シドニー渡航前の推奨ワクチン
シドニーは、南半球に位置するオーストラリア南東部にある都市です。オーストラリアは、豪州・ニュージーランドに分類され、渡航時に接種が望ましいワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。
- 麻疹
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感染経路 麻疹は、急性のウイルス性発疹性感染症のひとつで、空気を介しても感染する病気です。感染者の飛沫を浴びたり、接触が原因で感染する可能性もあります。 症状 麻疹に罹患したときの症状には、発疹や咳、発熱、結膜の充血が挙げられます。脳炎や肺炎など、重症化する病気でもあるため、ワクチン接種が欠かせません。 ワクチンについて 麻疹のワクチン接種回数は2回で、1回目と2回目の接種間隔は4週間です。
- 風疹
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感染経路 風疹は、麻疹と同様に感染力が強い感染症のひとつで、飛沫を媒体にヒトからヒトへ伝播します。感染したとしても、無症状の方が約15~30%います。 症状 主な症状は、発疹や発熱、リンパ節腫脹などです。妊娠20週頃までの妊婦が風疹に感染すると、子どもに影響を及ぼす可能性があるため、特に注意が必要です。 ワクチンについて 風疹のワクチンは、麻疹の混合ワクチンとして同時に接種を行えます。接種回数と接種間隔は、麻疹と同じです。
- 水痘
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感染経路 水痘は、飛沫や感染者との接触だけではなく、空気を伝わって感染する発疹性の病気です。 症状 水痘の潜伏期間は、約2~3週間と言われており、まずは皮膚が赤くなる紅斑から始まります。その後、水疱や膿疱が全身に現れ、かさぶたとなり治ります。水痘の感染者の多数は子どもですが、大人が感染した場合、重症化する可能性があるため、厳重な注意が必要です。 ワクチンについて 水痘のワクチン接種回数は2回で、初回の接種から4週間経過したら2回目の接種を受けられます。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 新型コロナウイルス感染症とは、飛沫を介して感染する病気のひとつです。 症状 無症状の場合も散見されますが、よくある症状として、咳や発熱、味覚障害などが挙げられます。一方、重症化する因子を有した方がコロナウイルス感染すると、肺炎などを引き起こす危険性があるため、十分な注意が求められます。 ワクチンについて 新型コロナウイルス感染症のワクチンは、初回接種後3カ月のタイミングで追加接種を受けることができます。
- インフルエンザ
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感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスに感染した方の飛沫や接触を理由に感染します。 症状 通常の風邪と同じ症状も発生しますが、高熱や関節痛、全身の倦怠感などが急に現れる点が、風邪と違うポイントです。子どもや高齢者は、重篤化する可能性もあるため軽視してはいけません。 ワクチンについて インフルエンザワクチンの接種回数は13歳以上は原則1回、13歳未満は2回です。2回接種する場合は1回目の接種終了後、4週間空けて2回目の接種を実施しましょう。
各種ワクチン金額相場
シドニーへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)、インフルエンザワクチンを取り扱っております。
シドニー渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
シドニー渡航前に接種が推奨されるワクチンの接種時期・必要回数を以下の表にまとめました。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 3ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 3カ月 | 2回目 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 3カ月 |
閉じる
新型コロナウイルス感染症のワクチンは、接種間隔が3カ月のため、渡航予定日を考えながら、計画的にワクチン接種を行いましょう。
シドニーの基本情報
シドニーがあるオーストラリアは、広大な国土に大自然が広がる魅力あふれる国です。シドニーの文化や気候などの基本情報は、このとおりです。
国名 | オーストラリア連邦(Commonwealth of Australia) | 言語 | 英語 |
---|---|---|---|
宗教 | 主として、キリスト教を信仰しています | 気候 | 南半球にあるため、日本と四季は逆になります 夏と冬の気温差があり、年間を通して一定の降水量があります |
服装 | 12月~2月の夏の時期は、ブラウス1枚で過ごせます 6月~8月の冬の時期は、ニットに厚手のコートやジャケットを羽織ると良いでしょう |
通貨 | オーストラリア・ドル |
チップの習慣 | 基本的にチップの習慣はありませんが、特別なサービスを受けたときは、渡しましょう | 文化 | 喫煙には厳しく、違反すると高額な罰金が課される場合があるため注意が必要です |
時差情報 | シドニーは、+1時間(日本の方が1時間遅れています) サマータイム中は+2時間(日本の方が2時間遅れています) |
治安情報 | シドニー 危険・スポット・広域情報 |
シドニーの渡航情報
シドニーのあるオーストラリアは、固有の生態系保護の観点から、食品などの持ち込みに対し、非常に厳しい体制を敷いています。事前に情報を得た上で、オーストラリアには渡航しましょう。
ビザ情報 | 日本のパスポートを所持しており、渡航目的が観光や商用、知人・家族訪問、かつ滞在期間が90日以内の場合は、ETA(電子入国許可)を申請すると渡航できます |
---|---|
パスポートの必要有効残存期間 | ETA(電子入国許可)を申請して入国する場合は、帰国時まで有効な残存期間があるパスポートが必要です |
入国カードの記入について | 入国カードへ記入し、入国審査官へ渡します |
入国に必要な手続き
シドニー(オーストラリア)へ渡航するには、ETA(電子入国許可)への登録など、事前の住費が求められます。また、持ち込み禁止の物品を持ち込んだ場合、トラブルに発展しかねないため、注意しましょう。
必要なもの
パスポート
日本出国時とオーストラリアへの入国時には、パスポートが不可欠です。観光目的で滞在期間が90日以内の場合、かつETAの登録を行うと、日本帰国まで有効期間が残っていたら問題ありません。ETAを使わず、ビザを取得する際は、6カ月以上の残存期間があるとよいでしょう。
航空券
シドニーと日本の間には、直行便が就航しています。航空券は、紙媒体と電子媒体、画像で保存しておくと、緊急時でも対応できます。
入国カード
オーストラリアへ入国するには、入国カードへの記載が求められています。税関申告と検疫申告も含まれているため、正確に記入します。
必要な手続き
ビザ申請(ETA)
日本のパスポートを保有しており、観光を目的に90日以内の滞在を予定する方は、事前にETA(電子入国許可)を申請すると入国可能です。ETAは、スマートフォンアプリのみから利用できます。また、旅行会社をはじめ、代理入力が禁止されているため、渡航する本人が入力します。
入国審査
空港到着後は、入国審査を受けます。入国審査官へパスポートと入国カードを提出します。質問される場合もありますが、英語で対応できるよう準備しておきましょう。
税関・検疫検査
シドニー(オーストラリア)での関税と検疫検査は、生態系保護のため厳格に実施されます。申告書に不正・虚偽の記入があると、厳しい罰則が課される可能性があります。また、入国拒否や今後の入国禁止措置も考えられるため、特に注意が必要です。
出国に必要な手続き
オーストラリアの出国時には手続きがいくつかあるため、必要な手続きを1つずつ確認しましょう。
必要なもの
パスポート
オーストラリア出国時と日本への入国時には、パスポートが必要です。シドニー滞在中に紛失した場合は、大至急、日本大使館に連絡しましょう。
航空券
航空券の形式(紙チケットか電子チケット)を確認し、紛失時をはじめ緊急事態用に画像を保存したりコピーしたりしておくと、手続きの助けになります。
必要な手続き
搭乗手続き
帰路に使用する航空会社のカウンターにて、パスポートと航空券を提示し、チェックインを行います。搭乗券を受け取ったら、大切に保管しましょう。
関税検査
オーストラリアへ入国した際に、関税申告をした場合は、申告書の控えとパスポートを職員に渡して検査を受けます。
出国審査
出国審査官にパスポートと搭乗券を渡します。なお出国カードは廃止されたため、必要ありません。
Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本へ入国するときの各手続きに関する情報を事前にオンライン上で入力して、審査を迅速化するサービスです。二次元コードが発行され、コードを審査官に提示するだけで審査を進められます。対応は必須ではありませんが、素早い入国手続きが可能です。
Q&A
よくある質問
- オーストラリアへの渡航前に新型コロナワクチン接種は必要ですか?
- 不要です。 オーストラリア連邦政府は、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種を入国の要件から削除しています。
- オーストラリアでの予防接種の受け方や場所はどこで調べればよいですか?
- 感染症ワクチンの接種回数や接種間隔などは、厚生労働省のホームページで確認できます。オーストラリアの医療機関情報は、外務省ホームページにて確認可能です。 https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_vaccination.html https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/vaccine/pdfs/australia.pdf
- オーストラリアでのワクチン接種の費用はどのようになっていますか?
- 外務省ホームページの情報をご参考に、各病院へお問い合わせください。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/vaccine/pdfs/australia.pdf
- オーストラリアでの緊急時の医療サポートやワクチン接種はどうすればよいですか?
- 外務省ホームページで情報を得られます。在オーストラリア日本大使館には、医務官が在籍しています。緊急時は、日本大使館へ連絡しても問題ありません。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/australia.html
- オーストラリアでの滞在期間が長い場合、現地での予防接種は必要ですか?
- 長期滞在者向けの情報は外務省ホームページで確認できますが、期間の長短に関わらずワクチン接種は重要です。 https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/vaccine/pdfs/australia.pdf https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/oceania/australia.html
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Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。