ソマリア渡航前の推奨ワクチン

東アフリカの東側に位置するソマリアは、紅海とインド洋に面しています。西側はエチオピア・ケニア・ジブチと国境を接する国です。ソマリアへの渡航に際しては、A型肝炎・B型肝炎・ポリオ・髄膜炎・麻疹・風疹・水痘・破傷風・新型コロナウイルス感染症・インフルエンザのワクチン接種が推奨されています。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルスが原因で、熱を通していない食品や水、氷などを食べることで感染します。
症状 症状は、2〜7週間の潜伏期間後、発熱や頭痛、倦怠感、筋肉痛、黄疸などです。通常は1〜2カ月程度で回復しますが、回復が長引いたり、高齢者が重症化し、死亡にいたる場合もあるので注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは3回目を行うとより有効な抗体が獲得できます。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、血液や体液を介してB型肝炎ウイルスが感染すると発症しますが、70〜80%は発症せずに終わります。
症状 急性肝炎の場合は、発熱、倦怠感、黄疸などが現れ、重症化するリスクがあります。血液や体液に触れる機会のある医療従事者や保育士などは、注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは3回の接種が推奨されています。
ポリオ
感染経路 ポリオの感染経路は、接触感染や経口(糞口)感染です。人のみに発症する病ですが、90〜95%の人は症状なく自然に治癒します。
症状 発病すると発熱や頭痛、咽頭痛、悪心、嘔吐、倦怠感、便秘などが現れます。
ワクチンについて 今までのワクチン接種回数やワクチンの種類により、追加接種回数が変わるので注意が必要です。
髄膜炎
感染経路 髄膜炎は、くしゃみや咳などの飛沫感染によって感染します。
症状 1~14日の潜伏期間後に、頭痛や発熱、一部の硬直などの症状が現れます。治療をしないと死に至る病です。
ワクチンについて 接種回数はワクチンの種類によっては1回のものもあります。
麻疹
感染経路 麻疹の感染経路は、空気感染や飛沫感染、接触感染で、感染力が強い病です。
症状 症状は、高熱や咳、鼻水などです。一度解熱しますが、再度高熱になり、赤い発疹が現れます。
ワクチンについて 子どもの頃の予防接種を受けていない人や接種回数が足りない人はワクチン接種が推奨されています。
風疹
感染経路 風疹の感染経路は、飛沫感染や接触感染です。
症状 発熱や発疹、頚部のリンパ節腫脹などの症状が現れます。妊婦が感染すると胎児に影響があるので、注意が必要です。
ワクチンについて ワクチン接種を受けたことがない人や接種回数が足りていない人はワクチンの追加接種が推奨されています。
水痘
感染経路 水痘の感染経路は、空気感染や接触感染です。発疹や発熱が現れ、水疱からかさぶたになって治ります。
症状 発疹や発熱が現れ、水疱からかさぶたになって治ります。重症化すると肺炎や脳炎なども引き起こすので注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは任意で追加接種が可能です。感染地域に行く場合は、予防のために検討しましょう。
破傷風
感染経路 破傷風は、傷口から菌が入り感染します。破傷風菌は土壌にいる菌です。小さな傷からも感染する可能性があります。
症状 発症すると、口が開けにくいや首の張りなど独特な症状が現れます。最後はひきつりや全身の筋硬直が起こり死亡する危険があります。
ワクチンについて ワクチンは一度打てば10年は効果があるとされます。前の接種から10年以上経過している人は、予防のためにもワクチンの接種が推奨されています。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症の感染経路は、飛沫感染や接触感染などです。
症状 喉の痛みや発熱、倦怠感、関節痛、下痢などの症状が現れます。味覚障害や嗅覚障害などが現れる場合もあります。悪化すると肺炎を引き起こすので注意が必要です。
ワクチンについて 渡航時のワクチン接種は2回ですが、型が変わるので毎年の接種を検討しましょう。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザの感染経路は、飛沫感染や接触感染です。
症状 咽頭痛や咳、鼻水、発熱、関節痛などが現れます。熱は、38度以上を超える場合があるので注意が必要です。高齢者や基礎疾患のある人は肺炎などの合併症を引き起こす可能性もあります。
ワクチンについて 予防のためにも、ワクチンは毎年の接種が推奨されています。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
髄膜炎ワクチン 2万5,000円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、B型肝炎ワクチン、ポリオワクチン、髄膜炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、破傷風ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)、インフルエンザワクチンを取り扱っております。

ソマリア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
ポリオ 不活化ワクチン 初回 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)
髄膜炎 不活化ワクチン 初回
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 初回
3週~3ヶ月間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
12~18ヶ月 4回目(3回目終了後1年)

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病名 ワクチンの種類
髄膜炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
12~18ヶ月 3回目(2回終了後 1年~1年半)
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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麻疹・風疹・水痘・A型B型肝炎・インフルエンザワクチンに関しては、4週間後、破傷風ワクチンは3〜8週間までに2回目の接種をします。新型コロナウイルス感染症は、3カ月後に2回目の接種が必要です。また、A型肝炎は6カ月後、B型肝炎は5〜6カ月後に3回目となります。待機期間を考え、計画は早めにしておきましょう。

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ソマリアの基本情報

東アフリカの東側に位置するソマリアは、紅海とインド洋に面しています。西側はエチオピア・ケニア・ジブチと国境を接する国です。※国内の情勢が不安定で、日本からの渡航は止めるよう勧告されています。ソマリアの文化や気候などの基本情報は、以下のとおりです。

国名 ソマリア連邦共和国(Federal Republic of Somalia) 言語 公用語 ソマリ語・第二公用語 アラビア語
宗教 主にイスラム教 気候 ・赤道に近いソマリアは、年間を通して季節変動しない、熱く乾いた砂漠気候です
・気温は30〜40度と高めですが、インド洋側や高地は気温が下がります
服装 色鮮やかなスカーフを頭からかぶる習慣があります。肌を見せない風通しの良い服装がおすすめです

通貨 ソマリア
チップの習慣 不明 文化 イスラム教の戒律上、肌の露出は禁止されています
時差情報 -6時間(日本の方が6時間進んでいます) 治安情報 ソマリア 危険・スポット・広域情報

ソマリアの渡航情報

ソマリアは、危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発出されています。※2024年2月現在

ビザ情報 要確認
パスポートの必要有効残存期間 要確認
入国カードの記入について 要確認

入国に必要な手続き

ソマリアへの入国は、危険情報「レベル4:退避してください。渡航は止めてください。(退避勧告)」が発出されいます。いかなる理由でも渡航は控えましょう。

必要なもの
ソマリア入国に必要なものは以下のとおりです。

ビザ
2024年2月現在、退避勧告が出されています。渡航する場合は大使館へ確認しましょう。

必要な手続き
ソマリア入国に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
大使館への確認が必要です。


出国に必要な手続き

ソマリア出国については大使館に確認してください。

必要なもの
ソマリア出国に必要なものは以下のとおりです。

航空券
飛行機での出国に必要です。


パスポート
ソマリア出国時や日本に入国する際に必要です。


必要な手続き
ソマリア出国に必要な手続きは以下のとおりです。

空港での各手続き
具体的な手続きの内容については、大使館に確認をしてください。


Visit Japan Webの準備
日本へ上陸した際の、入国審査などの手続きの迅速化を目的に、導入されたサービスがVisit Japan Webです。事前に登録し、登録完了時に発行される二次元コードを入国審査官へ提示するだけで、審査を進められます。


Q&A

よくある質問

ソマリアはどのような国ですか?
ソマリアはアフリカの東の角にある国です。20年以上に亘紛争と無政府状態により、貧困や干ばつによる食糧難などが問題となっています。
ソマリアの情勢は?
モガディシュを中心として頻繁にテロ事件が発生しています。外国人やNGO活動家の誘拐事件も多発しているので、渡航は止めるよう勧告が出されています。
ソマリアの医療情勢は?
国境なき医師団などが介入していますが、紛争がひどい地域では、撤退を余儀なくされています。医療は崩壊し、栄養失調や病気の流行などが問題となっています。
アフリカではどのようなワクチンが推奨されていますか?
アフリカへの渡航は、A型肝炎・B型肝炎・腸チフス・破傷風・水痘・麻疹・風疹・髄膜炎菌・狂犬病のワクチン接種などのワクチン接種が推奨されています。加えて、アフリカは、黄熱病ワクチンの接種および予防接種証明書(イエローカード)の携帯が必須の国もあります。
黄熱病はどのような病気ですか?
黄熱病は蚊を介して感染します。症状は発熱や寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などです。黄熱病が流行っている地域への渡航は、事前の予防接種が推奨されています。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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