ルーマニア渡航前の推奨ワクチン
ルーマニアは東ヨーロッパにある国で、首都はブカレストです。開放的な国民性で、日本と同じように四季があるのが特徴です。ルーマニアで推奨されるワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。
- 麻疹
-
感染経路 麻疹(はしかとも呼ばれる)は、感染力が極めて強い感染症です。麻疹に対する免疫を持っていない人が、感染している人と接触するとほぼ100%の確率で感染します。 症状 感染しても発症しないケースはありません。潜伏期間は10日ほどで、その後38度程度の熱が見られます。そして症状が2日~4日続いた後は、39度の高熱とともに発疹も発生します。他には、鼻水・目の充血などです。稀に肺炎や中耳炎などと合併するケースもあり、死亡する可能性もあります。 ワクチンについて ワクチン接種は4週間間隔で2回行い、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンを接種します。
- 風疹
-
感染経路 風疹は、風疹ウイルスによって引き起こされる感染症です。主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみに含まれているウイルスを吸い込む飛沫感染、ウイルスが付着した手で口に触れる接触感染があります。感染しても症状がでない方も、15%〜30%います。潜伏期間は、通常2週間〜3週間です。 症状 主な症状は、発熱、リンパ腺の腫れなどです。ワクチン接種は2回で、4週間間隔で行います。 ワクチンについて ワクチンの種類は、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンがあります。
- 水痘
-
感染経路 水痘(みずぼうそうとも呼ばれる)は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で起こる急性の伝染性疾患です。感染力が非常に強く、家庭内での接触による発症率は90%とのデータもあります。水痘の主な感染経路は、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込む飛沫感染、空気感染、そしてウイルスが付着した手で粘膜に触れて発症する接触感染があります。 症状 主な症状は、発熱・倦怠感・食欲不振・発疹などです。ワクチンを接種すれば、重症化を予防できます。 ワクチンについて ワクチン接種は2回、4週間間隔で行います。
- 新型コロナウイルス
-
感染経路 新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因で引き起こされる感染症です。発症の2日前から、発症後10日までは移す可能性があります。ウイルスの型にもよりますが、症状がある場合には発症後5日間は他人に移すリスクが高いため、注意してください。新型コロナウイルスの主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込むエアロゾル感染、ウイルスを含んだ飛沫が目や口などの粘膜に付着する飛沫感染、ウイルスが付着した手で粘膜を触る接触感染の3つがあります。 症状 主な症状は、倦怠感や味覚症状、下痢、睡眠障害などです。 ワクチンについて 新型コロナウイルスワクチンの接種は、1回目のワクチン接種から3カ月以上の期間を空けて行います。
- インフルエンザ
-
感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で引き起こされる呼吸器感染症です。インフルエンザの主な感染経路は、ウイルスが付着した手で口や鼻などの粘膜に触れる接触感染、感染者が咳やくしゃみをして、空気中のウイルスを吸い込む飛沫感染があります。潜伏期間は1日〜3日程度です。 症状 主な症状は、発症後体温が急速に上昇して38度以上の熱が出ます。他にも全身の倦怠感・脱力感・筋肉痛・鼻水などです。 ワクチンについて インフルエンザのワクチン接種の回数は2回で、1回目の接種から4週間後に行います。
各種ワクチン金額相場
ルーマニアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンなどを取り扱っております。
ルーマニア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 8週間 | 3ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
MR(麻疹・風疹) | 生ワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 初回 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
MR(麻疹・風疹) | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 2回目 | 5ヶ月 | |
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
2回目までの接種間隔は、麻疹・風疹・水痘・帯状疱疹・インフルエンザに関しては4週間です。新型コロナウイルスでは、3カ月以上です。ワクチンによって待機期間が異なるため、計画的に進めていく必要があります。
ルーマニアの基本情報
ルーマニアは、東ヨーロッパにある国です。ウクライナ・モルドバ・ハンガリー・セルビア・ブルガリアと隣接しており、日本との時差は7時間です。ルーマニアの気候や服装などは、このとおりです。
国名 | ルーマニア(Romania) | 言語 | 主としてルーマニア語(ハンガリー語) |
---|---|---|---|
宗教 | ルーマニア正教、カトリック、プロテスタント | 気候 | 温帯に属しているため、比較的温暖な地域となっています。日本と同じように、四季があります。降水量は山地が多く、平野部は少ないです。 |
服装 | カルパティア山脈を境に気温が大きく変わるため、訪れる地方に合わせた服装にしましょう。基本的には、日本と同じような気候と考えておくとイメージしやすいでしょう | 通貨 | レイ |
チップの習慣 | サービスを受けたらチップを渡す習慣があります | 文化 | 創造的な伝統文化が、現在まで維持されています |
時差情報 | ルーマニアは、-7時間(日本の方が7時間進んでいます) | 治安情報 | ルーマニア 危険・スポット・広域情報 |
ルーマニアの渡航情報
ルーマニアに渡航する際、日本のパスポートを所有しており、条件に該当すればビザの取得は不要です。
ビザ情報 | 日本のパスポートを所有していて、90日以内の滞在であればビザの取得は不要です。(90日以上の場合は、滞在目的に合った滞在許可が必要) |
---|---|
パスポートの必要有効残存期間 | ルーマニア入国時に、6カ月以上の期間が必要 |
入国カードの記入について | 出入国カードの記入は必要ありません |
入国に必要な手続き
ルーマニアに入国するときに必要な手続きは、入国審査と税関審査です。
必要なもの
ルーマニアの入国審査で必要なものは、以下のとおりです。
パスポート
ルーマニア渡航では、入国時点で必要有効残存期間が6カ月以上のパスポートが必要です。
航空券
ルーマニアと日本間の航空券の購入が必要です。航空券の購入は、航空会社や専門会社などで手配します。
ビザ
ルーマニアは90日以内の滞在であれば、ビザの取得は不要です。90日以上の滞在ともなれば、滞在目的に合った滞在許可が必要になります。
必要な手続き
ルーマニアへの入国に必要な手続きは、以下のとおりです。
ビザ申請
日本のパスポートを所有しており、ルーマニアに90日以上滞在する場合はビザの取得が必要です。資料を集めるだけで長い時間を要するケースがあるため、余裕を持って申請をしましょう。なお、90日以内の滞在であればビザは不要です。
入国審査
パスポートを入国審査官に提示すると、滞在先や目的などを聞かれます。聞かれた内容に対して、回答してください。あらかじめ手元にパスポートと航空券を用意しておくと、スムーズに審査が進むでしょう。
税関検査
ルーマニアの税関検査は、厳しい傾向にあります。所有している荷物を検査される可能性があるため、想定以上の時間がかかる可能性があります。また、古い文化財や絵画、医薬品などの持ち出しには、あらかじめ許可を取得する必要があるものもあります。入国時に税関申告をしておかないと、出国時にトラブルになる可能性があるため、事前に税関の係官に確認をしておきましょう。
出国に必要な手続き
ルーマニアの出国手続きは、出発の3時間前に検査を受けられます。出国検査と関税検査が実施されるため、時間に余裕を持った行動が大切です。
必要なもの
ルーマニア出国に必要なものは以下のとおりです。
パスポート
搭乗券を受け取る際に、航空会社のカウンターにてパスポートの提示が必要です。
航空券
利用する航空会社のカウンターにて、航空券とパスポートを提示して、飛行機の搭乗券を受け取ります。
必要な手続き
ルーマニア出国に必要な手続きは、以下のとおりです。
セキュリティチェック
セキュリティチェックでは、手荷物を職員に渡し、所有している荷物の検査を行います。古い絵画や一部の書籍、医薬品の持ち出しには、あらかじめ許可が必要なものもあるため、事前に確認しておきましょう。また、医薬用麻薬を含む医薬品の携帯による持ち込みは、説明できる文書を用意し、本来の容器に入れたままにしてください。
搭乗手続き
セキュリティチェックに問題がなければ、出国審査を受けて搭乗手続きをします。出国審査は短時間で終わるケースがほとんどですが、時間がかかる例もあります。そのため、時間に余裕を持って行動しましょう。
Q&A
よくある質問
- ルーマニア渡航でワクチン接種は義務化されていますか?
- ルーマニア渡航において、ワクチン接種は義務化されていません。
- ルーマニア渡航でワクチン接種の証明書は必要ですか?
- ルーマニアでワクチン接種の義務化はされていませんが、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・インフルエンザワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチンなどの接種が推奨されています。
- ルーマニア渡航でビザは必要ですか?
- ルーマニア渡航では、日本のパスポートを所有しており、滞在期間が90日以内であればビザの取得は不要です。
- ルーマニアの医療レベルはどれくらいですか?
- 西欧先進諸国と比べて低く、高度医療が必要場合は同国内で十分な治療を受けるのは困難です。
Popular place
人気の渡航先
今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Colum
お役立ちコラム
Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。