スリナム渡航前の推奨ワクチン

スリナムは、南アメリカ北東部に位置する国で、ギアナ、ブラジル、ガイアナと接しています。スリナムへ渡航する際に接種が推奨されているワクチンは、黄熱・A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

黄熱
感染経路 黄熱ウイルスは、蚊(主にネッタイシマカ)に刺されることで感染する感染症です。
症状 発熱、頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状が現れ、適切な治療を受けなければ命を落とす場合もあります。
ワクチンについて 人から人にうつることはほとんどありませんが、アフリカや中南米に渡航予定の方にはワクチンの接種が推奨されています。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、主に衛生環境が悪い地域で水や食品を介して感染することの多い感染症です。
症状 潜伏期間は2週間から7週間と長く、主な症状は高熱、重度の疲労感、食欲減退、下痢、吐き気、全身のだるさや黄疸などです。
ワクチンについて 予防には、食品や水の加熱処理と食前の手洗い・消毒、及びワクチン接種が推奨されています。3回のワクチン接種で約5年間効果が持続すると言われています。
麻疹
感染経路 麻疹は空気感染で広がりやすく、非常に感染力の高い感染症です。
症状 主な症状は、発疹、結膜炎、高熱、咳などです。まれに肺炎や脳炎といった重大な合併症を引き起こすこともあるため、ワクチンで予防することが推奨されています。
ワクチンについて 基本的にワクチン接種は2回で、4週間の間隔を空けて行われます。
風疹
感染経路 風疹は「三日はしか」とも呼ばれる、非常に感染力が強い感染症です。感染経路は空気感染、飛沫感染、接触感染などです。
症状 主な症状は発疹、結膜炎、高熱、咳などで、重度の合併症を引き起こす可能性もあります。
ワクチンについて ワクチンによる予防が効果的で、接種回数は2回、ワクチン接種の間隔は4週間です。
水痘
感染経路 水痘は、感染力の高い感染症で、主に空気感染や飛沫感染によって広がります。
症状 初期症状は赤い点状の発疹で、次第に水ぶくれに変化し、最終的にかさぶたができて回復します。重症化すると敗血症、肺炎、脳炎などの合併症をおこし、死亡する可能性もあるため注意が必要です。
ワクチンについて 水痘の予防には、2回のワクチン接種が推奨されています。最初の接種から4週間後に2回目の接種を行います。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症の主な感染経路は、飛沫感染や接触感染です。
症状 感染しても症状が出ない場合もありますが、発症すると発熱、鼻水、喉の痛み、咳、味覚障害などが現れます。基礎疾患を持つ人や高齢者は重症化する可能性があります。
ワクチンについて 予防にはワクチン接種が効果的と言われており、最初の接種から3カ月経過後に追加接種を受けることが可能です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染によって広がりやすい感染症です。
症状 38度以上の高熱、悪寒、強い疲労感などの全身的な症状が特徴です。肺炎などの重篤な合併症につながるリスクもあるため、予防策としてワクチン接種が推奨されています。
ワクチンについて インフルエンザワクチンは、13歳以上の方は原則1回、13歳未満の子どもは原則2回の接種が必要です。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)、インフルエンザワクチンを取り扱っています。

スリナム渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 初回
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目までの接種間隔は、A型肝炎は2週間~4週間、麻疹・風疹、水痘、インフルエンザワクチンに関しては4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月必要です。A型肝炎は1回目接種から6カ月後に3回目の接種を行います。ワクチンによって2回目以降の接種日が異なりますので、ワクチン接種は計画的に行いましょう。

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スリナムの基本情報

国名 スリナム共和国(Republic of Suriname) 言語 オランダ語(公用語)、英語、スリナム語など
宗教 キリスト教(プロテスタント、カトリックなど)、ヒンドゥー教、イスラム教など 気候 スリナムは低地は熱帯雨林気候、高地は冷涼で変化の激しい山岳性気候です。雨季(5月~11月)と乾季(12月~4月)に別れていますが、年間を通して雨が多い傾向にあります。
服装 夏服で過ごせますが、朝夕は気温が下がるので上着があると安心です。赤道に近いため、帽子、サングラス、日焼け止め、薄手の長袖などで日焼け対策を行いましょう。強盗や性犯罪に遭う可能性もあるため、肌の露出は控えた方が無難です。 通貨 スリナム・ドル
チップの習慣 基本的にはチップの習慣はありません。ホテルや高級店などでは10%〜15%程度のチップを支払うことがあります。 文化 スリナムは多様な人種が住んでいるため、日本料理や中華料理のお店もあります。世界遺産にも指定されている古い町並みが魅力です。
時差情報 -12時間(日本の方が12時間進んでいます) 治安情報 スリナム 危険・スポット・広域情報

スリナムの渡航情報

ビザ情報 90日以内の滞在かつ就労以外の目的であり、滞在先が決まっている場合はビザは不要です
パスポートの必要有効残存期間 6カ月以上の有効残存期間が必要です
入国カードの記入について 機内で入国カードが配布された場合は、入国までに必要事項の記入を済ませます

入国に必要な手続き

スリナムに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と関税検査の2つです。

必要なもの
スリナム入国に必要なものは、以下のとおりです。

航空券
スリナムと日本間の直行便はありません。アメリカのニューヨークやマイアミを経由してスリナムに入国します。航空券は、旅行会社や専門会社などを介して購入します。


パスポート
パスポートには、6カ月以上の有効残存期間が必要です。渡航前にパスポートの期限を確認し、必要に応じて更新手続きを済ませる必要があります。


必要な手続き
スリナム入国に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
スリナムに入国する際、ビザは不要です。ただし、就労目的や90日以上滞在する場合は、申請する必要があります。


入国審査
スリナムに入国するための、新型コロナウイルスのワクチン接種証明は不要になりました。ただし、黄熱病の流行地域から入国する場合は、イエローカード(黄熱予防接種証明書)の提示を求められます。


税関検査
スリナムに入国する際、10,000ドルを超える外貨の申告は必要です。治安当局の取り締まりが強化されているため、麻薬・銃器を持ち込むと処罰されることがあります。


検疫検査
2024年2月現在、スリナムに入国する際に新型コロナワクチン接種証明書や陰性証明書の提出は不要です。


出国に必要な手続き

スリナムを出国する際は、搭乗に間に合うように余裕を持って空港に到着しておくと落ち着いて手続きができるでしょう。

必要なもの
スリナム出国に必要なものは、以下のとおりです。

航空券
航空会社の窓口で、航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。帰国の際もアメリカを経由して日本に入国します。


パスポート
航空会社の窓口で搭乗券を受け取る際に、係員にパスポートを提示します。また、空港内で係員にパスポートの提示を求められた際は、すぐに提出できるようにしておきます。


必要な手続き
スリナム出国に必要な手続きは以下のとおりです。

セキュリティチェック
スリナム出国の際は、セキュリティチェックを受けます。スリナムは治安当局が厳しいため、問題を指摘されたら丁寧に対応することが大切です。


関税検査
スリナムから出国する際は、10,000ドルを超える外貨の場合に申告が必要です。関税検査について詳しく確認したい場合は、スリナム大使館に直接問い合わせを行いましょう。


Visit Japan Webの準備
スリナムから日本へ入国する際は、オンライン上で日本への入国審査などの手続きを簡略化できる、Visit Japan Webがおすすめです。出国前に審査に必要な事項の登録を済ませ、登録完了後に発行される二次元コードを日本の入国審査官へ提示すると、入国審査を早く進められます。


Q&A

よくある質問

南米へ渡航するにあたり、どのような予防接種が推奨されていますか?
外務省は、スリナムを含む南米へ渡航する際に、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの6種類のワクチン接種を推奨しています。黄熱ワクチンは、黄熱の流行地域から入国する、もしくは黄熱の流行地域へ渡航する場合に接種が必要です。
黄熱の他、蚊が媒介する感染症は流行していますか?
スリナムでは黄熱の他、マラリア、デング熱、ジカ熱などの感染症が確認されています。感染症予防のためにも、虫除けのクリームやスプレーなどを使用して、蚊に刺されないように注意することが重要です。
スリナムはどのような国ですか?
スリナムはオランダの植民地だったため、公用語もオランダ語を使っています。インド系、クレオールと呼ばれるヨーロッパ系とアフリカ系の混血、アフリカ系、インドネシア系などの多民族国家です。未開の地が多く、人口は都市部に集中しているのが特徴です。
スリナムでは英語が通じますか?
英語は公用語ではありませんが、多くの地域で使われています。
スリナムへの入国料はいくらですか?
スリナムに入国するためには、25ドル、または25ユーロ必要です。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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