セーシェル渡航前の推奨ワクチン

セーシェル渡航にあたって推奨とされるワクチンは黄熱、A型肝炎、B型肝炎、ポリオ、髄膜炎菌、インフルエンザ、コロナウイルスの7種類です。

黄熱
感染経路 黄熱は蚊を介して伝染していく全身性の感染症です。
症状 サルや人間を宿主とし、軽症の場合は発熱や頭痛、筋肉痛、嘔吐などの症状で済み、3日ほどで回復するといわれています。しかし重症化した場合はいくつもの臓器から出血が見られたり黄疸をおこすことがあり、致死率も非常に高い病気です。現在、特別な治療法はなく、発症してしまった場合は対症療法となります。
ワクチンについて 予防に最も有効な方法はワクチンの接種といわれているため、渡航前には免疫を獲得するようにしましょう。ワクチンを接種する回数は1回ですが、生ワクチンを使用するため接種後28日間は他のワクチンが接種できません。複数のワクチンを接種する場合には計画的に組み込む必要があります。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎は主に糞便で汚染された魚介類の生食により感染していくことが報告されています。衛生環境の良くない地域では、魚や貝の生食、加熱が十分ではないものの食品は避けるようにしましょう。
症状 症状は食欲不振や発熱、嘔吐、下痢、黄疸が見られ、子どもの感染は軽症で済むことが多い一方、高齢者の場合は重症化しやすいことが特徴です。
ワクチンについて 有効な予防法としてはワクチンが挙げられ、定められた日程で接種を行った場合の免疫獲得率はほぼ100%であり、その効果は数年以上続くとされています。A型肝炎のワクチンは3回の接種が必要となり、1回目を0日として2回目を2〜4週、3回目は24週経過後とされています。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は非常に強い感染力が特徴のウイルス性感染症です。感染経路としては感染者の血液や体液に触れることが挙げられ、その感染力はHIVの50〜100倍といわれています。
症状 症状が軽く、感染を自覚しないうちに回復してしまう人もいれば、世界20億人の感染者のうち毎年60万人が亡くなっているという報告があります。感染経路の特性上、感染者の血液が付着したカミソリや歯ブラシなどでの感染が見られますので、注意が必要です。
ワクチンについて WHOでは、全ての幼児が出産後可能な限り早くB型肝炎ワクチンを接種するよう推奨しています。間隔としては1回目から2回目の間を4週間、2回目と3回目の間を16〜20週間開け、合計3回接種します。
ポリオ
感染経路 ポリオは感染したほとんどの人が無症状で完治し、その後免疫を獲得できるといわれている感染症です。感染経路はポリオウイルスが口の中に入ることが挙げられ、感染者の腸で増殖したウイルスが便として排出された後、そこからさらに感染が広がっていくことがあります。
症状 発症し重症化してしまうと手足に麻痺があらわれ、その麻痺が一生残ってしまうことがあります。また、最悪の場合呼吸困難により死亡する可能性もあるため、万全な対策が必要です。
ワクチンについて ポリオワクチンは全4回の接種が必要となり、1回目を0日として3~8週間後に2回目、2回目の後3~8週間後に3回目、3回目から6カ月後以降(12か月~18か月後目安)に4回目という間隔で行われます。
髄膜炎
感染経路 髄膜炎菌とは人から人へと感染する細菌で、年間30万人の発症者に対して3万人が死に至る致死率の高い病気です。
症状 症状としては急な高熱、皮膚や粘膜の出血や紫斑、意識障害やけいれんが挙げられ、感染者の咳やくしゃみが気道に侵入し、血中から髄膜に到達することで感染します。
ワクチンについて 予防法としてはワクチンの接種が有効です。必要回数や間隔はワクチンの種類によって異なるため、どのワクチンを選ぶのかによってスケジュールを決める必要があります。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルスは世界中でパンデミックをおこした感染力の高いウイルスです。飛沫や接触により感染を広げていきます。
症状 症状は無自覚から味覚障害、嗅覚障害、頭痛、動悸など幅広く、特に高齢者は重症化のリスクが高いため注意が必要です。
ワクチンについて 感染者の飛沫が目に入ることでも感染するため、予防としてマスクだけでは不十分です。そのため、手洗いうがい、換気に加えワクチンの接種が有効となります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは人から人へ移り、その感染力が非常に高いことで知られています。日本でも毎年猛威を振るっているインフルエンザですが、地域を問わず世界中で流行が見られています。
症状 症状は高熱や関節痛、筋肉痛、全身倦怠感が挙げられ、重症化した場合は死に至ることもある病気です。
ワクチンについて 予防は、マスクや手洗いうがいなどの基本的な感染対策に加え、ワクチンの接種が効果的です。しかし、この免疫は時間の経過とともに低下するため、流行の時期に合わせて1回もしくは2回の接種を受けるようにしましょう。回数は、年齢に応じて変わります。また、流行のピークは国により異なります。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
髄膜炎ワクチン 2万5,000円前後/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

セーシェル渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 初回
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
ポリオ 不活化ワクチン 初回 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)
髄膜炎 不活化ワクチン 初回
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 初回
3週~3ヶ月間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
12~18ヶ月 4回目(3回目終了後1年)

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病名 ワクチンの種類
髄膜炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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本記事で紹介しているワクチンは一度で済むものから一定の期間を開けて接種が必要なものもあります。また、生ワクチンを接種した場合はそこから27日以上の間隔を開ける必要があるため、計画的に進めるようにしましょう。

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セーシェルの基本情報

国名 セーシェル共和国(Republic of Seychelles) 言語 英語、仏語、クレオール語
宗教 主にキリスト教 気候 赤道付近に位置するため、年間を通して海で泳げます。
服装 気温は高いものの日差しが強いため、肌の露出は控え、帽子やサングラスも用意しましょう。 通貨 セーシェル・ルピー(SCR)
チップの習慣 多くの場合でサービス料が料金に含まれているため、基本的には不要です。 文化 自然への敬意が非常に強いことで知られています。
時差情報 −5時間(日本の方が5時間進んでいます) 治安情報 セーシェル 危険・スポット・広域情報

セーシェルの渡航情報

ビザ情報 ・観光などの短期滞在の場合は不要
・長期滞在の場合は入国後に申請をする必要があります
パスポートの必要有効残存期間 出国する日までの残存有効期間が必要です
入国カードの記入について 入国カードは不要ですが、セーシェルへ渡航する際はデジタル渡航認証を取得する必要があります
https://seychelles.govtas.com/ja

入国に必要な手続き

セーシェルに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査、検疫、税関審査の3つです。

必要なもの
セーシェルへの入国で必要なものは以下のとおりです。

航空券
セーシェルと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
セーシェルを出国する日までの残存有効期間を有するパスポートが必要です。


電子渡航申請
セーシェルの入国には電子渡航申請(有料)というものの提出が必要になります。ここには連絡先や航空会社の予約情報、宿泊施設の予約情報、クレジットカードまたはデビットカードの情報などを入力し、入国許可を得る必要があります。
電子渡航申請書入力フォーム:https://seychelles.govtas.com/en


必要な手続き
セーシェルへの入国で必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
指定の残存有効期間を有するパスポート、出国時の航空券、宿泊の予約確認書を入国審査官へ提出し問題がなければ滞在許可を得られます。また、滞在に必要な資金を所持しているか確認されることもあります。


税関手続き
持ち込み禁止品やペットの持ち込みがある場合にはここで申請をする必要があります。


出国に必要な手続き

出国手続きの締切時間は細かく守られます。余裕を持った搭乗手続きを行いましょう。

必要なもの
セーシェルを出国する際に必要なものは以下のとおりです。

航空券
航空会社のカウンターで航空券を渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


パスポート
利用する航空会社の受付カウンターに提示し、搭乗券を受け取ります。


必要な手続き
セーシェルを出国する際に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
パスポートや航空券を提出し、出国の許可をもらいます。


手荷物検査
指示に従いカウンターへ荷物を預け、検査官によるチェックが行われます。


税関手続き
申告する必要があるものを所持している場合はシートに詳細を記入し、審査官へ渡します。


Q&A

よくある質問

セーシェルの水際対策は?
令和4年12月1日より、ワクチンの接種証明やPCR検査陰性証明が必要なくなりました。
セーシェルの治安は?
セーシェルの主産業は観光となるため、観光客誘致のため治安は安定しています。しかし、観光客を狙ったスリや置き引きなど軽犯罪は報告されています。最低限の防犯意識を持つようにしましょう。
入国に義務付けられているワクチンはありますか?
入国する上で義務付けられているワクチンはありません。しかし、黄熱汚染国から入国する場合は黄熱ワクチンの接種証明が必要となります。
セーシェルの水道水は飲めますか?
セーシェルの水道水は飲み水には適しません。市販のミネラルウォーターを用意しましょう。また、地方では下水道が完備されていないこともあるため、コレラが流行する場合があります。手洗いうがいなどの感染対策は怠らないようにしましょう。
セーシェルで注意すべきことはありますか?
蚊を介する伝染病が多いため、虫刺されの対策をしましょう。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

ワクチン予約フォーム