ニュージーランド渡航前の推奨ワクチン
ニュージーランドへ渡航する際に接種が推奨されているワクチンは下記です。
- 破傷風
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感染経路 破傷風菌の感染経路は傷口です。破傷風菌は土に付着しており、傷口に触れることで感染するおそれがあります。 症状 状は痛みや首の張り、しびれなどで、最悪の場合は死に至ります。 ワクチンについて ワクチンは接種歴があれば接種は1回のみで済みます。接種歴がなければ、初回から3週間後と12カ月後の3回接種が必要です。
- A型肝炎
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感染経路 A型肝炎ウイルス(HAV)が原因となる感染症になり、飲食物や生水を飲むことで感染するリスクがあるといわれています。また、汚染されている川にいる魚を食べたり、野菜を洗ったりすると感染してしまいます。特にニュージーランドに中長期滞在を考えている人は、A型ワクチンのワクチンを接種するのをおすすめします。 症状 潜伏期間は15日~50日前後と個人差があり、発熱や倦怠感などの症状が見られます。他にも、皮膚や白目が黄色くなる黄疸の症状が見られることもあります。 ワクチンについて 初回接種が終わったあとに、2週間後に2回目の接種を行います。半年~2年の間に3回目の接種をして抗体を獲得します。
- B型肝炎
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感染経路 B型肝炎(HBV)は、感染している人の血液や体液が付着することで発生するといわれています。例えば、刺青やピアス、性交渉や輸血などのさまざまな要因によって感染します。輸血による感染は少なくなっているものの根絶できているわけではなく、年間10,000人の感染者が発生しているといわれています。 症状 感染し1か月以上経過してから、発熱、吐き気・嘔吐、腹痛、黄疸などの症状が発生します。軽症の場合治ってしまうこともあれば肝不全になることもあります。 ワクチンについて 乳幼児期に3回接種を行い抗体を獲得しています。不活化ワクチンになり、20年以上前に認可され効果や安全性の高さでも知られています。
- 水痘
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感染経路 水疱瘡といわれているもので、ウイルスが原因で発症します。潜伏期間は2週間程度になり、感染者の咳やくしゃみによって感染します。子どもに発症することが多く、ほとんどは軽症のままになります。大人になると、重症になってしまうこともあり免疫機能が低下していると死亡することもあります。 症状 発熱や頭痛、倦怠感などの風邪に近い症状が見られます。また、水疱瘡による発疹が頭や顔、首や胴体部分にでき、水ぶくれのような特徴があります。 ワクチンについて 生ワクチンと不活化ワクチンがあり接種を行います。不活化ワクチンのほうが予防効果が高い事で知られており、接種後の持続性が高いのも特徴です。
- おたふく
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感染経路 ムンプスウイルスによる感染になり、12日前後の潜伏期間のあとに発症します。十分な抗体を獲得できていればリスクを減らすこともできますが、合併種の危険性もあります。おたふくは特効薬がなく自然治癒を待つことになりますが、大人の場合は重症化し後遺症が残ってしまうこともあります。 症状 耳の付け根にある耳下腺が炎症を起こし、唾液腺にも腫れが起こります。また、発熱や頭痛などの症状も見られ、喉の痛みが起こる人もいます。 ワクチンについて 1回の接種でも効果が期待できますが、海外に渡航する場合は2回接種を推奨されています。適切な接種を行うと95%以上の人が抗体を得ることができます。
- 腸チフス
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感染経路 サルモネラの一種であるチフス菌による感染症です。感染者との接触や、排泄物や汚染された食べ物や水を通して感染するもので、発展途上国などで多い事でも知られています。ニュージーランドでも過去に流行ったことがことがあり、下痢症状が見られます。 症状 39度を超える高熱が1週間以上続き、体力を消耗します。下痢症状やバラ疹、腸出血などの不調が起こり、脈も遅くなります。重症になると意識障害や難聴が見られます。 ワクチンについて 日本では認められていないため、輸入ワクチンを接種します。効果が期待できるまで最低2週間程度時間がかかります。
各種ワクチン金額相場
ワクチン名 | 相場価格/回 |
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破傷風ワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
A型肝炎 | 1万円前後/回 |
B型肝炎 | 5,000〜8,000円/回 |
水痘・帯状疱疹 | 5,000円~1万円/回 |
腸チフス | 1万円前後/回 |
ワクチンの値段は医療機関によってそれぞれ異なるので、事前に確認しておきましょう。
ニュージーランド渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
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破傷風 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目(2回終了後1年〜1年半) |
病名 | ワクチンの種類 | ||
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破傷風 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | 2回目 | |
12カ月 | 3回目(2回終了後1年〜1年半) | 18カ月 | 3回目(2回終了後1年〜1年半) |
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破傷風ワクチンは、接種歴によって必要な回数およびワクチンの種類が異なります。定期接種を受けていない場合は完了までに12カ月かかるため、計画的に接種を行いましょう。
ニュージーランドで気を付けたい病気
- 食中毒
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ニュージーランドは、上下水道が完備されていますが、直接飲むのは食中毒の危険性があるためおすすめできません。また、気温の高い1月・2月の真夏には魚介類による食中毒の恐れもあるため、衛生面に気を付けつつ食事を楽しむようにしましょう。食中毒になると、腹痛や下痢、嘔吐、倦怠感、発熱などの症状が見られることもあります。
- 寄生虫
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きれいに見えるニュージーランドの川や湖の中に寄生虫が潜んでいることもあります。実際に寄生虫の感染例もあるため、直接飲むのはおすすめできません。
- 花粉症
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ニュージーランドの10月~2月頃は、花粉症の時期といわれています。北と南で季節感の違いもあるためずれが生じますが、花粉症の時期は対策をしておくのをおすすめします。
- 日射病
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ニュージーランドは温暖な気候が続く国としても知られていますが、南北に長い地形をしているため温度差が大きいことでも知られています。南にいくほど寒くなる傾向があり、最も暑いのは1月・2月の時期です。紫外線も強いため、日射病のリスクもあり事前に対策しておくことが大切です。
- 破傷風
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傷口から菌が侵入すると、筋肉部分にしびれやけいれんなどの症状が起こります。進行すると呼吸が正常にできなくなってしまったり、身体を反らすようになり死に至ることもあります。ニュージーランドで、フォームジョブをしている人は特に注意しないと感染する可能性が高まります。
- 高山病
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ニュージーランドのなかでも観光地として人気の「マウントクック」は、標高が高く高山病になる可能性もあります。高い場所で空気の薄さに身体が順応できないと発症しやすくなり、主に標高2,500m以上の場所で起こりやすいといわれています。飛行機で標高が高い場所に行くときも可能性としては考えられます。
ニュージーランドの基本情報
ニュージーランドは温暖で過ごしやすい気候です。ただし、1日の気温変化が激しいため、体温調整しやすい服装が求められます。また、突然の雨に見舞われることもあるので、レインコートの準備も必要です。ニュージーランドには北島と南島があり、北島の方が南島よりも暖かい気候となっています。日本とは南北の寒暖が反対なので気を付けましょう。ニュージーランドは1月から3月にかけて夏となっており、観光のベストシーズンとされています。
国名 | ニュージーランド | 通貨 | NZドル |
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言語 | 英語、マオリ語 | チップの習慣 | チップの習慣はありません。 |
宗教 | キリスト教 | 文化 | 喫煙やポイ捨てに厳しく、罰金を請求されることもあるので注意が必要です。 |
気候 | 西岸海洋性気候に属しており、温暖で過ごしやすい気候です。日本とは季節が逆です | 時差情報 | +3時間。(ニュージーランドの方が3時間進んでいます。)サマータイムを採用しており、シーズン中は+4時間です。 |
服装 | 夏は体温調節できるように長袖シャツ、薄手のセーター、冬はダウンジャケットが必要です。雨に備えてレインコートがあると安心です。なお、現地で傘はあまり使われていません。 | 治安情報 | ニュージーランド 危険・スポット・広域情報 |
ニュージーランドの渡航情報
ビザ情報 | 日本国籍を有している場合、3カ月以内の観光目的ならビザが免除されます。ただし、NZeTAを申請し取得する必要があります。 |
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パスポートの必要有効残存期間 | 滞在日数に加えて3カ月以上の有効残存期間が必要です。 |
入国カードの記入について | 機内で配布される入国カードへの記入が必要です。 |
入国に必要な手続き
ここではニュージーランドへの入国に必要なものと手続きを説明します。
必要なもの
ニュージーランドへの入国に必要なものは次のとおりです。
パスポート
ニュージーランドへの旅行では、滞在期間を含めた3カ月以上の有効期間を持つパスポートが必須です。パスポートの有効期限が近づいている場合は、出発前に更新手続きを行ってください。
航空券
航空券は紙チケットと電子チケットの2種類があります。どちらのタイプかを事前に把握し、チェックインや搭乗ゲートで必要になるので、手元に保管しておきましょう。
クレジットカード
ニュージーランドでは、ホテルの予約、レストランでの食事、ショッピングなど、さまざまなサービスや商品の支払いにクレジットカードが広く利用されています。ただし、全てのカードが使用できるわけではないため、異なる会社のカードを複数持参することをおすすめします。
日本円
日本円は、出国前に空港での食事や最後のお土産購入など、さまざまな支払いに便利です。また、ニュージーランド到着後、現地通貨への換金は、空港の両替所や市内の銀行で簡単に行えます。良い為替レートを得るために、事前に複数の両替所のレートを比較しておくのも良いでしょう。
必要な手続き
ニュージーランドへの入国に必要な手続きは次のとおりです。
NZeTAの申請・取得
ニュージーランドへ入国するには、NZeTA(New Zealand Electronic Travel Authority)と呼ばれる電子渡航認証を申請し、取得しなければなりません。
NZeTAを1度申請、取得すれば、最長2年間は回数制限なく渡航が可能になります。申請はウェブサイトかアプリにて行います。申請から取得には最長72時間かかるため、早めに申請を行いましょう。
申請には費用がかかり、2024年1月現在においては、国際観光税35NZドルに加えて、アプリからの場合17NZドル、ウェブサイトからは23NZドルが必要です。料金は予告なく変更になることがあるため確認が必要です。
入国審査
ニュージーランドへの入国時に、パスポートの有効残存期間を満たしているか、出国のための航空券を所持しているか、滞在費が十分であるかといった基準にて入国審査が行われます。なお、滞在費の目安は1カ月あたり4,200NZドル相当額とされています。
税関検査
入国時に現金や小切手などの有価証券の合計1万NZドル相当額以上を所持している場合は、税関申告が必要です。
検疫
全ての荷物について持ち込み制限または禁止品に該当するものが入っていないかを、X線探知機によって調べます。荷物の開梱を求められることもあります。動植物や食料品などの持ち込み制限または禁止品に該当するものを所持している場合は、入国審査カードへの記入が必須です。万が一、申告漏れがあった際には、故意・過失にかかわらず、その場で400NZドルの罰金が科せられます。
出国に必要な手続き
ニュージーランド出国に必要な手続きを説明します。万一の不備により帰国できない事態も考えられるため、入念な準備と確認を心掛けましょう。
必要なもの
ニュージーランド出国や帰国に必要なものは次のとおりです。
パスポート
出国にもパスポートが必要です。入国時と同様、パスポートは手元に保管し、有効期限も事前に確認しておきましょう。
航空券
帰国の際も、航空券の形式(紙チケットか電子チケット)を確認し、必要に応じて準備しておくと安心です。
クレジットカード
クレジットカードは、出国前の最後の買い物や緊急時の支払いに役立ちます。また、現地のATMから現金を引き出す際にも使用できるため、現金が手元にない状況でも安心です。
日本円
日本到着後の空港での食事や自宅までの移動などのために、ある程度の日本円を用意しておくと良いでしょう。
必要な手続き
ニュージーランドを出国し、日本へ帰国する際に必要な手続きは次のとおりです。
Visit Japan Web(入国手続オンラインサービス)
Visit Japan Webは日本への入国審査、税関、検疫手続きをオンラインで行うシステムです。スムーズな入国手続きのために、スマートフォンやパソコンでVisit Japan Web(https://vjw-lp.digital.go.jp/ja/)にアクセスし、「今すぐ登録する」から新規アカウントを作成します。アカウント作成後、本人情報、旅券番号、到着予定日、航空会社名、住所などを入力し、税関申告を含む必要情報を登録します。利用時にはQRコードが必要となるため、スマートフォンでの登録が便利です。
顔認証ゲートを通過
日本入国時に顔認証ゲートを通過して、パスポートとの照合を行います。顔認証ゲートではパスポートにスタンプが押印されないので、必要な場合は税関検査を受ける前に職員へ申し出なければなりません。
検疫手続き
日本国内へ肉製品や植物を持ち込む場合は、動物検疫、植物検疫を受けなければなりません。輸出国の検査証明書のない肉製品は持ち込みできません。輸入禁止品に該当するものも持ち込み不可です。植物のうち、輸入禁止品および検査証明書が必要とされているものを持ち込む場合は植物検疫が必要です。輸入禁止品および検査証明書が必要であるものの付与されていない植物は持ち込みできません。
税関検査
税関検査では、輸入禁止・規制物品や、申告が必要な範囲の額の現金などの所持の有無を確認します。Visit Japan Webで税関申告の準備が済んでいる場合は、税関検査場の端末へQRコードとパスポートを読み取り、ゲートを通過すれば申告完了です。Visit Japan Webで税関申告の準備を行っていない場合は、税関検査場にある書類に記入および申告が必要です。
Q&A
よくある質問
- ニュージーランドにワクチンなしで入国できますか?
- ニュージーランドへは新型コロナウイルス感染症のワクチン接種歴がなくとも入国できます。ニュージーランド入国の水際対策が撤廃されたことで、コロナ禍以前と同様に入国が可能です。なお、帰国時についても日本の水際措置が変更されたことにより、出国前72時間以内に受けた検査の陰性証明書およびワクチンの3回接種証明書のいずれも不要とされています。
- ニュージーランドに入国するにはワクチンを何回接種すればいいですか?
- ワクチン接種回数にかかわらず、ニュージーランドへの入国が可能です。
- 日本からニュージーランドに行くには何が必要ですか?
- 日本からニュージーランドへ行くには、パスポート、ビザまたはNZeTA、出入国カードが必要です。過去にNZeTAの申請・取得をしている場合は、最長2年間有効とされています。
- ニュージーランドへの入国条件は?
- パスポート、ビザまたはNZeTA、出入国カードを準備して、入国審査を受ければ入国可能です。入国時の検疫が厳しいため、食料品などを申告なしで持ち込まないように気を付けましょう。
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各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
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