スウェーデン渡航前の推奨ワクチン

スウェーデンは、スカンジナビア半島の東部に位置し、北にフィンランド、西にノルウェーと国境を接します。スウェーデンへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、麻疹、風疹、水痘、インフルエンザ、新型コロナウイルスなどです。

麻疹
感染経路 麻疹(通称「はしか」)は、空気中の飛沫や直接の接触により広がる感染症です。
症状 感染すると約10日後に風邪の症状が現れ、その後高熱と発疹が出ます。さらに、肺炎や中耳炎といった合併症も起こりやすく、死亡率は先進国でも1,000人あたり1人とされています。
ワクチンについて 麻疹の予防接種を受けていない、あるいは麻疹にかかった経験のない場合には、渡航前のワクチン接種が望まれ、接種は2回で間隔は4週間です。
風疹
感染経路 急性の発疹を伴う感染力の強い感染症であり、感染すると発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れるのが特徴です。
症状 脳炎や血小板減少性紫斑病などの合併症を引き起こす可能性もあります。特に妊娠初期の女性が感染した場合、新生児が視覚、心臓、聴覚などに障害を持つ先天性風疹症候群にかかるリスクが高まります。
ワクチンについて ワクチン接種歴により、接種が推奨される場合があります。ワクチン接種回数は2回で、接種間隔は4週間です。
水痘
感染経路 水痘(通称「みずぼうそう」)は、空気感染、飛沫感染、接触感染により拡散する発疹性の感染症です。
症状 感染後約2週間の潜伏期間を経て、全身に発疹が出現し、発熱や倦怠感が伴います。小児では症状の軽い場合が多い反面、成人では重篤な症状になるおそれがあります。
ワクチンについて 免疫状態が不明または不十分な場合、ワクチン接種が推奨されます。ワクチン接種回数は2回で、接種間隔は4週間です。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、感染者による咳やくしゃみ、会話などにより口や鼻から排出される飛沫やエアロゾルを吸い込むことや、直接触れることにより感染します。
症状 咳やくしゃみといった症状が見られます。
ワクチンについて 持病がある場合や重症化するおそれがある場合では、ワクチン接種をおすすめします。前回の接種から3カ月が経過すれば、追加の接種が可能です。
インフルエンザ
感染経路 飛沫や接触で感染します。
症状 風邪と似た症状(咳や鼻水、のどの痛みなど)の他に、38℃以上の高熱、頭痛、筋肉痛、関節痛、全身のだるさなどが急速に症状として現れます。
ワクチンについて インフルエンザの予防にはワクチンが効果的です。接種回数は、13歳以上であれば原則1回、13歳未満であれば原則2回で、2回の場合接種間隔は4週間です。

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各種ワクチン金額相場

感染症を予防するための各種ワクチンの接種料金の相場は以下のとおりです。

ワクチンの費用は医療機関によってそれぞれ異なるため、事前に確認しておきましょう。当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンなどを取り扱っております。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000円〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

スウェーデン渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 3ヶ月
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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※生ワクチンは接種して4週間が経過するまで、他のワクチン接種ができないことが通常です。そのため、渡航まで時間がない方は接種のスケジュールに注意する必要があります。

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スウェーデンの基本情報

スウェーデンは、スカンジナビア半島にある欧州の主要国で、社会保障と環境問題の取り組みで世界をリードしています。またノーベル賞などを通じた国際的影響力を有し、自動車や通信機器、家具、ファッションなどの分野において多くの国際企業を有しているのが特徴です。

国名 スウェーデン王国(Kingdom of Sweden) 通貨 スウェーデン・クローナ(SEK)
言語 スウェーデン語 チップの習慣 ホテルやレストランの料金には、すでにサービス料が含まれているため、基本的にチップは不要です。
宗教 福音ルーテル派が多数 文化 「シンプルな美しさを尊ぶ」「自然との共生を志向」「コミュニティの調和を重視」「謙遜を美徳とする」など、日本の国民性と多くの共通点が見受けられます。また、スウェーデン人は日本人と同様に家の中では靴を脱ぎます。
気候 メキシコ湾流の影響によって、冬の北極圏エリア以外は比較的穏やかな気候です 時差情報 -8時間。サマータイム採用時(3月の最終日曜から10月の最終日曜まで)は-7時間です。
服装 ● 春になる3月から5月は、天候により肌寒さを感じることもあるため、セーターやカーディガンなどの防寒対策が必要です。
● 夏の6月下旬から8月は、日中は半袖で過ごせますが、朝晩や日陰では冷えることも考えて薄手の上着を用意しておきましょう。
● 秋が訪れる8月終わり頃では、日没の早まりに備えて軽いフリースや薄手のセーターが必要です。
● 冬の11月から3月は雪が降るため防寒着、帽子、手袋を用意し、さらには路面凍結に注意し、滑りやすい靴を避けるようにします。
治安情報 スウェーデン 危険・スポット・広域情報

スウェーデンの渡航情報

観光や友人訪問などを目的とした90日以内の短期滞在の場合、ビザは不要です。ただし入国に際し、90日以内の帰国用のチケット、滞在先の家族や友人からの招待状やホテルの予約確認書、1日あたり450SEKの滞在費と帰国費用を所持していることが求められます。さらに、シェンゲン地域を対象とした最低3万ユーロの補償を提供する海外旅行保険への加入が推奨されています。

ビザ情報 シェンゲン協定領域内での180日間のうち90日以内の滞在はビザが不要です。
パスポートの必要有効残存期間 ビザ免除で短期滞在するには、パスポートの有効期限が出国予定日から3カ月以上残っていることと、パスポートの発行日が10年以内であることが必要です。
入国カードの記入について 不要です

※シェンゲン協定とは、シェンゲン圏内での人々の自由な移動を可能にする協定です。そのためシェンゲン協定の加盟国間では、通常出入国管理は実施されません。非EU市民である外国人旅行者は、シェンゲン圏内の国に入国した日から180日間の期間内に最大90日間滞在することが認められています。

EU加盟国の中でシェンゲン協定に参加している国:
オーストリア、ベルギー、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、フランス、ドイツ、ギリシャ、ハンガリー、イタリア、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ポーランド、ポルトガル、スロベキア、スロベニア、スペイン、スウェーデン

EU加盟国ではないがシェンゲン協定に参加している国:
アイスランド、リヒテンシュタイン、ノルウェー、スイス

入国に必要な手続き

シェンゲン地域外から地域内への入国時には、最初に入国する国で入国審査が実施されます。その後のシェンゲン協定地域内での移動では、基本的に入国審査や税関検査は行われません。ただしスウェーデンをはじめとするドイツ、オーストリア、ノルウェー、デンマークなどの国々では、国内の安全対策強化のためパスポートなどの提示や所持品の検査を求められることがあります。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

スウェーデンへの入国に必要なものは以下のとおりです。

航空券
スウェーデンと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
パスポートの有効期限が3カ月以上あることと、10年以内に発行されたパスポートであることが必要です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

スウェーデン入国に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
日本人は「NO EU」のブースで列に並び、入国審査官にパスポートを提出します。手荷物受け取りエリアのターンテーブルから、預けた荷物をピックアップします。


税関検査
免税の範囲内で申告するものがない場合は、そのまま出口に向かいます。スウェーデンをはじめとするEU圏内への入国時には、1万ユーロ以上の現金または為替を持ち込む場合は申告が必要です。


出国に必要な手続き

多くの場合、チェックインは出発時間の2時間前から開始されることが多いため、時間に余裕を持って空港に到着することをおすすめします。また出国審査では、ほとんど質問はされません。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

スウェーデン出国に必要なものは以下のとおりです。

航空券
帰路に利用する航空会社のカウンターで航空券とパスポートを渡し、搭乗券を受け取ります。


パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

スウェーデン出国に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
航空会社のカウンターに並び、航空券、パスポート、そして機内持ち込み以外の荷物を提出してチェックイン(搭乗手続き)を行います。出国審査官にパスポートと搭乗券を提示します。その後、係官に搭乗券を提示して検査を受けます。


税関検査
スウェーデンをはじめとするEU圏からの出国時には、1万ユーロ以上の現金または為替を持ち出す場合は申告が必要です。


Visit Japan Webの準備
日本への入国時の税関申告、入国審査、および検疫をオンラインで手続きできるサービスです。これにより、帰国時の手続きがスムーズに行えます。事前にウェブサイトで税関申告の情報を入力し、日本に到着した後は、二次元コードを電子申告端末に提示するだけで申告が完了します。


Q&A

よくある質問

スウェーデン入国時に義務化されているワクチン接種はありますか?
スウェーデンでは、入国時の接種が義務化されているワクチンはありません。
スウェーデンの医療事情はどうですか?
医療施設と医療技術のレベルは一般的に高いものの、診察の予約が簡単には取れず、救急外来でも重症患者以外は待たされる場合が多くあります。住民登録がない場合、医療費は全額自己負担となるため、海外旅行保険の加入やクレジットカードの付帯保険の内容を確認しておくことが重要です。
公衆トイレは有料ですか?
スウェーデンでは、駅や公園、美術館、博物館などに公衆トイレが設置されていますが、大半は有料です。使用するためには、入口にある皿や個室のドアに5〜10SEK(レートが14円/SEKの場合は、70円〜140円)の硬貨を入れます。小銭は常に用意しておきましょう。
水道水は飲めますか?
水道水は直接飲めますが、胃や腸が敏感な場合は一度沸騰させてから冷まして飲むか、ミネラルウォーターを選ぶことをおすすめします。レストランでは、ミネラルウォーターを頼むと通常は炭酸入りが提供されます。炭酸が気になる方は、炭酸なしをオーダーしましょう。
英語は通じますか?
スウェーデンの公式言語はスウェーデン語ですが、ほとんどのスウェーデン人は英語を流暢に話すため、英語でコミュニケーションがとれます。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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