モルドバ渡航前の推奨ワクチン

モルドバは、ウクライナとルーマニアに挟まれた、九州よりやや小さい国です。モルドバへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、ポリオ、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、ウイルスに汚染された煮沸していない水や生野菜、肉などの食品を摂取することで感染します。
症状 潜伏期間が平均4週間あり、その後、発熱、頭痛、倦怠感などの症状が現れます。
ワクチンについて ワクチン接種を希望する場合は、1回目の接種から2~4週間以上空けて2回目を接種し、また1回目の接種から6カ月以上空けて3回目を接種します。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、血液や体液を介して感染する、肝臓に影響を及ぼすウイルス性の疾患です。主な感染経路には、輸血、使用済み注射器の共有、性的接触、出産時の母子感染があります。
症状 感染すると、1~6カ月程度の潜伏期間を経て、疲労感、全身の倦怠感、食欲減退などの症状が現れることが一般的です。また嘔吐、腹痛、黄疸の発生も珍しくありません。
ワクチンについて B型肝炎に対する予防接種は、1回目の接種から4週間後に2回目、5〜6カ月後に3回目というスケジュールで行われます。
ポリオ
感染経路 ポリオは、ポリオウイルスの感染によって発症する疾患であり、急性の麻痺が起こることがあります。このウイルスは口から体内に侵入し、腸内で繁殖することで増加します。その後、ウイルスが含まれた便が排出され、この便を通じて他の人へと感染が広がります。
症状 初期症状は風邪に似ており、頭痛、発熱、喉の痛み、吐き気、嘔吐などが見られます。最悪の場合、永続的な障害が残るか、死亡に至ることもあります。
ワクチンについて ポリオワクチンの接種回数は、初回接種を3回、追加接種を1回の合計4回です。
麻疹
感染経路 麻疹は、空気・飛沫・接触感染で感染してしまう、非常に感染力の強い感染症です。
症状 10〜12日間の潜伏期間があり、高熱や咳、結膜の充血が現れます。肺炎や脳炎、中耳炎などの合併症をおこすなど、生命の危機や後遺症の恐れもある感染症です。
ワクチンについて ワクチン接種を希望する場合は、1回目の接種後4週間以上空けて、2回目の接種が必要です。
風疹
感染経路 風疹は「三日ばしか」とも呼ばれ、発疹を伴う高い感染力を持つ急性の病気です。
症状 この疾患は、約2~3週間の潜伏期間を経て、発熱、発疹、リンパ節の腫れといった症状が現れます。子どもにおいては症状が軽い場合が多いのに対し、成人は重度の症状や持続する関節痛を感じることもあります。そして妊娠中の女性が風疹に感染すると、生まれてくる赤ちゃんが、先天性風疹症候群(聴覚障害や白内障、心臓疾患など)を発症するリスクがあります。
ワクチンについて 風疹ワクチンは接種者の95%以上に有効とされています。計2回の接種が推奨されており、各接種の間には4週間の間隔を空けることが望ましいとされています。
破傷風
感染経路 水痘(みずぼうそう)は、水痘帯状疱疹ウイルスの感染によって発症する疾患です。この病気は、飛沫、接触、または空気を介して伝播します。
症状 熱、発疹、紅斑、膿疱、水疱などが主な症状で、重症化すると合併症が生じ、最悪の場合では死亡することもあります。
ワクチンについて 予防のためには2回のワクチン接種が有効で、1回目の接種後4週間を空けて2度目のワクチン接種を行います。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルスの感染は、感染した人が咳やくしゃみをすることで生じる飛沫、空中に浮遊するエアロゾルを介して、または感染者の顔に直接触れることで広がります。
症状 重症化の可能性が高い人、例えば高齢者や持病がある人には、予防策としてワクチン接種が特に推奨されています。
ワクチンについて 前回の接種から3カ月経過すると、追加の接種が可能になります。
インフルエンザ
感染経路 日本では、12月から3月にかけてインフルエンザが流行しやすく、1月末から3月初旬にかけて感染者が増加する傾向にあります。
症状 インフルエンザは、一般的な風邪と似た症状を示すことがありますが、高熱(多くの場合38℃以上)、頭痛、筋肉痛や関節痛、強い疲労感を伴うことも特徴です。免疫力が低下している人や高齢者は、症状が急激に悪化する傾向があり、肺炎などの二次感染の危険性も高まるので、特に注意が必要です。
ワクチンについて 予防策として、12月中旬までにワクチン接種を受けることが推奨されます。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000〜8,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

モルドバ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
ポリオ 不活化ワクチン 初回 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 初回
3週~3ヶ月間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
12~18ヶ月 4回目(3回目終了後1年)

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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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モルドバの基本情報

モルドバの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 モルドバ共和国 言語 ルーマニア語(ロシア語も一般に通用)
宗教 キリスト教(正教)など 気候 ・大陸性気候で、夏の期間が長く、35℃以上になることもあります。
・雨は夏季から10月頃までに多くなります。
服装 日本の同時期よりも寒く、雨になると冷え込む場合もあるので、コートやフリースなど上着が必要です。

通貨 モルドバ・レイ(MDL)
チップの習慣 基本的にチップの習慣はありませんが、ホテルやレストランなどで要求されることもあります。 文化 治安は比較的良好で、安心して旅行ができますが、スリや置き引きなどの軽犯罪には気を付けましょう。
時差情報 -7時間(日本の方が7時間進んでいます) 治安情報 モルドバ 危険・スポット・広域情報

モルドバの渡航情報

モルドバに渡航する際には、条件によりビザの取得は不要となります。

ビザ情報 日本のパスポートがあり、90日以内の短期滞在目的であれば、ビザは不要です。
パスポートの必要有効残存期間 モルドバ出国予定日から残存有効期間が3カ月以上必要とされています。
入国カードの記入について 不要です。

入国に必要な手続き

モルドバに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査です。

必要なもの
モルドバ入国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
モルドバと日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
残存有効期間がモルドバを出国する予定日から3カ月以上必要とされています。


必要な手続き
モルドバ入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
モルドバに入国する場合は、90日以内の短期滞在目的であればビザは必要ありません。しかし、短い期間でも就労や留学目的の場合は、ビザが必要です。
入国前に駐日モルドバ共和国大使館でビザを取得しましょう。


入国審査
パスポートを入国審査官に提示します。また、外貨や現地通貨、高額商品、美術品を持ち込みする場合は、金額や個数によって税関検査が必要です。


出国に必要な手続き

チェックインは締め切り時間があるため、余裕を持って行動しましょう。

必要なもの
モルドバ出国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
航空会社に航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


必要な手続き
モルドバ出国時に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
パスポートと航空券の提示をします。出国時に外貨や現地通貨、高額商品、美術品を持ち出す場合は、金額や個数によって税関検査が必要です。


Q&A

よくある質問

モルドバに長期滞在するときは?
モルドバに入国してから90日以上滞在する予定がある場合は、モルドバの内務省移民・難民局にて「外国人登録」を完了させる必要があります。この手続きには、日本の警察証明書が求められます。この証明書の取得には、申請から受け取りまでおおむね2カ月かかるため、余裕を持って申請しましょう。
モルドバへの旅行は危険ですか?
ウクライナと国境を接するトランスニストリア地域では、ロシア軍が駐留し演習などを行っています。このため、同地域への渡航は止めてください。
モルドバの治安は?
他の欧州諸国と比較すれば良好ですが、スリ、ひったくり、置き引き、強盗といった犯罪も発生しており、日本と比べれば決して良くはないため、注意が必要です。
モルドバへの直行便はありますか?
日本からモルドバ共和国への直行便はありません。ターキッシュエアラインズ(トルコ航空)でイスタンブールにて乗り継ぎ、首都のキシニョウ(キシナウ)に入るのが日本からの最短ルートになります。
モルドバで英語は通じますか?
英語は通じにくいです。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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