ルワンダ渡航前の推奨ワクチン

ルワンダは低所得貧困国で、他国と比べて医療水準が低いため、病気や感染症への対策や、食事や飲用水での食あたりへの対策が求められます。ルワンダ渡航前に推奨されているワクチンは、黄熱、A型肝炎、風疹、麻疹、水痘、インフルエンザ、新型コロナウイルスの7種類です。

黄熱
感染経路 黄熱は蚊によって媒介される、致死率の高い危険な感染症です。
症状 潜伏期間は3〜6日で、頭痛、発熱、倦怠感などの症状が現れます。重症化すると、黄疸、鼻血、歯肉・子宮からの出血、蛋白尿といった症状も見られます。
ワクチンについて ワクチンは1回ですが、生ワクチンなので接種から4週間経過するまでは他のワクチンが接種できません。2016年11月以降は、1回の接種で生涯有効になったため、接種証明証は保管しておきましょう。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎は加熱処理が十分でない食べ物や飲み物を通して感染する病気で、潜伏期間は2〜7週間です。
症状 急な発熱や吐き気、全身の倦怠感、食欲不振が見られ、数日後に黄疸が現れます。重症化すると入院も必要です。
ワクチンについて ワクチンは2回に分けて接種し、間隔は2〜4週間あける必要があります。1回目の6カ月後に3回目の接種をすれば、免疫が強化され効果が約5年間持続するとされています。現地では、飲用水はミネラルウォーターを購入し、加熱処理された食べ物を摂取しましょう。
風疹
感染経路 風疹は飛沫・接触感染で広がり、免疫がない集団では患者1人が5〜7人に一気にうつすほど感染力が強いです。
症状 無症状の人もいれば、高熱や発疹、関節痛が続く人、合併症で脳炎や血小板減少性紫斑病を引き起こす人までいます。妊娠20週までの妊婦が感染すると、先天性風疹症候群の子どもが生まれる可能性もあり危険な病気です。
ワクチンについて ワクチンは2回に分けて接種し、4週間の間隔をあける必要があります。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、接触、空気、飛沫で感染し、免疫がない人のほとんどが感染してしまう、強い感染力を持つ病気です。
症状 潜伏期間は10日程度で、発熱や咳、発疹などの症状が現れ、人によっては脳炎や肺炎を合併症として引き起こします。
ワクチンについて ワクチンは2回に分けて接種し、1回目から4週間あけて2回目を接種します。一度感染すると生涯免疫が続くとされています。
水痘
感染経路 水痘(水ぼうそう)は、接触、空気、飛沫で感染し、潜伏期間は2週間程度とされています。
症状 発熱や発疹が現れると、次第に膿が含まれる水疱に変化し、かさぶたへと変化して治癒していく病気です。
ワクチンについて ワクチンは2回で、13歳未満の場合1回目から3カ月以上あけて2回目を接種する必要があります。13歳以上であれば間隔は4週間以上とされています。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、接触や飛沫で感染し、潜伏期間は1〜4日程度とされています。
症状 急に高熱や頭痛、関節痛、倦怠感などが現れ、咳や鼻水なども含めて強い風邪症状が見られる病気です。回復まで1週間程度かかることが多く、重症化すると呼吸器や持病の悪化に繋がるとされます。
ワクチンについて インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。2回接種する場合、1回目から4週間後に2回目のワクチン接種が可能となります。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、接触や飛沫で感染しますが、無症状の人も存在します。
感染経路 一般的には、高熱や喉の痛み、咳、鼻水、頭痛、関節痛などの症状が現れます。呼吸不全へと進行し、人工呼吸器・ECMO(体外式膜型人工肺)が必要になる場合もあります。
ワクチンについて 特に、持病がある人は重症化するリスクがあるため、ワクチンの接種が推奨されています。ワクチンは、1回目以降は3カ月の期間をあければ接種可能です。

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各種ワクチン金額相場

ルワンダへの渡航で推奨する各種ワクチンの金額相場は次のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回

当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンや、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチンなどの接種が可能です。他にも渡航前ワクチンを多数取り扱っているため、お気軽にお問い合わせください。

ルワンダ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 1回目
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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1回目から2回目接種までの間隔は、新型コロナ(mRNA)ワクチンの場合3カ月、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンの場合4週間、A型肝炎の場合2〜4週間です。MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、黄熱ワクチンは、接種した後4週間は他のワクチン接種ができません。医師と相談しながら、計画的に接種しましょう。

 

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ルワンダの基本情報

ルワンダは東アフリカ地域の内陸国で、国土面積は約2万6,000平方キロメートルほどです。人口は約1,263万人(2019年時点)です。ルワンダの気候や文化などの情報を以下にまとめました。

国名 ルワンダ共和国 言語 ルワンダ語(英語、フランス語、スワヒリ語を話す人もいます)
宗教 キリスト教が95%、イスラム教が2%(信仰の自由を憲法で保障しています) 気候 ・気温は15~30℃で、東部は年間を通じて温暖、北部は朝夕に10℃以下まで冷え込むことがあります
服装 ・日中は長袖かトレーナー1枚で過ごせますが日差しが強いため、帽子を準備するとよいでしょう
・また、ジャンパーなども用意しておき朝夕の冷え込みに備えるのがおすすめです
通貨 ルワンダ・フラン
チップの習慣 チップの習慣はありませんが、ホテルやレストランでは100〜200ルワンダ・フラン程度のチップを渡すこともあります 文化 ・音楽やダンスが身近にあります
・太鼓に合わせて踊ったり、手拍子でリズムをとったりと、生活やお祝いで音楽は欠かせません
時差情報 -7時間(日本の方が7時間進んでいます) 治安情報 ルワンダ 危険・スポット・広域情報

ルワンダの渡航情報

ルワンダに渡航する際は、ビザ申請が必要です。以下の条件を確認しましょう。

ビザ情報 ・目的を問わずビザ申請が必要です
・到着がキガリ国際空港であればアライバルビザの申請が可能です。その場合料金は、1回入国で50米ドル(30日滞在可能)、複数回入国ビザは70米ドル(90日滞在可能)が必要です
・オンラインで事前に申請を行い、キガリ国際空港でビザを取得する方法もあります
パスポートの必要有効残存期間 ・申請時6カ月以上必要です
・未使用査証欄は見開き2ページ以上必要です
入国カードの記入について 入国カードは不要です。

入国に必要な手続き

ルワンダに入国する際に必要な手続きは、基本的にビザ申請や入国審査、税関検査の3つです。ビザは種類によって手続きが異なるため、渡航スケジュールを把握して必要なものを選びましょう。

必要なもの
ルワンダに入国手続きをする際に必要なものはビザ、パスポート、入国カードです。出国する国が日本以外の場合は、イエローカードが必要になることもあります。

ビザ
ルワンダは、滞在目的に関係なくビザの取得が必要です。ビザは2種類あります。

・日本国内のルワンダ共和国大使館で取得できるビザ
・キガリ国際空港で取得できるアライバルビザ(現地で50米ドルまたは70米ドルの支払いが必要)

アライバルビザは、オンラインで事前申請を行えば、キガリ国際空港到着時に取得できます。現地でビザ申請する手間や時間を節約したい場合は事前取得がおすすめです。


パスポート
ルワンダのビザ申請時に、6カ月以上のパスポート残存期間が必要です。未使用査証欄は見開き2ページ以上あるか、確認しましょう。


日本以外から入国する際は黄熱予防接種証明書(イエローカード)
日本から入国する場合は必要ありませんが、ルワンダが指定する他国から入国する場合は黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提出が求められます。イエローカードは、2016年7月11日以降生涯有効で利用できるようになったため、該当する人は持参しましょう。


必要な手続き
ルワンダ入国時に必要な手続きは、ビザ申請や入国審査、税関検査です。

ビザ申請
ルワンダのビザは、滞在目的を問わず取得が必要です。上述したように、ビザ取得方法には、日本国内のルワンダ共和国大使館で取得する方法と、キガリ国際空港到着時にアライバルビザを取得する方法があります。アライバルビザの場合、30日滞在可能なビザは50米ドル、90日滞在可能なビザは70米ドル必要です。予告なく変更される可能性もあるため、最新情報を取得したり、事前申請でビザ取得をしたりと準備しましょう。


入国審査
入国審査では、有効なビザやパスポートを提示します。日本以外の第三国からの入国であれば、黄熱予防接種証明書(イエローカード)を求められる場合もあるため、出発国が該当するか調べておきましょう。


税関検査
1万米ドル相当額以上の外貨の持ち込みや持ち出しをする場合は空港にて申告する必要があります。無申告の場合、罰せられることもあるため注意しましょう。
また、ルワンダは環境保全のために、レジ袋やダンボールのラッピングなどの持ち込みを禁止しています。その場で取るように指示を受けたら対応するか、あらかじめ持ち込まないように荷物の準備段階で取り除きましょう。


出国に必要な手続き

チェックインはルワンダ出国の2時間前から可能です。出国に必要なものや手続きは次のとおりです。

必要なもの
ルワンダ出国時の手続きに必要なものは次のとおりです。

パスポート
利用する航空会社でチェックインする際に、パスポートを提示します。


航空券
利用する航空会社で航空券とパスポートを提示すると、出国の飛行機搭乗券を発行してもらえます。


必要な手続き
ルワンダ出国に必要な手続きは次のとおりです。

セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックでは、客室に危険な手荷物や小物を持ち込んでいないか、不審なものを携帯していないかを金属探知機やX線検査装置などで確認します。手荷物にハサミや飲み物などの持ち込み不可な物品があれば、その場で没収され返却されません。国際線のセキュリティ・チェックは混み合ったり、検査に時間がかかったりする可能性があるため、時間に余裕を持って行きましょう。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、事前に登録しておくと日本への入国手続きがスムーズになるシステムです。入国審査や税関申告、免税の購入品などを申告すると、二次元コードが発行できます。日本現地での手続きは、二次元コードを提示するだけで簡単に審査が進むため、準備しておくとよいでしょう。


Q&A

よくある質問

ルワンダでマラリア予防をするにはどうすればよいですか?
マラリア感染地域に該当するルワンダでは、虫除けスプレーや露出を控えた服装での対策が必要です。特に、夕方から夜間は長袖や長ズボンを着て露出を控え、蚊帳や虫除けスプレーで対策すると良いでしょう。
ルワンダに入国する際、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種証明書は必要ですか?
2024年2月現在は、新型コロナウイルス感染症の検査や陰性証明、ワクチン接種証明書の提示は不要です。
ルワンダの医療状況はどのような様子ですか?
医療水準は低く、医師も少ないですが、より効率的で優れた体制が整っています。具体的には、患者を担当した医療機関が、必要に応じてより高等な医療機関を紹介していくシステムにより、患者に合わせた医療を行う仕組みです。
ルワンダで重大な病気にかかった場合どうすればよいですか?
教育病院での治療が難しい場合、先進国への緊急移送が必要になります。長期滞在する際は、緊急移送費用がカバーされる保険へ加入するのがおすすめです。
ルワンダにはどのような特徴がありますか?
ルワンダはアフリカの内陸国で、「千の丘の国」と称されるほど、丘と谷に富んでいます。4,507mのカリシンビ火山はルワンダ最高峰の火山です。

Popular place

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ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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