ウルグアイ渡航前の推奨ワクチン
ウルグアイ渡航には、以下の4種類のワクチン接種が推奨されています。
・A型肝炎ワクチン
・B型肝炎ワクチン
・破傷風ワクチン
・腸チフスワクチン
それぞれのワクチンについて解説します。
- A型肝炎
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感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルス感染による病気です。感染経路は、主に感染したことがない人が、排泄された食物・水が口に入ることで感染します。また、A型肝炎との性交渉で感染することもあります。 症状 症状としては急な発熱や嘔吐、吐き気などに襲われ、高齢者の場合死亡率も高くなります。 ワクチンについて 不活化ワクチンであるA型肝炎ワクチンは渡航前に3回に分けて接種する必要があり、3回目は初回接種から約24週(半年ほど)間隔を空けてのワクチン接種となるのです。ウルグアイへの渡航でA型肝炎ワクチン接種は推奨のため、最低半年以上前から予定を立てて行動しましょう。
- B型肝炎
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感染経路 主な感染経路は、母子感染や使用した針などの汚染によるものです。汚染された水や食物などから感染することはありません。 症状 初期症状は倦怠感、疲労感、食欲低下が1週間続き、進行すると腹痛や嘔吐などが見られます。 ワクチンについて B型肝炎ワクチンは、不活性ワクチンで複数回の接種によって抗体ができあがるタイプのワクチンです。抗体ができるには最低3回の接種が必要で、A型肝炎ワクチンと同様に3回目は初回から半年近く間を空けて接種を行います。ウルグアイのような新興国に渡航する際には、B型肝炎ワクチンは事前に接種しておきたいワクチンの一つです。
- 破傷風
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感染経路 破傷風は、破傷風菌という細菌が作る毒素によって起こる感染症です。主な感染経路は、傷口に土や木片を介した破傷風菌の侵入です。 症状 潜伏期間を経て、口が開けにくくなったり、首筋の張りなどが見られたりします。さらに症状が進行すると、体のしびれや痛みが全身に広がり、呼吸困難になり、死亡に至ります。 ワクチンについて 破傷風ワクチンが未接種の場合には、3回のワクチン接種が必要です。初回接種から3〜8週の間で2回目、6〜18カ月後の間に3回目の接種をすることで抗体が作られます。抗体ができあがるまでに期間を要するため、事前に接種歴や接種してからどれぐらい経つか医師に確認しましょう。破傷風ワクチンを接種している場合には、10年間抗体が持続しますが、ウルグアイ渡航前に経過年数を確認して必要があれば追加接種が必要です。
- 腸チフス
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感染経路 腸チフスは、人の糞便などで汚染された水や氷、食物を摂取することで感染します。 症状 胸や背中、腹に発疹が数時間現れたり、便秘症状が出たりします。症状が重大な場合は腸から出血したり穴が空いたりするケースがあることを覚えておきましょう。 ワクチンについて 腸チフスワクチンは、世界的に弱毒性生ワクチンと不活化ワクチンの2種類です。日本で認可されたワクチンがないため、輸入ワクチンを取り扱う一部の医療機関でしか接種できないのが現状となっています。ワクチン接種1回で抗体持続期間が約3年なので、腸チフスワクチンを受けたことがある方でもウルグアイ渡航前には接種歴を確認しましょう。
各種ワクチン金額相場
ウルグアイへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報についてまとめました。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
A型肝炎ワクチン | 1万円前後/回 |
B型肝炎ワクチン | 5,000〜8,000円/回 |
破傷風ワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
腸チフスワクチン | 1万円前後/回 |
ワクチンの価格は医療機関によってそれぞれ異なるため、事前に確認しておくとよいでしょう。
ウルグアイ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
ここでは、ワクチンの接種時期や必要回数を解説します。ウルグアイに渡航する予定がある方は、以下の表を参考にしてワクチン接種の準備をしましょう。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 3週間 | 4週間 | 3ヶ月 | 6ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | |||
B型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | |||
破傷風 | トキソイド | 1回目 | 2回目3週間~8週間 | 3回目 | |||
腸チフス | 弱毒性ワクチン不活化ワクチン | 1回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
A型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
3週間 | 2回目 | 4週間 | 2回目 |
3ヶ月 | 6ヶ月 | 3回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
B型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
3週間 | 4週間 | 2回目 | |
3ヶ月 | 6ヶ月 | 3回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
破傷風 | トキソイド | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
3週間 | 2回目3週間~8週間 | 4週間 | 2回目3週間~8週間 |
3ヶ月 | 6ヶ月 | 3回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
腸チフス | 弱毒性ワクチン不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
3週間 | 4週間 | ||
3ヶ月 | 6ヶ月 |
閉じる
※生ワクチンは基本的に、接種後4週間が経過するまでは他のワクチン接種ができません。そのため、渡航まで時間がない場合は接種するスケジュールに気を付けましょう。
ウルグアイの基本情報
渡航先の国の情報を確認しておきたいとお考えの方もいるでしょう。こちらではウルグアイに関する基本情報を記載しました。渡航の際の参考にしてください。
国名 | ウルグアイ東方共和国 | 言語 | スペイン語 |
---|---|---|---|
宗教 | キリスト教(カトリック)などが信仰されている | 気候 | 夏期(12~3月)の平均気温は約23℃、冬期(6~9月)の平均気温は10℃を下回ることはまれ |
服装 | 平均して温かいため夏服でよいが高地では気温差があるため羽織るものも必要 | 通貨 | ウルグアイ・ペソ |
チップの習慣 | あり。レストランでは支払額の10~15%前後 | 文化 | タンゴやクンビア音楽、マテ茶文化が根付いており、サッカーは国民的な情熱をかきたてる。質素で開かれた社会構造が特徴的 |
時差情報 | 日本の方が、12時間進んでいます | 治安情報 | ウルグアイ 危険・スポット・広域情報 |
ウルグアイの渡航情報
日本のパスポートをお持ちであれば、短期滞在(90日以内)の場合、ビザは不要です。また、入国時に必要なパスポート残存有効期限は6カ月以上です。入国審査の際に、ICパスポートを所持していれば自動ゲートを利用できます。ただ、自動ゲートを利用した際は入国スタンプが押印されないため、必要に応じて窓口で入国審査を受けましょう。
ビザ情報 | ビザなしで入国可能(短期滞在) |
---|---|
パスポートの必要有効残存期間 | 有効期限が6カ月以上必要 |
入国カードの記入について | 不要 |
ウルグアイ入国に必要な手続き
ウルグアイに入国する際に必要な手続きは、おもに入国審査と関税検査の2つです。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
航空券
日本から海外へ渡航するためには航空券が必要です。日本からウルグアイへの直行便は提供されていません。代わりに、ロサンゼルスやニューヨークなどの都市を経由し、その後にマイアミ、ブエノスアイレス、サンパウロなどの北米および南米の都市で乗り継ぐ必要があります。
パスポート
ウルグアイに入国するためには有効期限が6カ月以上のパスポートが必要です。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
ビザ申請
短期滞在者(90日以内)はビザが不要です。しかし、90日を超える滞在を希望する場合は、内務省移民局に居住権を取得する申請(永住権、短期滞在権、またはウルグアイ人の配偶者などの申請)が必要です。なお、外国人が就労などの目的で滞在する際には、移民局への申請手続きに際して、戸籍謄本や警察証明書などさまざまな書類が必要です。
入国審査
ウルグアイへの入国時において、入国カードが不要となりました。 入国審査の際、IC旅券(ICチップを内蔵した旅券)を所持している場合、自動ゲートをご利用いただけます。ただしこの場合、入国日が旅券に記載されるため、入国スタンプが不要となります。入国スタンプが必要な場合は、係官のいる窓口で入国審査を受ける必要があります。
関税検査
1万米ドル相当以上の外貨を持っていく場合は、税関に申告が必要です。申告用紙は税関事務所に備え付けられています。なお、申告用紙は航空機内でも入手可能です。
ウルグアイ出国に必要な手続き
ウルグアイ出国に必要なものは次のとおりです。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
航空券
帰路に利用する航空会社の受付カウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取りましょう。
パスポート
航空会社のカウンターで搭乗券を受け取るときにパスポートを提示しましょう。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
セキュリティチェック
手荷物関係を職員へ渡し、X線と金属探知機などを使用して検査を行います。
特にアメリカ国内の空港を経由してウルグアイへ帰国する際には厳重な検査が行われることが予想されます。2001年9月11日以降、テロ防止を目的としたセキュリティ強化のために、アメリカ国内の空港では、国内線・国際線双方において非常に厳格なセキュリティ体制が敷かれているためです。予想外に時間がかかる可能性も考えられるため、時間には余裕を持っておくことが大切です。
Visit Japan Webの準備
日本へ入国する際の、入国審査などの手続きの迅速化を目的に導入されたサービスがVisit Japan Webです。事前に登録し、登録完了時に発行されるQRコードを入国審査官へ提示するだけで、審査を進めることが可能です。
Q&A
よくある質問
- ウルグアイでは、黄熱病の危険がありますか?
- ウルグアイは、黄熱病の危険のある国ではありません。ただし、黄熱病の危険がある国からウルグアイに入国する場合は、黄熱予防接種証明書が必要です。
- ウルグアイ渡航では、新型コロナワクチン接種証明書が必要ですか?
- ウルグアイでは、2023年3月1日以降、陰性証明書や出国前72時間以内の陰性証明書は不要となりました。
- ウルグアイから帰国の際、ワクチンの証明書等は必要ですか?
- 2023年4月29日午前0時以降、新型コロナウイルス感染症の陰性証明書やワクチン接種証明書の両方の提示は不要です。
- ウルグアイのモンテビデオで病気になった場合のおすすめ医療機関はありますか?
- 英国病院(Hospital Británico、所在地:Av. Italia 2420)やスペイン病院(Asociación Española、成人外来所在地:Av. Rivera 2333)などがあります。両病院とも私立総合病院で、全科の受診が可能な上に英語が通じる医師が駐在しています。
- ウルグアイでの新型コロナワクチン接種に関する情報はどこで確認できますか?
- 現地の保健機関や診療所で確認しましょう。また、ウルグアイでのワクチン接種に関しては、通常は予約が必要です。保健機関や診療所での予約手続きについて確認し、必要ならば事前に予約を行うよう心掛けましょう。
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渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。