マーシャル渡航前の推奨ワクチン

マーシャル諸島は、29の環礁と5つの島からなる国です。きれいな珊瑚礁が広がり、ダイビングやマーシャル伝統のカヌーなど、雄大な自然を満喫できます。マーシャルへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、ウイルスに汚染された加熱処理されていない食べ物や飲み物を摂取することで感染する病気です。
症状 発症すると、急な発熱や倦怠感、食欲不振、嘔吐などの症状が現れます。途上国に1カ月以上の長期間滞在をする人や高齢者にはワクチンの接種が推奨されています。
ワクチンについて ワクチンは2回接種が必要で、接種間隔を2〜4週間空ける必要があります。また渡航先に6カ月以上滞在する場合には、6カ月目に3回目を接種すると、ワクチンの効果が5年以上続くと報告されています。
麻疹
感染経路 麻疹は、急性のウイルス性発疹性感染症で、非常に感染力が強い病気です。
症状 発症すると、発熱や咳、鼻水、発疹などの症状が現れ、重症化すると肺炎や脳炎を発症する場合もあります。先進国でも1,000人に1人は亡くなるとされています。
ワクチンについて 麻疹にかかったことがない、または過去に麻疹のワクチンを2回接種したか定かではない人は、渡航前のワクチン接種が重要です。麻疹のワクチン接種は2回行われ、接種間隔を4週間空けて実施します。
風疹
感染経路 風疹は、飛沫感染する非常に感染力の強い病気です。
症状 感染しても、2〜3割の人は症状が出ないといわれています。症状がある場合は、発熱やリンパ節腫脹、発疹が現れますが、通常は自然に治ります。しかし、重症化すると脳炎などを発症し、入院が必要になる場合もあるため注意が必要です。
ワクチンについて 風疹にかかったことがない、または過去にワクチンを2回接種したか定かではない人は、渡航前の接種が推奨されています。風疹のワクチン接種は2回行われ、接種間隔を4週間空けて実施します。
水痘
感染経路 水痘は、空気感染や飛沫感染、接触感染で広がる、非常に感染力の高い病気です。
症状 10日〜3週間程度の潜伏期間を経て発症し、全身に発疹が現れます。成人の場合、発疹の前に発熱や倦怠感を伴う場合もありますが、発疹が現れてから、1〜3日かけて発疹がかさぶたとなり、症状が治まっていきます。
ワクチンについて 水痘のワクチン接種は2回行われ、接種間隔は4週間必要です。過去に罹患歴およびワクチン接種歴がなければ、渡航前のワクチン接種が推奨されています。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や接触により感染します。
症状 多くの場合、感染しても無症状や軽症で回復します。しかし、高齢者や基礎疾患のある人などは、肺炎などの合併症を起こし重症化する場合があるため注意が必要です。
ワクチンについて 日本ではワクチン接種が推奨されており、複数回の接種が必要となります。現在でも、国によっては入国の際に接種証明を求められる場合があるため、渡航先の入国条件は事前に確認しておきましょう。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、空気中の飛沫や物体表面の接触によって伝播しす。
症状 38℃以上の高熱や強い倦怠感などの全身にわたる症状が現れることが一般的です。また、肺炎を含む深刻な合併症を引き起こす可能性もあるため、注意が必要です。
ワクチンについて この病気の重症化を防ぐためには、ワクチンの接種が有効とされています。インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上は1回、13歳未満は2回です。

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各種ワクチン金額相場

マーシャルへ渡航する際に接種が推奨されている各種ワクチンの情報は以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記全てのワクチンを取り扱っております。ワクチンは事前確保が必要なので、原則完全予約制です。ご不明な点があれば、お気軽にお問い合わせください。

マーシャル渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

マーシャル旅行で接種が推奨されるワクチンのスケジュールは以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目接種までの間隔は、A型肝炎ワクチンが2〜4週間、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンが4週間、新型コロナ(mRNA)ワクチンが3カ月です。A型肝炎ワクチンの3回目の接種は、1回目の接種から6カ月空ける必要があります。また、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンのような生ワクチンを接種した場合、次に別のワクチンを接種するには、4週間以上空けなければなりません。複数の生ワクチンを接種する場合、スケジュールに余裕を持って接種計画を立てることが重要です。

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マーシャルの基本情報

マーシャルの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 マーシャル諸島共和国 通貨 米ドル
言語 マーシャル語、英語 チップの習慣 チップの習慣はありませんが、ホテルのベッドメイキングには1ドル程度支払う観光客もいます。
宗教 キリスト教(主にプロテスタント)% 文化 クワジェリン環礁の米軍基地内は、写真や動画の撮影が禁止されています。
気候 ● 一年中、夏服で過ごせます。
● ホテルなど室内は冷房が効いているため、長袖の上着があると役立ちます。
● 女性の場合、肩や太ももなど肌を露出する服装や、水着での移動はマナー違反となります。
時差情報 +3時間(日本の方が3時間遅れています)
服装 1年を通して平均気温が日本よりも5℃ほど低いため、日本で過ごすよりも少し暖かい服装が適しています。また、夏でも朝晩は冷え込みが激しいため、長袖や重ね着できる服があると安心です。 治安情報 マーシャル 危険・スポット・広域情報

マーシャルの渡航情報

マーシャルに渡航する際、日本のパスポートを持っており、条件に該当する場合、ビザの取得は不要です。

ビザ情報 30日以内の短期滞在の場合、ビザの取得は不要です。滞在期間を延長する場合、法務・入国管理・労働省入国管理局で申請すると、最長60日間の滞在が認められます。
パスポートの必要有効残存期間 入国時点で、残存有効期間が6カ月以上必要です。
入国カードの記入について 飛行機内で配布される出入国カードを提出する必要があります。

入国に必要な手続き

マーシャルに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

マーシャル入国時に必要なものは以下のとおりです。

出入国カード
飛行機内で渡される出入国カードを提示する必要があります。


パスポート
残存有効期間が6カ月以上あるパスポートの提示が必要です。


健康申告カード
健康申告カードの記入が必要です。海外からの渡航者、全員が対象です。


税関申告書
外貨の持ち込みが合計で1万米ドル相当額以上の場合、税関申告書に記入し申告する必要があります。


出国時の航空券
マーシャルを出国する際の航空券の提示が必要です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

マーシャル入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
パスポート、記入済みの入国カード、出国時の航空券を提出して入国審査を受けます。入国審査官の質問に回答し、問題なければ入国できます。


税関検査
パスポートと税関申告書を職員に提示します。カメラなどの機材や高級なアクセサリーは、個人的な使用と判断されなかった場合、課税される可能性があるため注意が必要です。申告の際には、購入時の領収書など物品の価格を証明できる書類を求められることがあるため、事前に準備しておく必要があります。


出国に必要な手続き

マーシャルを出国する際の航空券の提示が必要です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

マーシャル出国時に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
搭乗券を発券する際に、航空会社のカウンターでパスポートを提示します。


出国税
航空券を受け取る際、出国税として12歳以上の旅行者1人につき20米ドル必要です。支払い方法は現金のみであるため、事前に準備しておく必要があります。


税関申告書
外貨の持出しが合計で1万米ドル相当額以上の場合、税関申告書に記入する必要があります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

マーシャルを出国する際に必要な手続きは以下のとおりです。

税関検査
持出しの合計金額が1万米ドル相当額以上の場合には、税関申告書に記入し申告する必要があります。


Q&A

よくある質問

マーシャルの医療水準は高いですか?
医療レベルは低く、入院できる病院は首都マジュロにある国立マジュロ病院と個人の診療所が1つあるのみです。高度な医療は受けられないため、渡航の際は海外旅行傷害保険への加入が必須です。
マーシャル滞在中、緊急時の医療サポートはどうすればいいですか?
首都マジュロの場合、救急車を呼ぶ際は625-4144に電話をかけます。しかし、慢性的に医師の数が不足しているため、専門的な治療は期待できません。なお、ダイビングによる減圧症の場合は、クワジェリン環礁の米軍基地内の病院で再圧治療を受けられます。
マーシャルの医療施設の情報は、どこで調べられますか?
外務省のホームページに、首都マジュロの病院が記載されています。
マーシャルへの渡航前に新型コロナワクチン接種は必要ですか?
マーシャルに入国する際の規制は特にありませんが、厚生労働省では渡航前のワクチン接種を推奨しています。
マーシャルへの渡航の際、健康上で心掛けることは?
水道水や雨水は飲用に適さないため、常にボトルド・ウォーターを利用しましょう。また、高温多湿の気候による食品の腐敗や熱中症、脱水症状への注意が必要です。特に水分や電解質の補給にはスポーツドリンクが推奨されます。さらに、直射日光や紫外線が強いため、日焼け防止と目の保護のために帽子やサングラスの着用が重要です。蚊を媒介とする病気や、虫刺されによる細菌感染のリスクにも留意し、防虫対策を忘れないようにしましょう。加えて、マーシャル諸島でスキューバダイビングを楽しむ際は、減圧症に対する治療が可能な施設がクワジュリン環礁の米軍病院施設にしかないため、特に注意が必要です。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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