スロバキア渡航前の推奨ワクチン

スロバキアは、日本と同様に四季があり、中世の街並みが残っている魅力的な国です。ヨーロッパに位置するスロバキアに渡航する際、事前に接種しておくことが望ましいワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどがあります。

麻疹
感染経路 麻疹は非常に感染力が強く、人から人に感染する急性の発疹性感染症です。
症状 主に発熱や咳、鼻水、発疹などの症状が現れます。まれに、重症化して肺炎や脳炎を発症することがあり、医療環境の整った先進国であっても1,000人に1人は亡くなるとされている病気です。
ワクチンについて 現在は定期の予防接種が2回行われています。また、過去に麻疹のワクチンを接種したか分からない人や、麻疹にかかったことがない人は、渡航前のワクチン接種が重要です。麻疹のワクチン接種は、1回目と2回目の間隔を4週間あけて実施します。
風疹
感染経路 風疹は、飛沫感染する非常に感染力の強い病気です。
症状 主な症状として、発熱やリンパ節の腫れ、発疹が現れますが、3割程度の人は感染しても無症状です。一方で、重症化して脳炎などを発症し、入院が必要になる場合もあります。
ワクチンについて 現在は定期の予防接種が2回行われていますが、過去に2回ワクチンを接種したか分からない人や、風疹にかかったことがない人は、渡航前の接種がおすすめです。風疹のワクチンは、1回目と2回目の間隔を4週間あけて接種します。
水痘
感染経路 水痘は、空気感染や飛沫感染、接触感染で広がる、感染力の高い病気です。
症状 10〜21日間の潜伏期間経て、症状が現れます。主な症状は、頭皮や体など全身の発疹で、発熱や倦怠感を伴うこともあります。発疹は1〜3日かけてかさぶたとなり回復に向かいます。
ワクチンについて 水痘のワクチンは、2回接種が必要です。1回目と2回目の接種の間隔は4週間であり、過去にワクチンの接種歴がなければ、渡航前の接種が推奨されます。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫感染やエアロゾル感染、接触感染により広がります。
症状 無症状の場合も散見されますが、よくある症状として、咳や発熱、味覚障害などが挙げられます。一方、重症化する因子を有した方がコロナウイルス感染すると、肺炎などを引き起こす危険性があるため、十分な注意が求められます。
ワクチンについて 日本ではワクチン接種が推奨されており、複数回の接種が必要です。海外への渡航の際、現在は多くの国で解除されていますが、なかには接種証明や新型コロナウイルス医療保険の加入書類を求められる国もあり、渡航先の入国条件の確認が重要です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染で広がる感染力の強い病気です。
症状 主な症状として、38度以上の発熱や全身の倦怠感、頭痛、関節痛などが現れます。一般的に免疫力が弱い乳幼児や高齢者、その他基礎疾患のある人などは重症化しやすいため、注意が必要です。
ワクチンについて ワクチン接種が重症化の回避に効果的であり、渡航前の接種が推奨されます。インフルエンザワクチンは、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本で、1回目と2回目の間隔を4週間あけて実施します。

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各種ワクチン金額相場

スロバキアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記全てのワクチンを取り扱っております。ワクチンは事前確保が必要なため、原則、完全予約制です。

スロバキア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 3ヶ月
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 3カ月 2回目
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 3カ月
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2回目接種までの間隔は、麻疹・風疹・水痘・インフルエンザワクチンは4週間、新型コロナウイルスのワクチンは3カ月です。また、麻疹・風疹のような生ワクチンを接種した場合には、次にワクチンを接種するまでに4週間以上あけなければなりません。複数のワクチンを接種する場合は、スケジュールに余裕を持って接種計画を立てることが重要です。

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スロバキアの基本情報

国名 スロバキア共和国(Slovak Republic) 言語 スロバキア語
宗教 キリスト教(ローマ・カトリック、プロテスタント(ルター派)) 気候 日本と同様、四季があります
夏は30度前後まで気温が上がり、冬は積雪も見られます
服装 内陸部のため気温の変化が激しく、夏でも上着があると役立ちます 通貨 ユーロ(EUR)
チップの習慣 ●設備を利用するときやサービスを受けたときにチップを渡す習慣があります
●枕銭:1ユーロ
●トイレ:0.5ユーロ
●レストラン:料金の10%程度
●タクシー:料金の10%程度
文化 ●軍事施設の写真撮影は禁止されています
●美術館や教会の撮影も禁止している場所が多くあるため、撮影可否の確認が必要です
時差情報 スロバキアは、-8時間(日本の方が8時間進んでいます)
サマータイムの採用時(3月最終日曜から10月最終日曜)は、-7時間(日本の方が7時間進んでいます)
治安情報 スロバキア 危険・スポット・広域情報

スロバキアの渡航情報

スロバキアに渡航する際、日本のパスポートを持っており、条件に該当する場合はビザの取得は不要です。

ビザ情報 観光目的の場合、過去180日の期間内で、90日以内の滞在であれば査証は免除されます。
なお、スロバキアはシェンゲン協定に加盟。シェンゲン領域における、過去180日以内の滞在日数の合計は最大90日です。
90日を超える長期滞在の場合は、長期滞在許可または永住許可を取得する必要があります。
パスポートの必要有効残存期間 出国予定日から3カ月以上の有効期間が必要です
入国カードの記入について 不要です

入国に必要な手続き

スロバキアに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。

必要なもの

パスポート
有効期間が出国予定日から3カ月以上残っており、10年以内に発行されたパスポートが必要です。


航空券
スロバキアと日本間の航空券の購入が必要です。日本からの直行便がないため、ヨーロッパやドバイなどを経由する必要があります。


必要な手続き

入国審査
最初に入るシェンゲン領域で、入国審査が行われます。スロバキア入国前に、乗り継ぎでシェンゲン領域に入国した際は、その国で入国審査を受け、その後のシェンゲン領域内での移動の場合は、入国審査は行われません。
また、週末や祝日を除く入国後3日以内に、所轄する警察署に対して滞在開始日、場所および滞在予定期間を届け出る必要があります。
ホテルに宿泊の場合は、ホテル側が届け出るため不要ですが、個人宅に泊まった場合は、自身で届け出なければいけません。この届出を怠った場合には、規定違反として罰金を科される場合があります。
ホテルに宿泊の際には、宿泊した事実を証明する領収書などを受け取り、スロバキア国外に出るまで所持しておく必要があります。


税関検査
税関検査は、他のシェンゲン領域を経由した場合でも、目的地のスロバキアで行われます。通常、身の回り品など常識の範囲内であれば、通過が可能です。医薬品の持ち込みは、個人の使用を目的とした範囲内で許可されています。しかし、医師による診断書の英訳、または現地語訳が必要な場合があるため、事前に準備が必要です。
また、全ての商用品および仕事に関する用具は、課税申告手続きをしなければいけません。入国前にATAカルネを取得するなど必要な手続きを行う必要がるため、駐日スロバキア大使館などへの事前確認が重要です。


たびレジへの登録
スロバキアを含む、在留届の提出義務のない3カ月未満の短期渡航者を対象とした外務省のサービスです。滞在先の最新の安全情報などを日本語のメールで受け取れ、家族や友人などのメールアドレスも、情報の受け取り先として追加登録できます。登録情報は、在スロバキア日本国大使館が安否確認を行う際にも利用されます。なお、任意のサービスのため、たびレジを利用しなくても問題ありません。


出国に必要な手続き

スロバキア出国に必要な手続きは、以下のとおりです。

必要なもの

パスポート
搭乗券を発券する際に、航空会社のカウンターでパスポートを提示します。


必要な手続き

出国審査
最後に通過するシェンゲン領域で出国審査が行われます。日本への帰国の際、乗り継ぎでシェンゲン領域に入国した際は、その国で出国審査を受けるため、スロバキア出国時点では行われません。


税関検査
入国審査と同様に、税関検査は目的地で行われます。


Q&A

よくある質問

スロバキアの医療事情はどうですか?
一通り医療施設は整っていますが、英語が通じにくく、外国人は実費払いとなります。私立病院では、外国人に対して別途手数料を請求する場合もあります。
スロバキア滞在中に病気になった場合はどうすればよいですか?
112へ電話をかけて救急車を依頼すると、国立病院へ搬送されます。しかし、英語対応できない病院も多いため、英語対応を希望する場合には、自力で私立病院を探さないといけない場合もあります。
スロバキアの医療施設の情報は、どこで調べられますか?
在スロバキア日本国大使館や外務省のホームページから調べられます。
スロバキアに入国する際、新型コロナウイルスの予防接種は必要ですか?
スロバキアを含む全てのEU(欧州連合)加盟国に入国の際、新型コロナウイルスの予防接種は必須ではありませんが、日本国内では接種を推奨されています。
スロバキアへ渡航する前に受けた方がよいワクチンは、他にもありますか?
A型肝炎やB型肝炎、破傷風、ダニ脳炎のワクチンの接種も推奨されています。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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