によって接種間隔が異なるため、予防接種は計画的に進めることが重要です。

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ベネズエラの基本情報

ベネズエラは、国土の40%以上が自然保護区域であり、自然に恵まれた国です。

国名 ベネズエラ・ボリバル共和国(Bolivarian Republic of Venezuela) 通貨 ボリバル・ソベラノ
言語 スペイン語 チップの習慣 チップの習慣があります
宗教 カトリック 文化 食文化は異なる民族の文化が混ざり合っています
気候 国全体が熱帯に位置しており、日中は温かくなっています。ただし、雨が多い4月下旬から10月下旬までは、肌寒く感じることもあります。標高が高い場所では朝晩は冷え込むこともあります 時差情報 -13時間(日本の方が13時間進んでいます)
服装 年間を通して日中は夏服で十分です。ただし朝晩は冷え込むほか、室内は冷房が効いているため、長袖を準備してください 治安情報 ベネズエラ 危険・スポット・広域情報

ベネズエラの渡航情報

ベネズエラに渡航する際、日本のパスポートを所有しており、条件に該当すればビザは免除されます。ただし、観光目的以外や90日を超える滞在については、すべての国籍でビザの取得が必要です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有していて、観光目的かつ90日以内の滞在であればビザの取得は不要です(観光目的以外・90日を超える場合はビザが必要です)
パスポートの必要有効残存期間 ベネズエラ入国時に、6カ月以上の残存有効期間が必要です
入国カードの記入について 出入国カードの記入が必要です(航空会社が配る、観光入国カードDEX-2となります)

入国に必要な手続き

ベネズエラに入国するときに必要な手続きは、入国審査と税関審査です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ベネズエラの入国審査で必要なものは、以下のとおりです。

パスポート
ベネズエラ渡航では、入国時点で必要有効残存期間が6カ月以上のパスポートが必要です。


航空券
ベネズエラと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、航空会社や旅行会社などを介して手配します。


ビザ
ベネズエラに90日以上の滞在をするか、観光以外の目的の場合はビザを取得する必要があります。


入国カード
航空会社が配る観光入国カードDEX-2が必要です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ベネズエラ入国に必要な手続きは、以下のとおりです。

入国審査
パスポートと航空券を入国審査官に提示して、必要有効残存期間や内容に不備がないかをチェックされます。また、ベネズエラの滞在先や目的なども聞かれるため、スムーズに答えられるようにしておきましょう。あらかじめ、パスポートや航空券を手元に用意してください。


税関検査
ベネズエラの税関調査では、危険物の持ち込みがないかをチェックされます。武器や麻薬のほか、乳製品や豚肉を原料とする製品は、持ち込みが許可されていません。さらに種子、生花に関しても、関係当局の許可がないと持ち込めないため、注意してください。なお、医薬品の持ち出しに関しては、事前に許可が必要だったり、持ち出しできる数量に制限があったりするため、あらかじめ確認するようにしましょう。


ビザ申請
日本のパスポートを所有していて、かつ滞在日数が90日以内であれば、ビザの取得は不要です。しかし、滞在日数が90日以上、もしくは観光以外の目的の場合は、すべての国籍でビザの取得が必要です。


出国に必要な手続き

ベネズエラの出国手続きは、出発の2~3時間前より検査を受けられます。詳しい手続き時間は、航空会社や時期によって異なるため、事前に確認しておきましょう。出国手続きでは出国検査と関税検査が実施されるため、時間に余裕を持った行動を心がけてください。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ベネズエラからの出国で、必要なものは以下のとおりです。

パスポート
利用する航空会社のカウンターにて、航空券とパスポートの提示をして、飛行機の搭乗券を受け取ってください。


航空券
航空券を受け取るときは、パスポートの提示が必要です。手元にパスポートを用意しておき、スムーズに提示できるようにしておきましょう。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ベネズエラ出国に必要な手続きは、以下のとおりです。

セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックでは、所有している荷物を職員に渡して、荷物の検査をします。近年、薬物犯罪が急増しており、薬物の摘発が頻繁に行われています。知らない人の荷物を預かると、薬物犯罪に巻き込まれる可能性があるため注意してください。また、自分の荷物にも薬物を隠匿されないように、常に管理してください。所有している荷物に問題がなければ、搭乗手続きに進みます。


Visit Japan Webの準備
日本への入国で、入国審査や手続きの迅速化を目的に導入されたサービスが、Visit Japan Webです。事前にオンライン上で登録し、登録完了時のQRコードを入国審査官に提示するだけで、審査を進められます。Visit Japan Webに登録しない場合は、従来通り入国カードの用紙を記入して手続きを行います。


搭乗手続き
セキュリティ・チェックに問題がなければ、出国審査を受けて搭乗手続きをします。万が一のトラブルに備えて、時間に余裕をもって行動しましょう。


Q&A

よくある質問

ベネズエラ渡航でワクチン接種は義務化されていますか?
ベネズエラは2023年4月28日に、ワクチン接種証明書などの水際対策が終了しました。したがって、ワクチン接種をする必要はなく、ワクチン接種証明書の提示も不要です。
ベネズエラ渡航前に接種しておくべきワクチンはありますか?
ベネズエラ渡航前に、義務化されているワクチンはありません。しかし、A型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンなどの接種が推奨されています。
ベネズエラ渡航でビザの取得が必要ですか?
ベネズエラでは、日本のパスポートを所有していて、かつ90日以内の観光目的の滞在であれば、ビザの取得は必要ありません。
ベネズエラの治安は問題ありませんか?
ベネズエラは中南米の中でも、治安の悪い国の1つとされています。観光客の少ない地域や、夜1人での外出は控えるようにしましょう。
ベネズエラ渡航では海外旅行保険に加入するべきですか?
ベネズエラで重篤な疾病や大怪我に遭った場合、十分な治療を受けられず、医療先進国で治療をしなければならない可能性があります。その際は、高額な費用が必要になるため、万が一に備えて海外旅行保険への加入がおすすめです。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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