ソロモン諸島渡航前の推奨ワクチン

ソロモン諸島は、大小の1,000もの島からなるメラネシア地域の国です。赤道の南に位置します。周辺には、海を挟んでパプアニューギニアの島やバヌアツ共和国があります。ソロモン諸島に渡航する際に接種が推奨されるワクチンは、A型肝炎・B型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの7種類です。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、接触感染によりうつります。糞口感染や性行為感染が主な原因です。
症状 症状は、2〜6週間の潜伏期間後、発熱、頭痛、倦怠感などの全身症状の後、食欲不振や嘔吐など消化器系症状が現れます。
ワクチンについて 渡航する前にA型肝炎ワクチンの接種が推奨されています。3回の接種で5年間は有効な抗体が期待できます。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、性行為や汚染された医療器具などで感染が広まります。また、母子感染もあるので注意が必要です。
症状 発症すると1〜6カ月の潜伏期間後、発熱、倦怠感、黄疸などが現れます。重症化や合併症も心配される病です。
ワクチンについて 感染の危険がある地域への渡航は、B型肝炎ワクチンの接種が推奨されています。
麻疹
感染経路 麻疹は、空気感染や飛沫感染、接触感染によりうつります。%の人は症状なく自然に治癒します。
症状 一般的にはしかと呼ばれ、高熱と発疹を伴います。
ワクチンについて 感染力が強いので家族がかかった場合も、重症化を防ぐためにワクチン接種が推奨されています。過去に麻疹にかかったことのない人やワクチン接種回数が不足している人は接種を済ませましょう。
風疹
感染経路 風疹は、飛沫感染や接触感染によりうつります。症状は、発熱や発疹、リンパ節腫脹です。
症状 妊婦が感染すると胎児に先天性風しん症候群が起こる可能性があります。
ワクチンについて 流行している地域に訪れる場合は、ワクチンの接種回数が不足している人は追加接種を受けることを推奨します。
水痘
感染経路 水痘は、空気感染や飛沫感染、接触感染によって広がる病です。
症状 一般的には水ぼうそうと呼ばれ、発熱と発疹の症状が現れます。発疹は赤くなり、その後水疱を経てかさぶたになり治ります。
ワクチンについて 成人がかかると重症化するリスクが高いので注意が必要です。ワクチンは2回の接種でほぼ発症を予防できます。
破傷風
感染経路 破傷風は、傷口より破傷風菌が感染して発症します。破傷風菌は土壌に存在する菌です。
症状 感染すると、口が開きにくい、あごが疲れるなどの症状から始まり歩行や排尿障害、その後全身の筋肉が硬くなり、身体を弓のように反らせたり、呼吸困難になったりして亡くなります。
ワクチンについて ワクチンは正しい方法で行えば10年は効果があります。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、ウイルスを含んだ飛沫感染やエアルゾル(微細な粒子)から感染します。
症状 症状は発熱や倦怠感、頭痛、鼻汁、関節痛などです。加えて、味覚障害なども引き起こします。
ワクチンについて 感染を広げないためにも、変異株に応じたワクチン接種が推奨されています。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染によって広がる病です。
症状 感染すると1〜4日間の潜伏期間を経て、発熱や倦怠感、くしゃみ、咳、鼻炎などが起こります。重症化すると死亡する場合もあるので注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは、ウイルスの型に合わせて毎年の接種が推奨されています。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン・B型肝炎ワクチン・MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)・インフルエンザワクチンを取り扱っております。

ソロモン諸島渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
破傷風 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目(2回終了後 1年~1年半)
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
12~18ヶ月 3回目(2回終了後 1年~1年半)
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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麻疹・風疹・水痘・A型B型肝炎・インフルエンザワクチンに関しては、1回目から4週間後に2回目の接種をします。新型コロナウイルス感染症は、3カ月後に2回目の接種が必要です。また、A型肝炎は6カ月後、B型肝炎は5〜6カ月後、破傷風は1年~1年半後に3回目となります。接種期間を考え、計画は早めにしておきましょう。

 

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ソロモン諸島の基本情報

ソロモン諸島は、大小の1,000もの島からなるメラネシア地域の国です。赤道の南に位置します。周辺には、海を挟んでパプアニューギニアの島やバヌアツ共和国があります。ソロモン諸島の基本情報は、以下のとおりです。

国名 ソロモン諸島(Independent State of Solomon Islands) 言語 英語(公用語)、ピジン英語(共通語)
宗教 主にキリスト教 気候 ・太平洋に位置するソロモン諸島の気候は、海洋性熱帯雨林気候で1年を通して高温多湿です
・11月〜4月は雨季、5~10月は乾季となり、やや湿度が下がり涼しい風が吹きます
服装 Tシャツでも過ごせる気候ですが、マラリア対策に夕方からは薄手の長袖や長ズボン着用をおすすめします通貨 ソロモン諸島ドル(SBD)
チップの習慣 基本的にチップの習慣はなし 文化 ・6つの大きな島の他、1,000もの火山島と珊瑚島からなるソロモン諸島は、各島各村ごとにさまざまな文化を持ちます
・島と島を結ぶ交通の便はあまり良くないので、時間には余裕を持って移動を計画しましょう
時差情報 +2時間(日本の方が2時間遅れています) 治安情報 ソロモン諸島 危険・スポット・広域情報

ソロモン諸島の渡航情報

ソロモン諸島に渡航するときは、日本のパスポートを持っていれば、空港にて45日以内の入国許可証の申請ができます。ビザの申請は不要です。

ビザ情報 基本的に日本のパスポートを持っている人は、空港にて入国許可証の取得ができます(45日以内の短期滞在が可能です)
パスポートの必要有効残存期間 入国には、有効期間が6カ月以上のパスポートが必要です
入国カードの記入について 入国や帰国には健康カードの記入が必要です
(機内もしくは到着時に入手できます)

入国に必要な手続き

ソロモン諸島に入国する際に必要な手続きは、入国手続きと入国審査、関税審査です。

必要なもの
ソロモン諸島の入国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
入国には、有効期限が6カ月以上のパスポートが必要です。


往復の航空券
入国の際は、帰りの航空券を提示する可能性があります。準備をしておきましょう。


健康カード
ソロモン諸島への入国には、健康カードの記入が必要です。


予防接種証明証
入国に伴い、流行っている感染症の予防接種証明が必要になる場合があります。大使館や代理店にて最新情報を確認してください。


必要な手続き
ソロモン諸島の入国に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
入国の際は、パスポートを提示し、滞在の目的など簡単な質問をされたら答えましょう。


入国許可証の申請
ソロモン入国時に空港にて、入国許可証を取得できます。ビザ不要で45日以内の短期滞在を申請できます。


税関検査
ソロモン諸島への入国では、5万ソロモン・ドル以上または同額相当以上の金額は申請が必要です。また、DVDの持ち込みは教育用のものをのぞき課税対象です。


出国に必要な手続き

ソロモン諸島を出国する際は、空港での搭乗手続きなどが必要です。セキュリティチェックに時間がかかる場合もあるので、余裕を持って行動しましょう。

必要なもの
ソロモン諸島の出国に必要なものは以下のとおりです。

航空券
帰りの航空券を航空会社のカウンターで提示し、搭乗手続きを済ませます。


パスポート
搭乗手続きの際に、航空会社のカウンターでパスポートを見せる必要があります。


必要な手続き
ソロモン諸島の出国に必要な手続きは以下のとおりです。

税関申告
ソロモン諸島への出国では、入国時同様、5万ソロモン・ドル以上または同額相当以上の金額は申請が必要です。持ち出しが制限されているものがないよう気をつけましょう。


セキュリティチェック
空港では、搭乗前にセキュリティチェックが必要です。時間がかかる場合もあるので、余裕を持って行動しましょう。


Visit Japan Webの準備
日本に帰国する場合は、先にVisit Japan Webで手続きを済ませておくとスムーズに入国できます。発行された二次元コードを日本入国の際に提示しましょう。


Q&A

よくある質問

ソロモン諸島への旅行は危険ですか?
ソロモン諸島国内では、一年中マラリアに感染する危険があります。デング熱やフィラリア症などもみられます。これらは蚊によって媒介される感染症です。虫除け対策をしていくことを推奨します。
ソロモン諸島でかかりやすい病気は?
前述したマラリアやデング熱の他、下痢症、食中毒、A型肝炎、腸チフス、赤痢アメーバなどの経口感染症や皮膚感染症などにかかりやすいです。事前に外務省の世界の医療情報などで確認をしましょう。
ソロモン諸島へ行く方法は?
ソロモン諸島へは飛行機でおよそ12〜13時間です。日本からの直行便はなく、大韓航空のソウル・ブリスベン経由を利用します。他にもオーストラリア経由などで行くことができます。
首都ホアニラの治安は良いですか?
首都ホアニラでも、ひったくりやスリなどの被害は出ているので十分注意してください。性犯罪や暴行事件もあります。1人での外出は控えましょう。
ソロモン諸島に渡航の前に新型コロナワクチン接種は必要ですか?
2023年5月23日より、要請がなければ新型コロナワクチン接種は必要ではなくなりました。渡航前に改めて最新情報を確認してください。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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