アラブ首長国連邦渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

アラブ首長国連邦渡航前の推奨ワクチン

アラブ首長国連邦は、アラビア半島に位置する7つの首長国で構成される国家です。西アジアに分類されるアラブ首長国連邦へ渡航する際、接種が求められるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

A型肝炎

感染経路	A型肝炎は、加熱処理がされていない食べ物や飲み物を摂取したときに感染する病気です。
症状	罹患すると倦怠感が強くなったり、食欲が落ちたりします。重症化すると、入院期間が1カ月を超える場合もあります。
ワクチンについて	また、70歳以下の方の抗体保有率は低いため、アラブ首長国連邦へ渡航するなら、事前のワクチン接種が推奨されます。ワクチンを摂取する回数は2回です。1回目の接種日から2〜4週間期間をあけて、2回目を接種します。

麻疹

感染経路	麻疹は、空気感染で広がる急性のウイルス性発疹性感染症です。また、飛沫や接触を介しても、感染します。
症状	主な症状は、発熱や咳、結膜充血と発疹です。
ワクチンについて	感染者の中には、脳炎や肺炎に進行する方もいるため、ワクチン接種が望まれます。麻疹ワクチン接種の接種回数は2回で、1回目から4週間経過した後に、2回目の接種を行います。

風疹

感染経路	風疹は、飛沫感染で人から人へ伝播する感染症です。発症すると、発熱や発疹、リンパ節腫脹が現れます。
症状	無症状の場合もありますが、脳炎にまで重篤化する可能性があります。
ワクチンについて	風疹のワクチンは、麻疹との混合ワクチンとして接種可能です。

水痘

感染経路	水痘の感染経路は、空気や飛沫、接触によるものです。子どもの病気として認識されがちですが、大人も感染します。
症状	感染した場合、皮膚の紅斑から始まり、次第に水疱や膿疱が発生します。時間の経過とともに、かさぶたとなり症状は収束していきます。
ワクチンについて	水痘のワクチン接種は2回、接種間隔は4週間です。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症は、接触や飛沫を媒体に伝播する感染症です。特に三密と呼ばれる、密閉・密集・密接した環境で、爆発的な感染を起こします。
症状	感染すると、無症状の場合もありますが、発熱や咳などが見られます。
ワクチンについて	パンデミックを引き起こした感染症のため、ワクチン接種が必要です。ワクチン接種は、初回接種した日から3カ月間隔をあけて追加接種を行います。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、飛沫や感染者との接触により感染します。
症状	感染すると、通常の風邪のような症状も現れますが、38度を超える高熱や全身の倦怠感、筋肉痛などが急速に発生します。重篤化すると肺炎を併発する可能性があるため、注意が必要な感染症です。
ワクチンについて	インフルエンザワクチンは2回接種し、接種間隔は4週間です。

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