ミクロネシア渡航前の推奨ワクチン

ミクロネシアは、4州と607の小さな島々からなる連邦国家です。ミクロネシアに渡航する際、事前に接種しておくことが望ましいワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどがあります。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、アジアやアフリカ、中南米などの地域で感染しやすく、主に生食品や水を介して感染する病気です。
症状 発症すると急な発熱や強い疲労感が現れ、症状が悪化すると数カ月に渡り入院が必要になることもあります。長期に渡って発展途上国を訪れる予定の人や高齢者は、病気を予防するためにワクチンを接種することが推奨されます。
ワクチンについて ワクチンは2~4週間の間隔を置いて2回接種します。6カ月以上の期間をその地域で過ごす場合、6カ月後に追加で3回目の接種を行うと、5年以上に渡って免疫力を保持することが可能です。
麻疹
感染経路 麻疹は、高い感染力を持つ急性のウイルス性発疹疾患でです。
症状 発熱、咳、鼻水、発疹などの症状を引き起こし、場合によっては肺炎や脳炎といった深刻な合併症をもたらす可能性もあります。
ワクチンについて 麻疹への免疫がない、または麻疹ワクチンを2回接種した記録が不明確な人は、出国前にワクチンを受けることが勧められています。完全な予防のためには、2回のワクチン接種が必要で、その間には最低4週間の期間を設けます。
風疹
感染経路 風疹は、空気中の飛沫によって広がる非常に伝染性の高い疾患です。
症状 この病気に感染すると、高熱、リンパの腫れ、皮膚の発疹が出ることが多いですが、感染者の中には症状がまったく現れない人もいます。大抵の場合、自然に治癒しますが、時には脳炎などの重篤な状態を引き起こし、入院治療が必要になることがあります。
ワクチンについて 風疹にかかった経験がない人や、過去にワクチンを2回接種しているか不明な人は、出発前にワクチンを接種することが推奨されます。風疹ワクチンは2回接種で、1回目と2回目の間を少なくとも4週間空ける必要があります。
水痘
感染経路 水痘は、空気感染や飛沫感染、接触感染で伝播する高い感染性を持つ疾患です。
症状 発疹が出現し1〜3日でかさぶたに変わることが主な特徴です。これに加えて発熱や疲労感の症状が見られることもあります。
ワクチンについて この病気に対する予防策として、2度のワクチン接種が推奨されており、1回目と2回目の接種の間に少なくとも4週間の間隔を置く必要があります。特に、1度も接種を受けていない場合は、渡航前にワクチン接種を受けることが勧められています。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、唾液の飛散や物理的接触を介して伝播する病気です。
症状 感染者の多くは、無症状または軽度の症状で快復しますが、既往症があるなど特定の条件下では、重い肺炎を含む深刻な健康問題を引き起こすリスクがあります。
ワクチンについて 日本ではワクチン接種が推奨されており、複数回の接種が必要です。また海外への渡航の際、ワクチン接種証明の提示を求める国もあるため、事前に渡航先の入国条件を確認する必要があります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、空気中の飛沫や物体表面の触れ合いによって伝播します。
症状 熱が38度を超える、全身がだるい、頭が痛い、関節に痛みがあるなどが主な症状です。特に、高齢者、呼吸器系や循環器系に慢性的な問題を抱える人は、病気が深刻化しやすく、入院や死亡の可能性が増すため、注意が必要です。
ワクチンについて 予防としてのワクチン接種は重症化を防ぐ上で有効です。インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上は1回、13歳未満は2回です。

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各種ワクチン金額相場

ミクロネシアへ渡航する際、接種が推奨されている各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記全てのワクチンを取り扱っております。ワクチンは事前確保が必要なため、原則、完全予約制です。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

ミクロネシア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

ミクロネシア旅行で接種が推奨されるワクチンのスケジュールは以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目接種までの間隔は、A型肝炎ワクチンが2〜4週間、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンが4週間、新型コロナ(mRNA)ワクチンが3カ月です。A型肝炎ワクチンの3回目接種は、1回目の接種から6カ月空ける必要があります。MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンのような生ワクチンを接種した場合、次に別のワクチンを接種するには、4週間以上空けなければなりません。複数の生ワクチンを接種する場合、事前に接種スケジュールを立てることが重要です。

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ミクロネシアの基本情報

ミクロネシアの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 ミクロネシア連邦 通貨 米ドル
言語 英語他、現地の8言語 チップの習慣 外国人が利用する施設では、サービスに対して1〜3ドル渡す習慣が定着しつつあります。
宗教 キリスト教(プロテスタントおよびカトリック)% 文化 ● 女性の場合、極度の肌の露出はマナー違反となるため肌を隠せる長袖の服などを持参します。
● 特に膝上の露出は、チューク州やポンペイ州では裸同然と見なされるため注意が必要です。
気候 ● 平均気温は27℃で、年間を通してほぼ一定の気温です。
● 世界有数の多雨地帯であり、一年間の降水量が4,000ミリメートルを超える年もあります。
● 平均湿度は80%と高いのが特徴です。
時差情報 ● 最も人口の多いチューク州は+1時間(日本の方が1時間遅れています)。
● 首都のある東部のポンペイ州+2時間(日本の方が2時間遅れています)。
服装 ● 年間を通して温暖な気候なため、夏服で過ごせます。
● 日差しが強いため、帽子やサングラスなどの対策が必要です。
治安情報 ミクロネシア 危険・スポット・広域情報

ミクロネシアの渡航情報

ミクロネシアに渡航する際、日本のパスポートを持っており、条件に該当する場合はビザの取得は不要です。

ビザ情報 観光目的で、30日以内の滞在であれば、入国許可証(Entry Permit)の取得は不要です。
パスポートの必要有効残存期間 入国日時点で、120日+滞在日数分の残存有効期間が必要です。
入国カードの記入について 出入国記録カードの提出が必要です。

入国に必要な手続き

ミクロネシアに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ミクロネシア入国時に必要なものは以下のとおりです。

出入国記録カード
機内で配布される出入記録カードに記入し、入国審査の際に提示する必要があります。


パスポート
有効残存期間が入国日時点で、120日+滞在日数分(出国日から120日以上)あるパスポートの提示が必要です。


航空券
ミクロネシアを出国する際の航空券を提示する必要があります。日本からミクロネシアへの直行便はないため、グアムなど他の国を経由する必要があります。


税関申告書
機内で配布される税関申告書に記入し、入国審査の際に提示する必要があります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ミクロネシア入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
入国審査官に対して、パスポート、出国用の航空券、出入国記録カード、税関申告書を提示し、問題なければ入国できます。


税関検査
酒類やタバコなど課税対象の物品は、価値の10%から25%の税金を支払う必要があります。事前に免税範囲の確認が必要です。また、滞在期間中に複数の島を訪れる場合には、その都度州政府が独自に運営する税関での手続きが必要になります。


出国に必要な手続き

ミクロネシアを出国する際に必要な手続きは、以下のとおりです。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ミクロネシア出国時に必要な手続きは以下のとおりです。

パスポート
搭乗券を発券する際、パスポートを提示する必要があります。


空港施設使用料
飛行機で出国する際、空港施設使用料の支払いが必要です。空港のチェックインの際、空港施設使用料の支払いと引き替えに搭乗券を受け取ります。

空港施設使用料は州によって異なり、2023年7月時点では以下のとおりです。
● コスラエ州、ヤップ州:20米ドル
● ポンペイ州:25米ドル
● チューク州:30米ドル

利用する州の航空施設使用料を事前に確認する必要があります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ミクロネシア出国時に必要な手続きは以下のとおりです。

税関検査
税関検査は入国時だけでなく、出国時にも受けることになります。酒類やタバコなどの課税商品には、その価値の10%から25%の税金を支払う必要があり、免税限度をあらかじめ確認することが重要です。さらに、滞在中に複数の島を巡る場合、各州政府が管理する税関で、その都度手続きを行う必要があります。


Q&A

よくある質問

ミクロネシアの医療事情はどうですか?
各州に州立病院があるものの、医療レベルは低い状況です。現地の人々も、重症の場合や専門的な治療が必要な際はグアムやフィリピン、ハワイ、アメリカ本土で治療を受けるため、ミクロネシアへの渡航の際は海外傷害保険への加入が必須です。
ミクロネシア滞在中、緊急時の医療サポートはどうすればいいですか?
救急車を呼ぶ場合、以下の番号で連絡できます。
● ヤップ州:911
● チューク州:330-2218
● ポンペイ州:911
● コスラエ州:370-3012
救急車の利用は有料であるため、注意が必要です。
ミクロネシアの医療施設の情報は、どこで調べられますか?
外務省のホームページに、各州の病院が記載されています。
ミクロネシアへの渡航前に新型コロナワクチン接種は必要ですか?
ミクロネシアの全ての州で、入国制限や入国後の規制は特に設けられていませんが、厚生労働省は渡航前のワクチン接種を推奨しています。また、ミクロネシア滞在中、公共の場でのマスク着用が奨励されているため、必要枚数を持参することが推奨されます。
ミクロネシアへの渡航の際、注意すべき病気はありますか?
蚊によって媒介されるデング熱、チクングニア熱、ジカ熱に注意が必要です。ワクチンや治療薬がないため、蚊に刺されないよう対策を取る必要があります。他にも、結膜炎や皮膚感染症など注意すべき病気があるため、渡航前に外務省のホームページで確認することが重要です。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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