サンフランシスコ渡航前の推奨ワクチン

サンフランシスコがあるアメリカ合衆国は、国土も広く北アメリカ大陸に位置しています。東京から5,130マイル(約8,255km)の距離にあるサンフランシスコは、都会的な魅力のある大都市です。
サンフランシスコ渡航前に接種しておきたいワクチンは、厚生労働省検疫所が推奨する以下の5種類です。

・麻疹(はしか)
・風疹(ふうしん)
・水痘(すいとう)
・インフルエンザ
・新型コロナウイルスウイルス

それぞれの接種しておきたいワクチンについて解説します。

麻疹(はしか)
感染経路 麻疹は、感染力が高くヒトからヒトへ同じ部屋にいるだけでも簡単に感染します。感染経路としては、感染しているヒトに触れたり咳や息に含まれる唾液で感染したりと多種多様です。
症状 症状としては、まず約10日程の潜伏期間を経て咳や鼻水、高熱が発生し白い発疹が口の中にできます。一旦熱が引いた後再び高熱となり、今度は全身に赤い発疹がでて約1週間から10日程で完治するウイルス性の病です。
ワクチンについて 稀に脳炎や肺炎を引き起こし死亡する例もあるため、渡航前にワクチン接種履歴を確認しておくことが望ましいです。ワクチン接種回数は2回で、初回接種日から4週間後に2回目の接種が必要です。
風疹(ふうしん)
感染経路 風疹はウイルス性の非常に高い感染力を持ち、麻疹と同様に空気感染や飛沫感染、接触感染などでヒトからヒトに感染します。
症状 約2〜3週間の潜伏期間後に発症し、症状は発疹や発熱、リンパ節の腫れなどです。成人で感染すると関節炎を伴うこともあり、血小板減少性紫斑病や急性脳炎などの合併症を引き起こす場合もあるので軽視できません。妊娠20週頃までの妊婦に感染した場合、胎児に先天性風疹症候群(先天性疾患や難聴、白内障など)が発生する場合もあるので要注意です。
ワクチンについて ワクチン接種は2回で、初回接種から4週間後に2回目の接種を受けて抗体が作られます。
水痘
感染経路 水痘とは一般的には「みずぼうそう」と呼ばれる病で、水痘帯状疱疹ウイルスが空気感染や飛沫感染、接触感染などによって感染します。ヒトからヒトへ感染する水痘は、風疹よりも強い感染力で分布範囲は広大です。
症状 潜伏期間は2週間程で、発疹がでる前に発熱や全身の倦怠感などが現れることがあります。その後、紅斑の発疹や水疱を経てかさぶたとなって治るのです。ただし成人が発症した場合、皮膚の二次性細菌感染や肺炎、中枢神経合併症など合併症の確率が高くなり重篤となる場合もあります。
ワクチンについて 渡航前にはワクチン接種歴の確認が無難です。ワクチン未接種の場合は2回の接種が必要で、初回から2回目までは4週間空ける必要があります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザとは、流行性があり(特にA型やB型のインフルエンザウイルス)感染力の高いウイルス性の病です。感染経路はヒトからヒトへ短期間で広く感染し、空気感染や飛沫感染、接触感染などで簡単に感染します。
症状 症状は、発熱(38℃以上)や頭痛、全身の倦怠感、関節炎などです。インフルエンザに感染すると潜伏期間は1〜3日程で発症し、1週間程で治癒となります。ただし、呼吸器系や循環器系の疾患を慢性的に持っている方や高齢者などは重症化する場合もあるので軽視できない病です。
ワクチンについて ワクチンとしては2回の接種が必要で、初回より4週間後に再度ワクチン接種を行うことで抗体を作れます。重症化を抑える意味でも、渡航前のワクチン接種は受けておきましょう。
新型コロナウイルス
感染経路 世界中で発生している新型コロナウイルスは、空気感染や飛沫感染、接触感染の感染経路でヒトからヒトに感染するウイルスです。
症状 症状としては、無症状の場合もあれば、高熱や下痢、呼吸器症状などの場合もあります。ただし、高齢者や基礎疾患のある方の場合には、重篤となることもあるので要注意です。コロナウイルスに関しては、全身的な倦怠感や味覚障害、嗅覚障害などの後遺症に悩まされる場合もあるので、熱が下がっても安心できません。
ワクチンについて 新型コロナウイルスのワクチン接種は2回必要で、初回接種から3ヶ月後に2回目が接種可能となります。渡航予定の場合には接種履歴と早めの対応を行いましょう。

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各種ワクチン金額相場

アメリカへ渡航する際、接種が推奨されるワクチンの金額相場の目安は以下の通りです。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回

インフルエンザワクチンに関しては、医療機関ごとに金額設定に差がありますので、接種可能な医療機関にお問い合わせください。また、新型コロナウイルスワクチンについても、負担額について変動も予想されるので、医療機関に確認しましょう。

サンフランシスコ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 5週間 6週間 7週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月 24ヶ月
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
6カ月 12カ月
18カ月 24カ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 5週間
6週間 7週間
8週間 5ヶ月
3カ月 2回目 12カ月
18カ月 24カ月
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麻疹や風疹、水痘、インフルエンザに関しては、初回接種から4週間後に2回目の接種が可能です。ただし、新型コロナウイルスワクチンは2回目が3ヶ月後となっているので、接種期間も加味した渡航計画を組みましょう。

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サンフランシスコの基本情報

サンフランシスコがあるアメリカ合衆国は、地域によって気候も全く異なる日本の26倍の広い国土の国です。アメリカの西部に位置するサンフランシスコの情報についてまとめました。

国名 アメリカ合衆国(United States of America) 通貨 アメリカ・ドル
言語 主として英語(法律上の定めはありません) チップの習慣 サービスを受けた場合、チップを渡す慣習があります。
宗教 主にキリスト教(信教の自由を憲法で保障しています) 文化 他人を撮影するときは、安易に撮影しないよう注意しましょう。勝手に撮影するとトラブルのもとです。
TPOを考えた服装を心がけましょう。
気候 年間を通じて過ごしやすい気候で、平均気温は夏でも最高気温が22〜23℃で寒い時期でも最低気温は5〜6℃です 時差情報 サンフランシスコは、-17時間差(日本時間の方が17時間進んでいます)
服装 ・夏の平均気温が15〜20℃と涼しいので、日中でも寒く感じる場合もあります
・夏でもジャケットなどを用意しておくと便利です。冬は夏に比べて降水量が多いので雨具は用意しておきましょう
治安情報 サンフランシスコ 危険・スポット・広域情報

サンフランシスコの渡航情報

サンフランシスコ渡航の場合、日本のパスポートを所有して以下の条件に該当していれば査証(ビザ)の取得が免除されます。

ビザ情報 90日以内の滞在(観光や商用)の場合は、ビザは免除されます(査証免除プログラムを利用の場合、渡航前にESTAより渡航認証の取得が必要です)
パスポートの必要有効残存期間 入国日から90日以上あることが望ましいです。90日未満の場合、新しいパスポートの発券がおすすめです
入国カードの記入について 陸路で入国の場合のみ入国カード(EDカード)が必要です(陸路の場合は、事前のESTA取得がなくても入国が可能です)

入国に必要な手続き

こちらでは、アメリカ入国に関連する必要な物や手続きについて詳しく説明します。忘れ物や手続きのミスは、最悪の場合、入国が難しくなる可能性があるため、注意しましょう。

必要なもの

アメリカ入国には以下のようなものが必要になります。

パスポート
出国には有効なパスポートが必要不可欠です。アメリカ入国においては、パスポートの有効期限が一般的に6カ月以上残っていることが要件です。旅行計画前にパスポートの有効期限を確認し、必要なら更新手続きを行いましょう。


航空券
航空券は紙のチケットまたは電子チケットのいずれかです。渡航前に、チケットがどの形式で発行されるのかを航空会社に確認し、必要に応じてプリントアウトするか、スマートフォンなどに保存しておくとよいでしょう。


クレジットカード
アメリカではクレジットカードが普及しているため、サービス利用や商品を購入する際に便利です。ただし、全てのカードが使用可能なわけではないため、複数のカードを用意しておくとよいでしょう。


日本円
出発前の支払いには現金が便利です。また、空港や市内の両替所で現地通貨に換金できますが、最低限の日本円を携帯しておくと安心です。


必要な手続き

アメリカ入国には以下のような手続きが必要になります。

ESTA
アメリカへの90日以内の滞在を予定する場合は、ESTAの申請が必要です。オンラインで手続可能であり、申請後はスマートフォンなどで簡単に管理できます。滞在予定日よりも早く申請を完了させておくとよいでしょう。


ビザ
90日以上の滞在を予定する場合は、渡航目的に応じたビザが必要です。ビザの取得には、日本国内のアメリカ大使館や総領事館での事前申請が必要です。


入国審査
アメリカの空港に到着後、入国審査が行われます。この際、顔写真の撮影や指紋認証が行われ、入国管理官との簡単な質疑応答が行われます。通常、審査には入国目的や滞在期間に関する質問が含まれます。


税関検査
税関では、申告が必要な品物がある際に、その旨を係員に伝え、所定の書類に必要事項を記入します。ただし、多くの場合、税関申告書の記入は不要ですが、持ち込む品物によっては必要となる可能性もあるため、前もって確認しておくのがよいでしょう。


出国に必要な手続き

ここでは、アメリカ出国に必要なアイテムや手続きについて説明します。紛失や手続きの不備があった場合、帰国が難しくなる可能性があるため、しっかりと準備しましょう。

必要なもの

アメリカ出国には以下のようなものが必要になります。

パスポート
出国にはパスポートが必要となります。入国時と同じように、パスポートは手元に保管し、有効期限も事前に確認しておくとよいでしょう。


航空券
帰国時も、航空券の形式の確認(紙チケットか電子チケット)を忘れず行い、必要に応じて準備しておくと安心です。


クレジットカード
帰国時には、現金が不足している場合などにクレジットカードが便利です。また、必要に応じてキャッシングサービスを利用することも可能なので、困ったときは利用も検討しましょう。


日本円
帰国時の支払い・到着後の移動などに日本円の現金があると便利です。移動の際の費用など、必要なぶんだけ用意しておくことで帰国後もスムーズに移動できます。


必要な手続き

アメリカ出国には以下のような手続きが必要になります。

Visit Japan Web(入国手続オンラインサービス)
「Visit Japan Web」は、日本への帰国時の入国手続きを簡略化できるオンラインのサービスです。事前に入国審査や税関申告、携帯品・別送品の情報を登録することで、帰国時の手続きをスムーズに行えます。登録は必須ではありませんが、利用すると帰国時の手間を軽減できます。


検疫手続き
アメリカから日本に帰るときに特定の品目を持ち込む場合は、検疫手続きが必要になります。該当品目は動物、植物、一部の食品などです。これらを持ち込むには、必要な検疫証明書を前もって取得し、日本の検疫所で申告することの他に検査も受けなければなりません。検疫を無視して持ち込もうとすると罰則が科される可能性があるため、注意しましょう。


別送品の手続き
別送品は、渡航先から郵送で送られてきた荷物のことです。アメリカから日本への帰国時に別送品がある場合、その荷物の内容に応じた税関検査を受けなければなりません。また、別送品を送る際には、内容物を正確に申告する必要があります。税関での申告時には、荷物の中身、価値、数量などを詳細に記載した書類が必要になり、荷物によっては関税や消費税がかかる可能性もあります。


Q&A

よくある質問

アメリカへのワクチン接種義務は?
2023年5月11日を以て、新型コロナウイルス感染症の水際対策(入国制限)は撤廃されました。アメリカでの入国時の水際対策が撤廃となったため、英語で記載された渡航者のワクチン接種完了証明書やCDC指定の宣誓書、CDCへの情報提供書の提示も不要です。
アメリカ 入国 ワクチン証明書 いつまで?
アメリカの入国時必要だったワクチン接種証明書の提出は、現在提出が不要となっています。2023年5月11日で、新型コロナウイルスの水際対策が終了したためです。
サンフランシスコの治安は、2023年でどうなりますか?
サンフランシスコの2023年1月〜6月まででは、強盗及び自転車盗難が前年同時期に比べ増加傾向にあります。
アメリカから日本に入国するには、ワクチンを何回接種すればいいですか?
ワクチン接種に関しては、2023年4月29日午前0時以降「有効なワクチン接種証明書」や「出国前検査証明書」の提出が不要となりました。ただし、日本では「入国時ゲノムサーベイランス」を実施しているのが現状です。
ワクチン接種は義務ですか?
ワクチン接種は義務ではありません。一般的に「努力義務」と呼ばれ、強制ではなく納得した上で自身で接種の判断をすることになります。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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