バヌアツ渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

バヌアツ渡航前の推奨ワクチン

バヌアツはメラネシアの島国で、島ごとに文化や歴史が異なっています。綺麗な海と自然豊かなバヌアツへの渡航において接種が推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどのワクチンです。

A型肝炎ワクチン

感染経路	A型肝炎は、汚染された生水や食べ物を摂取するほか、性行為や輸血を介して感染する感染症です。
症状	潜伏期間は14日〜28日と長く、主な症状は急な発熱・食欲不振・嘔吐・黄疸などです。
ワクチンについて	予防接種は1回目の接種から2〜4週間後に2回目、6カ月後に3回目の接種を行います。

麻疹

感染経路	麻疹は、数あるウイルスの中でも、特に感染力が強い感染症です。飛沫や接触による感染はもちろん、感染者と同じ空間にいるだけでも感染するほどの感染力があります。
症状	潜伏期間は10〜12日で、主な症状は39度以上の発熱・倦怠感・咳・鼻水・目の充血・全身の発疹などです。大人の方が重症化する傾向にあり、脳炎や肺炎などの合併症を引き起こすことがあります。手洗い・うがいなどの予防はあまり効果がなく、最も効果的な予防策はワクチンです。
ワクチンについて	ワクチン接種の回数は2回で、2回目は1回目の接種より4週間空けて行います。

風疹

感染経路	風疹は、風疹ウイルスが原因の急性の発疹性感染症です。主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染でも移ります。また、1人の感染者から免疫力のない5人〜7人に移すほどの強い感染力があります。
症状	潜伏期間は約2～3週間で、主な症状は発熱・発疹・リンパ節の腫れなどです。大人では関節痛が出る場合があり、子供よりも重症化する傾向があります。最も効果的な予防法は、ワクチン接種です。
ワクチンについて	ワクチン接種をすれば、95％以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得できます。ワクチン接種は2回で、2回目は1回目の接種より4週間空けて行う必要があります。

水痘

感染経路	水痘とは、みずぼうそうとも呼ばれている感染症です。水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。主な感染経路は飛沫感染・空気感染・接触感染の3つです。感染者の多くは子供ですが、大人が発症する場合もあります。
症状	大人の場合は、50代以上で発症率が高まる病気です。子供よりも重症化する傾向があり、高熱・水ぶくれの痛みが特徴的です。
ワクチンについて	予防接種は、水痘・帯状疱疹ワクチンを2回接種します。2回目の接種は、1回目より4週間後に行います。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因の感染症です。2019年12月初旬に中国の武漢市で報告された1例目の感染者から、数カ月で世界中で流行しました。主な感染経路は、エアロゾル感染・飛沫感染・接触感染です。
症状	症状は、悪寒・発熱・下痢・咳など幅広く、風邪と見分けがつかないこともあります。基礎疾患がある方は重症化するリスクもあり、注意が必要です。
ワクチンについて	追加のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月以上空けて行う必要があります。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因の呼吸器感染症です。主な感染経路は、飛沫感染・接触感染です。予防方法には、人混みへの外出を避けること、外出時の手洗いうがいを心がけること、予防接種を受けることなどがあります。
症状	インフルエンザの主な症状は、38度以上の高熱・倦怠感・鼻水・頭痛・関節痛などです。
ワクチンについて	インフルエンザワクチンは、13歳未満の場合は2回接種が必要です。13歳以上の場合は原則として1回接種ですが、2回接種を勧められる場合もあります。

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