モンゴル渡航前の推奨ワクチン

モンゴルは、北はロシア、南は中国に囲まれた内陸国です。東アジアに分類されるモンゴルへ渡航する際に事前に接種することが推奨されているワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、人間の排泄物に存在するウイルスによって引き起こされる感染症です。この病気は、汚染された手が食品に触れることでウイルスが伝播し、口から摂取されると人体に感染します。
症状 典型的な症状には、高熱、身体の疲労感、食欲減少、吐き気、嘔吐、そして皮膚や目の白部分が黄色く変色する黄疸が含まれます。
ワクチンについて 対策としては3回のワクチン接種が有効で、その効果は約5年間継続するとされています。
麻疹
感染経路 麻疹は非常に感染力が強く、空気中の微粒子を介して他人へと伝播する重大な感染症です。この病気は空気による感染だけでなく、飛沫や直接の接触によっても広がります。
症状 潜伏期間は約10日間で、その後は高熱や咳、結膜の充血が見られることが一般的です。麻疹への免疫がない人がこの病気に感染した場合、高い確率で症状を発症します。
ワクチンについて 脳炎や肺炎といった深刻な合併症を引き起こすリスクがあるため、予防のためのワクチン接種が推奨されています。麻疹の予防接種は2回で、1回目と2回目の間には4週間の間隔を空ける必要があります。
風疹
感染経路 風疹は、飛沫感染で人にうつる可能性がある感染症です。
症状 発疹性感染症である風疹の主な症状は、発熱や発疹、リンパ節腫脹が挙げられます。
ワクチンについて 感染した人の中には、無症状の場合もありますが、脳炎を起こす人も存在するため、ワクチン接種が望まれます。風疹のワクチンは、麻疹との混合ワクチンの接種が可能です。接種回数は2回で、4週間の間隔をあけて接種します。
水痘
感染経路 水痘は、接触感染や飛沫感染、空気感染で人から人へ伝播する感染症です。
症状 潜伏期間は10~21日程とされています。発症すると皮膚が赤くなる紅斑や水疱、膿疱が体中に現れ、倦怠感や掻痒感、発熱が数日続きます。
ワクチンについて 成人が水痘に感染すると深刻な病状に発展するリスクがあるため、ワクチン接種は重要です。水痘のワクチン接種は2回行い、最初の接種後4週間を空けて2回目を受けることが一般的です。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルスは、飛沫感染や直接触れ合うことで感染します。
症状 感染すると、発熱や咳といった症状が見られることもあれば、まったく症状が出ないこともあります。
ワクチンについて 特に持病のある人は感染により健康状態が急速に悪化するリスクがあるため、ワクチン接種が強く勧められています。初回接種から3カ月が経過すると、ワクチンの追加接種が受けられます。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザの感染経路は、感染した人の飛沫や接触によるものです。持病や高齢者など、重症化因子を持っている人が感染すると危険です。
症状 感染すると38度を超える高熱が現れたり、筋肉痛や頭痛、倦怠感をはじめ、全身症状が発生します。
ワクチンについて インフルエンザワクチンは2回接種し、初回接種から4週間待機した後に、2回目の接種を受けられます。

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各種ワクチン金額相場

モンゴルへ渡航する際に、接種が推奨されているワクチンの相場価格は以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000円〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)、インフルエンザワクチンの接種を行っています。

モンゴル渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・ 帯状疱疹炎 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・ 帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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モンゴルの基本情報

モンゴルの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 モンゴル国 言語 国家公用語はモンゴル語(他には、カザフ語、ロシア語)
宗教 チベット仏教など(1992年2月の新憲法にて、信教の自由を保障しています) 気候 国土全体がステップ気候か亜寒帯に属しています。乾燥した気候で、年間降水量は東京の4分の1以下です。
服装 3~5月の春季は、日本の真冬の装いが必要です。6~9月の夏季は、30~40℃近くまで気温は上がりますが、朝晩は10℃くらいまで下がるため、上着が欠かせません。 通貨 トグログ(MNT)
チップの習慣 一般的に、チップの習慣はモンゴルにはありません。 文化 モンゴル相撲(ブフ)は、モンゴルの伝統的な格闘技であり、ナーダム祭りで披露される主要な催し物です。1997年にはプロリーグが設立され、宗教的な要素を保ちつつ、日本の大相撲と類似した形でプロスポーツ化されました。またモンゴルでは、農業が少ないため肉が食文化の中心をなし、肉料理の他にスープやミルクティーも広く消費されています。
時差情報 -1時間(モンゴルの方が1時間遅れています) 治安情報 モンゴル 危険・スポット・広域情報

モンゴルの渡航情報

ビザ情報 渡航の目的に関わらず、30日以内の短期滞在の場合はビザを免除しています。
パスポートの必要有効残存期間 モンゴル入国時で、有効な残存期間が6カ月以上必要です
入国カードの記入について 必要です。

入国に必要な手続き

ここではモンゴルへの入国に必要なものと手続きについて説明します。

必要なもの
モンゴル入国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
紙媒体のチケットか電子チケットのどちらかで、航空券は発券されます。事前に、電子チケットを印刷したり、画像を保存したりしておくと、紛失時をはじめ緊急時にも対応可能です。また、モンゴルと日本の間には、直行便が就航しています。


パスポート
モンゴルへ入国した時点で、6カ月以上有効な残存期間があり、使用していない空白のページは2ページ以上必要です。


入国カード
モンゴルでは入国するときのみ、入国カードの記載と提出が求められています。税関申告書は、申告する物品や金銭がない場合は提出不要です。


必要な手続き
モンゴル入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
日本のパスポートを所持しており、滞在期間が30日以内の場合は、ビザの取得が免除されています。条件を満たしている限り、観光や商用、目的に関わらず、ビザ免除措置は適用されます。


入国審査
入国審査官へ入国カードとパスポート、そして帰国便の航空券を提出して、入国審査を受けます。


税関検査
入国時の所持金制限には注意が必要です。2006年にマネーロンダリング防止法が制定され、5百万トグログ以上の現金・同額の外貨を持ち込む場合は、税関で申告しないといけません。


出国に必要な手続き

ここではモンゴルを出国する際に必要なものと手続きについて説明します。

必要なもの
モンゴル出国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
日本へ帰国するために利用する航空会社のカウンターで手続きに使用します。取り出しやすい場所に保管すると、スムーズに手続きを進められます。


パスポート
モンゴルを出国し日本へ入国するには、パスポートが必要です。航空券と一緒にパスポートも提示しましょう。


必要な手続き
モンゴル出国時に必要な手続きは以下のとおりです。

搭乗手続き
航空会社のカウンターで、パスポートや航空券を提示してチェックインを行います。荷物を預ける場合は、クレームタグ(預け荷物の引替証)を忘れずに受け取りましょう。


税関検査
入国時と同じく、所持金の金額により、税関での申告が必要になります。規程を上回る金額を持っている場合は、所定の用紙に記入の上、職員に提出しましょう。違反した場合、罰則が適用される可能性があります。


出国審査
出国審査官へ、パスポートをはじめ提出を求められた書類を提出し、出国審査を受けます。


Visit Japan Webの準備
日本に入国する際、モンゴルに到着したときと同様に入国審査や税関検査を受けます。各審査には時間を要するため、事前にVisit Japan Webへ必要情報を入力しておくと、審査をスムーズに受けられます。情報入力が完了すると、二次元コードが発行されるので、審査官に提示しましょう。


Q&A

よくある質問

モンゴルへの渡航前に新型コロナワクチン接種は必要ですか?
新型コロナウイルス感染症に関する入国制限は、撤廃されています。ワクチン接種は、入国の必要条件ではありません。
モンゴルでの予防接種の受け方や場所はどこで調べればいいですか?
モンゴルへ行く前に接種が推奨されるワクチンは、厚生労働省ホームページで確認可能です。現地情報は、外務省ホームページで詳細を得られます。
https://www.forth.go.jp/moreinfo/topics/useful_vaccination.html
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/vaccine/pdfs/mongolia.pdf
モンゴルでのワクチン接種の費用はどのようになっていますか?
モンゴルでのワクチン接種の費用を知りたい場合は、現地の病院に直接問い合わせましょう。
モンゴルでの緊急時の医療サポートやワクチン接種はどうすればいいですか?
外務省ホームページで、医療サポートやワクチン情報が発信されているので確認しましょう。在モンゴル日本国大使館には、医務官が在籍しています。緊急時は、日本大使館に助けを求めても問題ありません。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/mongolia.html
モンゴルでの滞在期間が長い場合、現地での予防接種は必要ですか?
滞在日数の長短に関係なく、海外渡航をする際のワクチン接種は推奨されています。モンゴルに長期間滞在する人向けの情報は、外務省ホームページに記載があります。
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/vaccine/pdfs/mongolia.pdf
https://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/medi/asia/mongolia.html

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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