ポーランド渡航前の推奨ワクチン

ワルシャワ市が首都のポーランドは、中央ヨーロッパの国です。歴史や科学、音楽など、多くの分野で国際的に有名な国でもあります。そのようなポーランドで推奨されるワクチンは、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、感染症の中でも極めて感染力の強いものです。麻疹の免疫力を持っていない人が感染者と同じ空間にいると、高い確率で感染すると言われています。さらに、感染するとほぼすべての人が発症します。感染経路は、空気感染、飛沫感染、接触感染があります。
症状 麻疹の潜伏期間は約10日となっており、主な症状は発熱、咳、鼻水などです。発熱が2日~3日ほど続くと、高熱とともに、口腔粘膜に麻疹特有の斑点が見られます。別の病気にかからなければ、7日~10ほどで回復が可能です。
ワクチンについて ワクチン接種は4週間間隔で、すべての年齢の方に2回の接種が推奨されています。使用するワクチンは、原則MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンです。
風疹
感染経路 風疹とは、風疹ウイルスが原因の急性の発疹性感染症です。感染力が強く、1人の患者から5人~7人(免疫力のない場合)に移すほどです。
症状 症状は感染症状を示さないものから、合併症で重症化するケースまでと、幅広いです。成人の場合は小児よりも重症化することがあり、高熱や発疹の長期化、関節痛などが見られます。また、妊婦(妊娠20週頃まで)が風疹ウイルスに感染すると、先天性風しん症候群の子どもが生まれてくる可能性があり、注意が必要です。ただし、一度抗体が獲得できれば、一生免疫が続くと言われています。
ワクチンについて ワクチン接種は2回、4週間間隔です。ワクチンの種類は、風疹ワクチンと、麻疹ワクチンと混合であるMRワクチンがありますが、後者が推奨されています。
水痘
感染経路 水痘、いわゆるみずぼうそうとは、水痘帯状疱疹ウイルスが原因の急性の伝染性疾患です。感染力が非常に強く、家庭内での接触の発症率は90%です。主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込む飛沫感染、空気感染、ウイルスが付着した手で粘膜に触れる接触感染などがあります。
症状 潜伏期間は2週間程度となっていますが、免疫不全患者の場合はより長くなるケースもあります。主な症状は、38度前後の高熱、全身の赤い発疹、水ぶくれなどです。
ワクチンについて 重症化するケースもあり、ワクチン接種が非常に大切です。ワクチン接種は2回で、4週間間隔で接種します。
新型コロナウイルス
感染経路 新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因で起こる感染症です。2019年12月に中国の武漢市で原因不明の肺炎から始まり、わずか数カ月の間に世界中で流行しました。密閉空間や密閉場所などで、感染するリスクが高いのが特徴です。
症状 発熱や呼吸器症状が1週間程度続くケースが多く、症状は倦怠感や風邪症状のような咳、発熱などさまざまです。高齢者や基礎疾患がある方は、重症化するリスクが高い傾向にあります。現時点では特異的な治療法は確立されておらず、対処治療が中心です。重症化すれば、人工呼吸管理による集中治療が行われるケースもあります。
ワクチンについて ワクチン接種の3回目以降は、前回の接種より3カ月以上空けて行います。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起こる呼吸器感染症です。インフルエンザの主な感染経路は、ウイルスが付着した手で粘膜に触れたり、空気中のウイルスを吸い込んだりすることで感染します。
症状 潜伏期間は1日~3日程度となっており、発症と同時に急激に上がる高熱が特徴です。他にも、関節痛や倦怠感などの症状が見られます。
ワクチンについて インフルエンザのワクチンの接種は、13歳以上は原則1回となっており、状況によっては2回の接種を勧められる場合もあります。2回目の接種は、1回目より4週間空ける必要があります。

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各種ワクチン金額相場

ポーランドへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

ポーランド渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
MR(麻疹・風疹) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
MR(麻疹・風疹) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ワクチン接種2回目までの接種間隔に関しては、麻疹・風疹・水痘・帯状疱疹・インフルエンザは4週間となっています。新型コロナウイルスは、3カ月です。ワクチンの種類で待機期間が異なるため、計画的に進めていきましょう。

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ポーランドの基本情報

ワルシャワ市が首都のポーランドは、中央ヨーロッパの国です。ドイツ・チェコ・スロバキア・ウクライナ・ベラルーシ・ロシア・リトアニアと隣接しています。日本との時差は、8時間です。ポーランドの言語や気候などは、このとおりです。

国名 ポーランド共和国(Republic of Poland) 言語 公用語はポーランド語
宗教 カトリック 気候 西部は比較的温暖な西岸海洋性気候、東部は内陸性気候となっています。日本と同じように四季がありますが、年間をとおして日本よりも気温は低めです
服装 夏は半袖でも暑いですが、長袖が一枚あると便利です。春・秋はセーターやジャケットを用意しておき、冬は手袋やマフラーなどが必需品です 通貨 ズウォティ
チップの習慣 ポーランドにはチップの習慣があります 文化 多民族国家で、多様性を受け入れる社会です
時差情報 ポーランドは、-8時間(日本の方が8時間進んでいます) 治安情報 ポーランド 危険・スポット・広域情報

ポーランドの渡航情報

ポーランド渡航では、日本のパスポートを所有していて、条件に該当すればビザの取得が不要です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、90日以内の滞在の場合、ビザは免除
パスポートの必要有効残存期間 ポーランドでの滞在が認められる期間+3カ月
入国カードの記入について 出入国カードの記入は必要ありません

入国に必要な手続き

ポーランドの入国で必要な基本的な手続きは、基本的に入国審査と関税検査の2つです。

必要なもの
ポーランド入国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
パスポートの残存期間は、ポーランドでの滞在に期間に加えて3カ月が必要です。


航空券
ポーランドと日本間の航空券を購入する必要があります。航空券の購入は、旅行会社や専門会社を介して行います。


必要な手続き
ポーランド入国に必要な手続きは、以下のとおりです。

ビザ申請
日本のパスポートを所有していて、かつ90日以内の滞在の場合、ビザは不要です。ただし、就労・留学などのビザは、事前にポーランド大使館で取得する必要があります。


入国審査
ポーランドの入国審査では、入国審査官に滞在先や渡航目的を聞かれますので、そちらを答えます。あわせて、パスポートを提示して有効残存期間を確認し、問題がなければ入国が可能です。


税関検査
ポーランドの税関検査では、所有物に問題がないかを確認されます。1万ユーロ相当額以上の現金を所有してポーランドに入国する場合、税関へ申告が必要です。また、当然ですが、危険物の持ち込みは禁止です。事前にポーランドで持ち込みが禁止されているものを調べておくと、スムーズに入国ができます。


出国に必要な手続き

ポーランドのチェックインは、出発予定時刻の2~3時間前より行っています。
出国検査はありませんが、セキュリティ・チェックで想定外の時間を要する可能性があります。そのため、時間に余裕を持って行動しましょう。

必要なもの
ポーランド出国に必要なものは、以下のとおりです。

パスポート
搭乗券を受け取るときに、航空会社のカウンターでパスポートを提示する必要があります。


航空券
帰りに使用する航空会社のカウンターで、航空券とパスポートを提示して、問題がなければ飛行機の搭乗券を受け取ります。


必要な手続き
ポーランド出国に必要な手続きは、以下のとおりです。

セキュリティ・チェック
ポーランドの出国時には、手荷物検査が行われます。所有しているものによっては、関税がかかったり、持ち込みが制限されたりする可能性があります。予想以上に時間がかかるケースもあるため、時間に余裕を持って行動しましょう。


搭乗
セキュリティ・チェックが無事終了すれば、航空会社にパスポートと搭乗券を提示して、搭乗します。


Q&A

よくある質問

ポーランドはワクチン接種なしで入国可能ですか?
2022年3月28日以降、ポーランドの新型コロナウイルスに関する隔離措置は撤廃されています。そのため、ワクチン接種をしなくても入国が可能になりました。
ポーランドへの渡航で接種するべきワクチンはありますか?
ポーランド渡航で接種が義務化されているワクチンはありません。しかし、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンなどの接種が推奨されています。それぞれの接種スケジュールは異なるため、計画的に予防接種をしましょう。
ポーランドへの入国でワクチンの接種証明書を提示する必要はありますか?
先述したとおりポーランドでは、2022年3月28日以降、新型コロナウイルスの水際措置は撤廃されています。したがって、ポーランドへの入国で、ワクチンの接種証明書を提示する必要はありません。パスポートと航空券(滞在日数が90日以内の場合)で入国可能です。
ポーランドへの入国でビザは必要ですか?
ポーランドの滞在期間が3カ月以内であれば、ビザの取得は不要です。
ポーランドの医療水準はどのようになっていますか?
Health Care Index by Country2020によると、世界93カ国中53位とのデータがあります。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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