ニジェール渡航前の推奨ワクチン

ニジェールは西アフリカに位置する国で、世界でも貧しい国の1つだと言われていますが、アイル・テネレ自然保護区やW国立公園があり、自然に恵まれた国でもあります。
ニジェール渡航で推奨されるワクチンは、黄熱やA型肝炎、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、新型コロナ(mRNA)、インフルエンザなどです。

黄熱
感染経路 黄熱は、ウイルスを持つ蚊に刺されることによって感染する病気です。潜伏期間は3〜6日とされております。
症状 主な症状としては急な発熱や頭痛、嘔吐などが見られます。特別な治療法はなく、自然と回復する人がいる一方で、死に至る場合もあります。
ワクチンについて 黄熱を予防するためには、ワクチン接種が有効です。黄熱ワクチンは1回の接種で生涯有効な免疫を得られます。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルスによって引き起こされる疾患です。主な感染経路は、ウイルスに汚染された生水や食べ物の摂取、性行為などが挙げられます。患者の発生は衛生環境に左右されやすく、特に発展途上国で蔓延しています。
症状 潜伏期間は平均4週間で、主な症状は急な発熱・食欲不振・嘔吐・黄疸などです。
ワクチンについて 予防接種は計3回で、1回目から2~4週間後に2回目を、6カ月後に3回目を接種します。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、麻疹ウイルスが原因の感染症です。数あるウイルスの中でも感染力が特に強く、感染者と同じ空間にいるだけでも感染することがあります。
症状 主な症状は、38度前後の発熱・鼻水・倦怠感・咳・目の充血・全身の発疹などです。
ワクチンについて 麻疹を予防するためには、ワクチンの接種が効果的です。ワクチン接種の回数は2回で、2回目は1回目の接種から4週間空ける必要があります。
風疹
感染経路 風疹は、風疹ウイルスによる急性の発疹性感染症です。俗に三日はしかと呼ばれることもあります。主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染で移る場合もあります。
症状 潜伏期間は約2~3週間、主な症状は発熱・発疹・リンパ節の腫れです。
ワクチンについて 風疹の効果的な予防法は、ワクチン接種です。ワクチン接種は2回行う必要があり、2回目は1回目の接種から4週間空けて行います。
水痘
感染経路 水痘とは、いわゆる水ぼうそうのことです。水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。空気感染と接触感染が、主な感染経路です。
症状 ウイルス感染から2週間ほどの潜伏期間を経た後、強いかゆみを伴う発疹、発熱などの症状が見られます。また、大人は罹患すると重症化しやすい傾向があります。
ワクチンについて ワクチンの接種回数は2回で、1回目から4週間以上空けて2回目を接種します。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因の感染症です。主な感染経路は、エアロゾル感染・飛沫感染・接触感染などです。初期症状は、風邪と見分けにくい場合がよくあります。
症状 主な症状は発熱・悪寒・下痢・咳など幅広いです。さらに後遺症として、味覚障害・嗅覚障害・睡眠障害などに悩まされることがあります。また、基礎疾患がある方や高齢者は重症化リスクがあり、死亡する可能性もあるので決して軽視できません。
ワクチンについて 追加のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月以上空けて行います。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起こる呼吸器感染症です。主な感染経路には、飛沫感染・接触感染が挙げられます。予防方法としては、人混みへの外出を避け、外出時の手洗いうがい・適度な湿度の保持・部屋の換気を心がけることです。
症状 インフルエンザの主な症状は、38度以上の急な高熱・鼻水・頭痛・関節痛などです。
ワクチンについて インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上は1回、13歳未満は2回です。

ワクチン予約フォーム

各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンを取り扱っております。他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えておりますので、お気軽にお問い合わせください。

ニジェール渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 初回
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目までの接種間隔は、A型肝炎ワクチンが2〜4週間です。MR(麻疹・風疹の混合)と水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンは、4週間です。新型コロナ(mRNA)ワクチンの接種間隔は3カ月以上空ける必要があります。ワクチンの種類によって、次のワクチン接種までの期間が異なるため、十分な余裕を持ってスケジュールを組みましょう。

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ニジェールの基本情報

ニジェールは、面積が日本の3.3倍ほどあり、国内のほとんどがサハラ砂漠に覆われています。砂漠と美しい自然が広がるニジェールの宗教や服装などは、このとおりです。

国名 ニジェール共和国(Republic of Niger) 言語 主としてフランス語
宗教 イスラム教・キリスト教・伝統宗教・無宗教 気候 大陸性乾燥気候となっており、1年の中でも3~5月は暑く、40度を超えることがあります。6月〜9月は雨季となっています。観光に適した時期は10月~2月です。
服装 ニジェールは1年中高湿であるため、風通しのよい半袖とショートパンツが適しています。雨季の場合は、ビーチサンダルがあると便利です。

通貨 CFAフラン
チップの習慣 基本的にチップの習慣はありません。 文化 フランス領の国の料理と似ているのが特徴です。主食はとうもろこしやキャッサバ・米などです。
時差情報 -8時間(日本の方が8時間進んでいます) 治安情報 ニジェール 危険・スポット・広域情報

ニジェールの渡航情報

ニジェールに渡航する際、全ての国籍でビザの取得が必要です。ビザは、在日名誉ニジェール共和国領事館か、日本を兼轄する在中国ニジェール共和国大使館、経由地である在仏ニジェール大使館で取得することになります。(※なお2024年2月現在、在日名誉ニジェール共和国領事館では、ビザを発給していません)
なお、2024年2月時点で、ニジェールにはレベル4の退避勧告が出ています。ニジェールへの渡航は、控えるべきです。

ビザ情報 ビザの取得が必要です。
パスポートの必要有効残存期間 帰国時まで有効なもの
入国カードの記入について 記入が必要です。

入国に必要な手続き

2024年2月現在、ニジェールにはレベル4の退避勧告が出ています。ニジェールは、隣国との紛争や、度重なる食糧危機による発展の遅れなどの問題を抱えています。犯罪も増加傾向にあるため、渡航はおすすめできません。

必要なもの
ニジェールの入国審査で必要なものは、以下のとおりです。

航空券
日本とニジェールの航空券が必要です。ただし、日本からニジェールの直行便はないため、ドバイやパリなどを経由する必要があります。詳しい便については、旅行会社などへ確認することをおすすめします。


パスポート
パスポート残存有効期限は、帰国時まで有効であればよいとされていますが、念のため渡航前に在日名誉ニジェール共和国領事館などで確認してください。


ビザ
ニジェールに渡航する場合は、ビザの取得が必要です。


必要な手続き
ニジェール入国で必要な手続きは随時変わります。在日名誉ニジェール共和国領事館などに確認してください。

ビザ申請
ニジェールに入国するには、ビザの取得が必要です。外務省の危険情報などを確認の上、在日名誉ニジェール共和国領事館、中国ニジェール共和国大使館もしくは在仏ニジェール大使館に問い合わせましょう。


入国審査
詳しくは、在日名誉ニジェール共和国大使館などで確認してください。


税関検査
詳しくは、在日名誉ニジェール共和国大使館などで確認してください。


出国に必要な手続き

ニジェール出国で必要な手続きは随時変わります。在日名誉ニジェール共和国領事館などに確認してください。

必要なもの
ニジェール出国で必要なものは以下のとおりです。

航空券
ニジェールと日本間の航空券が必要です。しかし、ニジェールと日本の直行便はないため、経由する必要があります。経由については、旅行会社に聞くことをおすすめします。また、ニジェールでの航空券の受け取り方法は、現地の空港窓口、もしくは中国ニジェール共和国大使館などに問い合わせが必要です


パスポート
ニジェールから出国する際、航空券の受け取りや審査でパスポートが必要です。すぐに提示できるように準備しておきましょう。


必要な手続き
出国の際に必要な手続きについては、在日名誉ニジェール共和国大使館などで確認してください。基本的にはセキュリティ・チェックと、Visit Japan Webの準備をします。

セキュリティチェック
国際線の出国時には、セキュリティ・チェックを行います。紛争が行われている隣国では、セキュリティ・チェックに時間を要する可能性があります。時間に余裕を持って行動しましょう。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本への入国審査や手続きを簡略化したサービスです。Webサイトで事前に情報を登録して、生成された二次元コードを係員に提示すれば、審査を進められます。


Q&A

よくある質問

ニジェールで推奨されているワクチンはありますか?
厚生労働省によると、ニジェールへ渡航する前に接種が推奨されているワクチンは、黄熱ワクチンとA型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンなどです。
ニジェールの医療は問題ありませんか?
衛生環境が悪く、当地で対処できない場合はパリなどへ緊急移送が必要になることがあります。
ニジェールの治安は問題ありませんか?
外務省は、ニジェール全土に退避勧告を発出しています。退避勧告とは、「退避してください。渡航は止めてください」という意味を指します。どのような目的であっても、渡航は止めましょう。
ニジェールでビザの取得は必要ですか?
ニジェールでは国籍・目的にかかわらずビザの取得が必要です。
ニジェールへの渡航で気をつけるべきことはありますか?
旅券などの身分証明書の携帯が義務付けられており、夜間には検問で提示を求められることがあります。未携帯だと、身元引受人が来るまで警察に留置される恐れがあるため、注意してください。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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