ニカラグア渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

ニカラグア渡航前の推奨ワクチン

中央アメリカに位置するニカラグアは、太平洋とカリブ海に面しており、海や湖、火山などの雄大な自然が広がる国です。ニカラグアに渡航する際に接種した方がよいワクチンは、インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症・麻疹・風疹・A型肝炎・B型肝炎・水痘・破傷風などがあります。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは飛沫や接触により、ウイルスに感染します。
症状	38℃以上の発熱や頭痛、倦怠感や関節痛などが現れるのが特徴です。子どもや免疫力が低下している方、高齢者は重症化する可能性があります。
ワクチンについて	インフルエンザワクチンは原則1回ですが、医師が必要と判断した方や13歳未満の場合は、2回接種します。2回おこなう場合は1～4週間の間に2回目を接種します。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症の感染経路は、飛沫と接触です。
症状	感染すると無症状の場合もありますが、発熱や倦怠感、頭痛や咳などの症状が出ることもあります。高齢者や妊婦、基礎疾患がある方は、重症化のリスクがあるため特に注意が必要です。
ワクチンについて	ワクチンは接種から3カ月以上経過すれば、次回の接種が可能となります。

麻疹

感染経路	麻疹はウイルスによって引き起こされる感染症で、飛沫感染や接触感染、空気感染で人から人へ感染していきます。感染力は強く、免疫がない方であれば、高い確率で発症する感染症です。
症状	発症すると風邪に似た症状が現れ、数日後には39℃以上の高熱と発疹が出ます。頻度は高くないものの、合併症により死に至る可能性もあります。
ワクチンについて	ワクチン接種は1回目の接種から、4週間以上間隔を空けると、2回目の接種が可能です。

風疹

感染経路	風疹ウイルスによって引き起こされる風疹は、飛沫感染により広がっていきます。
症状	成人が風疹を発症すると、発疹や高熱の症状が長く続くなど、子どもより症状が重い場合があるため、軽視できない感染症です。
ワクチンについて	風疹のワクチン接種も、麻疹と同じく計2回行います。1回目の接種から4週間の期間を空ければ、2回目の接種ができるようになります

A型肝炎

感染経路	A型肝炎は主に、糞便により汚染された水や食料、魚介類の生食などの経口感染で広がり、輸血や性行為による感染事例もあります。
症状	発症すると、腹痛や嘔吐、倦怠感や食欲不振などが現れ、黄疸が見られる点が特徴です。
ワクチンについて	A型肝炎のワクチン接種は計3回行い、初回接種から2～4週間隔を空けて2回目、さらに初回接種から、6カ月以上の間隔を空けてから3回目を接種します。

B型肝炎

感染経路	B型肝炎は、輸血や注射器の使いまわしなどによる経皮的感染と、性行為や分娩時の経粘膜感染により伝播します。
症状	初期症状は、倦怠感や食欲低下が1週間程度続き、その後に嘔吐や腹痛、黄疸などの症状が出るのが特徴です。
ワクチンについて	ワクチン接種は計3回で、初回接種から4週間空けて2回目、2回目から4～5カ月経過してから3回目を接種します。

水痘

感染経路	水痘は、ウイルスの空気感染や飛沫感染、接触感染により広がる感染症で、一般的にはみずぼうそうとも呼ばれます。
症状	感染すると潜伏期間を経て、発熱や発疹が現れ、水ぶくれになって全身に広がります。水ぶくれはかさぶたになり、次第に落ち着く場合がほとんどです。
ワクチンについて	水痘にかかったことがある方は、基本的にワクチン接種は不要ですが、記憶が曖昧な場合は、医師に相談する必要があります。ワクチン接種は合計2回で、1回目の接種から4週間以上間隔を空けて、2回目を接種します。

破傷風

感染経路	破傷風は、傷口から破傷風菌が体内に侵入し、増殖する感染症です。
症状	発症すると顔の筋肉が動かしづらくなり、口を開ける動作も困難になります。全身に症状が広がると死に至る可能性もあるため、注意が必要です。
ワクチンについて	大人が破傷風のワクチンを接種する場合、3～8週間の間隔で2回接種を行い、6～12カ月後、または18カ月後に3回目のワクチン接種をすると、免疫が10年間は保てます。

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