パリ渡航前の推奨ワクチン

フランスへ出発する前に、あらかじめ接種が推奨されるワクチンには、麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス感染症・インフルエンザ・狂犬病ワクチン・破傷風ワクチンなどが挙げられます。ここでは、狂犬病ワクチンと破傷風ワクチンについて解説します。

狂犬病
破傷風 狂犬病は、日本国内では数十年前に感染例の報告があったことを最後に、感染は起きていません。そのため、日本だけを見ると狂犬病は根絶したかのように見えますが、世界ではまだまだ猛威を振るっており、各国で多くの犠牲者が出ています。

世界では年間5万人もの人が狂犬病で亡くなっているので、パリに渡航する際にも必ず接種することをおすすめします。狂犬病は、犬をはじめとしたあらゆる哺乳類に感染する病気です。そのため、狂犬病にかかった犬に咬まれた野生動物が感染し、その動物に人間が咬まれることによって感染する場合もあります。人間も哺乳類ですから、当然ながら感染します。
症状 狂犬病は、発症するとほぼ100%死亡するという恐ろしい感染症です。しかし、狂犬病は発症する前にワクチンを接種することにより、発症を抑えることはできます。
ワクチンについて 狂犬病のワクチンは、ニワトリ胚細胞で毒素を弱めた狂犬病ウイルスを培養し、不活化したものです。狂犬病のワクチン接種には前接種と暴露後接種がありますが、前接種により免疫を作っておくことによって、咬まれた場合の症状を軽く抑えることが可能です。
破傷風
破傷風 破傷風菌は、世界中の土壌の中に潜んでいるので、どの国でも感染する可能性があります。体の傷口に土が触れると、そこから破傷風菌が侵入します。とくに主に手足の傷から侵入することが多いようです。

ただし、交通事故などによる外傷や、動物に咬まれた傷、やけど、ピアスなどから感染することもあるので、注意しなければなりません。
症状 破傷風は、潜伏期間を経て発症しますが、口から全身にかけての痙攣や、呼吸困難などが特徴で、最悪の場合死に至ることもある恐ろしい病気です。
ワクチンについて 破傷風を予防するには、破傷風ワクチンが有効です。破傷風ワクチンを3~8週間の間隔で2回接種すれば、4週間後に免疫が作られます。ワクチンの効果を持続させるには、半年から1年後、あるいは1年半後に、3回目のワクチン接種をするのがおすすめです。海外に長期滞在したり、海外に行く回数が多い人は、3回接種が望ましいでしょう。

ただし、心臓病・腎臓病・肝臓病・血液の病気などの基礎疾患がある方は、医師に相談の上接種してください。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
狂犬病ワクチン 約1万5,000〜2万円/回
破傷風ワクチン 約3,000〜5,000円/回

パリ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目
18ヶ月 3回目 24ヶ月
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破傷風ワクチンの接種時期について、2回目の接種は初回接種の3~8週間後、3回目の接種は6カ月後以降で2回目接種の120~180日後が推奨されています。

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パリの基本情報

国名 フランス共和国 言語 主にフランス語
宗教 カトリック(約9割)、イスラム教、プロテスタント、ユダヤ教など 気候 フランスの気候は海洋性、大陸性、山岳性、地中海性の4つに区分されますが、どの地域も温暖で快適な気候です。年間を通じて気温が穏やかで、暑すぎたり寒すぎることは、ほとんどありません。降水量、日照量とも多すぎず少なすぎず、過ごしやすい気候です。冬になると山岳地帯には雪が降りますが、パリで降ることはほとんどありません。夏は暑く30度を超える日が多くなりますが、日没後は急に冷えるため、1枚羽織るものを用意しましょう。
服装 パリは日本と似た気候ですが、春は日本と比べるとやや肌寒く、セーターを着たり、場合によってはコートが必要な日もあります。 通貨 ユーロ
チップの習慣 原則として、パリではチップは必要ありません。レストランでも、料金の中にサービス料が含まれています。アメリカなどのように必ずチップを置く必要はありませんが、払う場合は感謝の気持ちの分だけテーブルの上にチップを置いておきましょう。 文化 世界的に芸術、ファッション、食文化が有名です。公衆トイレは数が少なく、あっても有料なので注意しましょう。
時差情報 -8時間(日本の方が8時間進んでいます) 治安情報 フランス 危険・スポット・広域情報

パリの渡航情報

ビザ情報 渡航目的が観光・商用・外交・公用、および滞在期間が90日以内の場合はビザ取得不要
パスポートの必要有効残存期間 短期滞在の場合、出国予定日から3カ月以上の残存期間が必要
入国カードの記入について 不要

パスポートについては、残存期間のほか、以下の条件を満たしている必要があるため注意しましょう。

・過去10年以内に発行されている
・未使用査証欄が見開き2ページ以上ある

入国カードはフランスでは必要ありませんが、他の国を経由する場合は、その国で必要かどうか事前に確認しておきましょう。

入国に必要な手続き

フランスへの入国を計画している方に向けて、必要な手続きについて詳しくご説明いたします。航空券やパスポートなどの事前準備が必要なので、以下の情報を確認してください。また、パスポートには注意が必要な条件がありますので、入国前にしっかりと確認しましょう。

必要なもの
フランスに入国する際に必要なものは次のとおりです。

航空券
フランスへの入国には、日本とフランス間の往復航空券の取得が必須です。各旅行会社や専門会社を通じて航空券の手配を行います。なお、日本からだとシャルル・ド・ゴール国際空港への直行便が就航しています。


パスポート
パスポートの有効期限は、出国予定日よりも3カ月以上残っていなければなりません。有効期限が3カ月未満かどうか確認し、必要に応じてパスポートを更新しましょう。また、入国時に見開き2ページ以上の余白ページが必要です。


必要な手続き
フランスへ入国する際に必要な手続きは次のとおりです。

ビザ申請
滞在予定が3カ月以下で、日本のパスポートを持っていればビザの取得は必要ありません。滞在予定日数が90日を超える場合は、該当ビザの申請を行います。


入国審査
短期滞在予定の方は、入国審査の提出書類として、パスポートと帰りの航空券(紙形式または電子形式)が必要です。なお、シャルル・ド・ゴール国際空港では、EU諸国内外のパスポート所持者で進む窓口が異なりますので、注意が必要です。


税関検査
持ち込み可能な現金は1万ユーロまで、外貨なら1万ユーロ相当までです。上限を超えた分については税関申告が必要になります。また、お酒やタバコにも制限が設けられているため、持参の際は注意してください。


出国に必要な手続き

フランスを出国する際に必要な手続きは、搭乗手続き、税関手続き、および出国審査です。手続きをスムーズに進めるために、以下を参考にしながら航空券やパスポートなどの準備を行いましょう。

必要なもの
フランスから出国する際に必要なものは次のとおりです。

航空券
日本へ帰国するための航空券は、搭乗手続きと出国審査の際に提示が求められます。


パスポート
搭乗手続きと出国審査の際にパスポートを提出するので、手元に保管し、すぐ提出できるようにしておきましょう。


必要な手続き
フランスから出国する際に必要な手続きは以下のとおりです。

搭乗手続き
航空券とパスポートを航空会社のカウンターで提示し、荷物を預けます。搭乗時間を把握した上で、予期せぬ事態にも対応できるよう、時間に余裕をもった行動が大切です。


税関手続き
フランスでの買い物には付加価値税(TVA)がかかりますが、手数料を引いた残りの金額は払い戻しされます。品物の提示が求められる場合もあるため、スムーズな審査を通過するためには時間に余裕を持たせ、物品をすぐに取り出しやすいよう収納方法を工夫しましょう。


出国審査
出国審査では、パスポートと搭乗券を出国審査官に提出し、審査を受ける流れとなります。審査後に保安検査やボディチェックを受けたら、飛行機に搭乗できます。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本入国時の審査や税関審査の手続きに事前に情報を登録できるオンラインサービスです。事前入力を済ませておけば、審査時にQRコードを提示するだけで、入国手続きを円滑に進められます。


Q&A

よくある質問

渡航先で犬に噛まれたらどうしたらいいですか?
噛まれた場所をすぐに石鹸を使って洗い、水で洗い流しましょう。その後直ちに医療機関を受診し、狂犬病ワクチンの暴露後接種を行います。渡航前に狂犬病ワクチンの予防接種を受けた方であっても、ワクチンの追加接種のため、できるだけ早く医療機関を受診してください。犬以外にも、コウモリやネコなどから感染するケースもあるため気をつけましょう。
ワクチン接種を証明する書類は必要ですか?
入国前にワクチン接種が推奨されている感染症はありますが、接種したことの証明が必要な感染症はありません。(2024年1月時点)
フランスでのワクチン接種は義務化されていますか?
現在、フランスではワクチン接種は義務ではありません。
フランスでワクチンを受けるための予約はどうすればいいですか?
ワクチンの予約は、オンライン予約システムや医療機関を通じて行うことができます。公的な予防接種センターや医療機関のサイトを確認し、指示に従って予約を行ってください。
パリで急な病気になった場合、日本からの旅行者はどのように医療サービスを受けることができますか?
パリで急な病気になった場合、最寄りの医療機関を受診するか、緊急の場合は救急車を呼ぶことができます。また、旅行前に日本からの旅行保険の加入を検討することも重要です。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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