ウガンダ渡航前の推奨ワクチン

ウガンダは、東アフリカに位置する国で、今でも衛生面に問題があるため渡航の際には伝染病などに注意しなければなりません。接種が望ましいワクチンは、黄熱ワクチン、ポリオワクチン、麻疹・風疹ワクチンです。

黄熱
感染経路 ウガンダ渡航前には黄熱ワクチンの接種が推奨されています。基本的に、ウガンダに入国するためには黄熱ワクチン接種証明書が必要です。 黄熱は、主に「Aedes」属の蚊によって媒介されます。感染した蚊が人間を刺すことで、ウイルスが血液中に入り感染します。
症状 黄熱の感染初期には、発熱や筋肉痛(特に背中)、頭痛、悪寒、倦怠感、吐き気、嘔吐などの症状が見られます。これらの症状は数日で改善し、軽症の患者であればそのまま回復します。しかし、一部の患者は症状が軽くなった後に第二期に入り、より重い症状が現れることがあります。黄疸、腹痛、嘔吐(血が混じることもある)などがあり、腎臓機能の低下、出血、臓器不全に至ることもあります。重症の場合死亡することもあります。
ワクチンについて 黄熱を発症すると治療法は対症療法のみなので、黄熱ワクチンを接種することで黄熱を予防するのが非常に効果的です。一度接種すると、生涯にわたって免疫が持続すると考えられています。ウガンダに渡航する場合、1歳以上の全ての渡航者は黄熱予防接種証明書が要求されます。また、多くの国では、黄熱流行国からの入国者に対し、国際接種証明書の提示を義務付けています。黄熱ワクチンは、接種後約10日で免疫が形成され、99%の人が30日以内に有効な免疫を獲得できると言われています。ただし、妊婦、免疫抑制状態の人、特定のアレルギーがある人など、ワクチンが適さない人もいるため、接種する前には医療従事者に相談しましょう。
ポリオ
感染経路 ポリオウイルスは主に経口感染します。汚染された水や食品を介して広がることが多いです。また、感染者の便に含まれるウイルスが手や物に付着し、それが口に入ることで感染する場合もあります。感染者が多い地域や衛生環境が悪い地域では、感染が広がりやすくなります。
症状 ポリオ感染者の約90%は無症状です。しかし、一部の人には軽度から重度の症状が現れることがあります。初期症状は発熱、疲労、頭痛、嘔吐、首の硬直、四肢の痛みなどです。最も重篤な症状は麻痺で、感染者の約0.5%で発生し、恒久的な障害が残ってしまうことがあります。最悪の場合、呼吸筋の麻痺により死に至ることもあります。
ワクチンについて ポリオの予防のためには、主に2種類のワクチンが使われています。不活化ポリオワクチン(IPV)と経口ポリオワクチン(OPV)です。IPVはウイルスを完全に不活化したもので、注射で投与されます。OPVは弱毒化した生ウイルスを含んでおり、口から投与します。ただし、OPVは非常にまれにワクチン由来のポリオの症状を引き起こすことがあり、そのため一部の国ではIPVに切り替えられつつあります。
麻疹・風疹
感染経路 ウガンダでは、麻疹や風疹が通年で散発していますので注意が必要です。麻疹(はしか)と風疹はウイルスによる感染症で、主に飛沫・接触感染によって広がりますが、麻疹は空気感染もするため感染力がより強いです。感染者がくしゃみや咳をすることで、ウイルスが微細な飛沫として周囲に広がり、他の人が吸い込むことで感染することが多いです。感染者の分泌物や唾液を介して感染することもあります。
症状 麻疹の症状には高熱、発疹、せき、鼻水、目の充血などがあります。風疹は、軽度の発熱や発疹が見られますが、妊婦が感染すると胎児に重大な影響を及ぼすことがあります。
ワクチンについて 麻疹・風疹ワクチンは、麻疹ウイルスと風疹ウイルスに対する混合ワクチンで、通常は「MRワクチン」として提供されています。通常、幼少期に2回接種することで、十分な免疫を獲得できるとされています。

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各種ワクチン金額相場

ウガンダ渡航前に接種が推奨されるワクチンの金額相場は以下です。

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回

ルワンダ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 1回目
ポリオ 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月 3回目
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ウガンダの基本情報

国名 ウガンダ共和国 言語 英語、スワヒリ語
宗教 キリスト教、イスラム教 気候 熱帯気候(雨季、乾季)
服装 気温差が激しいことが多いので、半袖の上から着込める長袖を複数用意しておきましょう。 通貨 ウガンダ・シリング
チップの習慣 レストランやホテルでのサービスに対してチップを渡すことが一般的です。 文化 音楽と踊りが盛んで、各民族が独自の音楽と楽器を持っている。美術分野では工芸品や彫刻、ビーズジュエリーで知られており、伝統的な儀式や文化が継承されている。
時差情報 -6時間(日本の方が6時間進んでいます) 治安情報 ウガンダ 危険・スポット・広域情報

ウガンダの渡航情報

ビザ情報 入国目的、滞在期間にかかわらずビザが必要です。ビザまたはe-Visa(電子ビザ)を取得します。
パスポートの必要有効残存期間 ウガンダ出国予定日から6カ月以上必要
入国カードの記入について 入国カードは不要です。1歳以上の全ての渡航者は黄熱予防接種証明書が必要

入国に必要な手続き

ウガンダに入国する際に必要なもの・手続きについては以下です。

必要なもの

航空券
ウガンダへ入国するための予約済航空券を用意しましょう。なお、2024年1月現在、日本とウガンダを結ぶ直行便はありません。


パスポート
入国審査の際に提示を求められるため、すぐに取り出せる場所に保管しておきましょう。入国時に6カ月以上の有効期限と未使用査証欄が見開き2ページ以上必要です。


ビザ
印刷したオンラインビザの承認書をパスポートとともに提示します


必要な手続き
ウガンダへ入国する際は以下の手続きをする必要があります。

ビザ申請
ビザ申請の際は、パスポートの残存日数、未使用査証欄が足りているかも確認しましょう。


イエローカード
ウガンダ入国の際はイエローカードの提示が求められます。


入国審査
入国審査では、滞在の期間について尋ねられ、その回答に基づいてビザに滞在可能な日数が記入されます。観光などの目的であれば、最長で90日間の滞在が許可されます。もし滞在期間を延ばす場合、滞在許可が切れる前に入国管理局にて手続きを進めることが必要となります。


税関検査
外国通貨の持ち込みや持ち出しには制限がなく、申告する必要もありません。しかし、大量の現金を携帯していると、税関で不正疑惑を持たれるなどの問題が起こる可能性があるため、必要な額以上の現金を持つことは避けることを推奨します。


出国に必要な手続き

ウガンダ出国の際に必要なものや手続きは以下です。

必要なもの

航空券
入国時同様、出国審査の際にパスポートなどとともに提示します。


パスポート
航空券とともに提示します。


ビザ
入国時同様、印刷したオンラインビザの承認書を提示します。


必要な手続き
ウガンダを出国する際に必要な手続きを以下にまとめました。

セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックの目的は、乗客が危険物や疑わしいアイテムを機内に持ち込むのを防ぐことです。金属探知機やX線検査機を使用して行われます。ハサミや飲料など、持ち込みが禁止されているアイテムが手荷物に見つかった場合、該当のものはすぐに押収され、返却はされません。国際便のセキュリティ・チェックは混雑することがあり、検査には時間がかかることもあるため、余裕を持って空港に到着することが推奨されます。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、事前登録を行うことで、日本への入国がスムーズに進められるサービスです。入国審査の手続き、税関での申告、免税商品の購入などを登録することで、二次元コードが生成されます。生成された二次元コードを日本帰国時に提示するだけで、各種手続きがスムーズに進められます。義務ではありませんが、事前に準備しておくことが推奨されます。


Q&A

よくある質問

ウガンダの死亡原因は何ですか?
主要な死亡原因は、マラリア、HIV/AIDS、呼吸器感染症などの感染症です。非伝染性疾患である心血管疾患やがんも多く見られる一方、母子保健の問題も懸念されており、特に母親の死亡率が高いです。
ウガンダのマラリア予防法は?
虫除け剤や長袖と長ズボン着用を心がけて、蚊に刺されないようにしましょう。エアコンや網戸のある部屋で過ごすようにして、蚊帳も積極的に使用するとよいです。
アフリカ全体ではどのワクチン接種が推奨されていますか?
黄熱、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、髄膜炎、狂犬病などのワクチン接種が推奨されています。
ウガンダが抱える問題は?
乳幼児死亡率が高く、母子の健康不良が見られます。女子の早すぎる妊娠が増加していることや、乳幼児保育を受ける機会が限られていること、初等教育の修了率が低いことも問題です。水と衛生に関する設備が不十分で、利用に支障があることも挙げられます。
ウガンダは過ごしやすい国ですか?
赤道直下に位置していますが、国土の大半が高地にあるため比較的涼しく過ごしやすいです。年間の平均気温は23度です。緑豊かな国土で、どちらかといえば暑さよりも朝夕の冷え込みに注意が必要と言えるでしょう。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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