ペルー渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

ペルー渡航前の推奨ワクチン

ペルーは南アメリカ大陸に位置し、日本の約3.4倍の国土を持つ国です。ペルーへ渡航する前に接種が望ましいワクチンは、黄熱、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

黄熱

感染経路	黄熱は、蚊が原因で人へ伝播する感染症のひとつです。
症状	罹患したときの主な症状は、嘔吐や発熱、頭痛などがあります。
ワクチンについて	免疫を持たない旅行者が感染する事例も散見されるため、ペルーに行くときはワクチン接種が推奨されています。黄熱のワクチン接種は1回のみで完了します。

A型肝炎

感染経路	A型肝炎ウイルスは、人の排泄物に含まれるウイルスが原因で発生します。このウイルスは、人の手を通じて食べ物などに移り、口から体内に入ることで感染が起こります。
症状	主な症状には、高熱、全身のだるさ、食欲不振、悪心、嘔吐、そして肌や白目が黄色くなる黄疸があります。
ワクチンについて	予防のためには、ワクチンを3回接種することが推奨されており、接種後は約5年間効果が持続します。

麻疹

感染経路	麻疹（別名「はしか」）は、空気を介した飛沫感染や直接触れ合うことで伝播する疾患です。
症状	この病気にかかると、約10日で風邪に似た初期症状が出現し、続いて高熱と皮膚の発疹が現れます加えて、肺炎や中耳炎などの重い合併症が生じるリスクも高く、先進国内での死亡リスクは1,000人に1人の割合と言われています。
ワクチンについて	ワクチンの接種は2回で、1回目と2回目の接種間隔は4週間とされています。

風疹

感染経路	風疹は、飛沫により感染する急性の発疹性感染症です。
症状	感染力が強く、発熱や発疹が現れますが、無症状の方もいます。
ワクチンについて	風疹は重篤化する可能性を持っているため、ワクチン接種が推奨されています。麻疹との混合ワクチンで、同時にワクチン接種が可能です。1回目の接種から4週間空けて2回目を接種します。

水痘

感染経路	水痘は、空気感染や飛沫・接触感染で人から人へ伝播する感染症のひとつです。
症状	罹患すると現れる症状には、紅斑や水疱、膿疱が挙げられます。水疱や膿疱は、時間の経過とともに治まっていきますが、大人が感染すると重症化リスクがあるため、軽視はできません。
ワクチンについて	ワクチン接種回数は2回で、4週間経過した後に2回目を実施します。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症は、飛沫や感染者との接触を介して伝播する感染症です。
症状	無症状の方もいますが、感染すると発熱や咳のような風邪症状、味覚障害など多岐にわたる症状が現れます。
ワクチンについて	ワクチン接種をする際は、初回接種と追加接種の間隔を3カ月空けるため、計画的なワクチン接種が推奨されます。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、接触や飛沫により人から人へ感染する病気です。
症状	38度を超える高熱や関節痛、全身の倦怠感など、さまざまな症状が全身に発生します。
ワクチンについて	重症化を避けるために、事前のワクチン接種が重要です。インフルエンザワクチンは13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種し、2回接種する場合は1回目と2回目の間を4週間空けましょう。

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