マダガスカル渡航前の推奨ワクチン

マダガスカルはアフリカ大陸の南東沖、大陸から400㎞ほどの場所に位置する島国で、首都はアンタナナリボです。世界で4番目に大きい島であり、動植物の宝庫とも言われています。そのようなマダガスカルで推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルス感染によって起こる疾患です。A型肝炎の主な感染経路は、糞便から排泄されたウイルスが手に付着し、果物や魚介類を経て口から入ります。
症状 潜伏期間は4週間ほどで、症状は急な発熱・倦怠感・食欲不振・嘔吐などです。また、黄疸が見られることもあります。
ワクチンについて ワクチン接種の回数は3回です。1回目接種後、2回目は2週間~4週間後に接種して、2回目接種の6カ月後に3回目を接種します。/td>
麻疹
感染経路 麻疹は(はしかとも呼ばれる)麻しんウイルスによって引き起こされる病気です。ウイルスの中でも感染力が非常に強く、患者と同じ部屋などにいるだけで感染すると言われています。主な感染経路は、患者が咳やくしゃみなどをして、空気中にあるウイルスを吸い込むことによる空気感染です。
症状 潜伏期間は10日ほどで、症状は咳・鼻水・くしゃみなどです。
ワクチンについて ワクチン接種の回数は2回で、4週間空けて打ちます。麻疹で使用するワクチンは、原則MR(麻疹・風疹の混合)ワクチンです。
風疹
感染経路 風疹とは、風疹ウイルスが原因で起こる感染症です。風疹の主な感染経路は、患者の咳やくしゃみに含まれるウイルスを吸い込んだことによる、飛沫感染などです。なお、風疹は、すべての人に症状が出るわけではありません。ただし、発症すると小児よりも成人の方が重症化する傾向にあります。
症状 潜伏期間は2週間〜3週間程度で、症状は発熱やリンパ節の腫れなどです。
ワクチンについて ワクチンの接種回数は2回で、4週間間隔で行います。ワクチンは風疹ワクチンと、麻疹・風疹混合ワクチンの2種類ありますが、主に接種されているのはMR(麻疹・風疹の混合)ワクチンです。
水痘
感染経路 水痘とは、みずぼうそうとも言われるものです。水痘の主な感染経路は、空気感染・飛沫感染・接触感染があります。感染力が強く、家庭内接触での感染率は90%とのデータがあります。
症状 水痘の主な症状は、発疹を生じる1日~2日の前に軽度の発熱・食欲不振・全身の倦怠感などです。そして時間が経過すると、水疱が見られます。1~5歳の子どもにかかりやすい傾向にありましたが、大人がかかると重症化する傾向にあります。
ワクチンについて 重症化を防ぐには、ワクチンが効果的です。ワクチン接種は2回する必要があり、2回目は1回目より4週間空けて打ちます。
新型コロナウイルス
感染経路 新型コロナウイルスとは、SARS-CoV-2が原因で引き起こされる感染症です。2019年12月に中国の武漢市での原因不明の肺炎から始まり、瞬く間に世界中に広がりました。新型コロナウイルスの主な感染経路は、空気中のウイルスによるエアロゾル感染、ウイルスが露出した粘膜に付着する飛沫感染、ウイルスが付着した手で粘膜を触る接触感染があります。
症状 主な症状は、発熱や咳・頭痛などです。罹患後には、筋肉痛や味覚障害・睡眠障害などがあります。
ワクチンについて ワクチン接種は、前回より3カ月以上空けて行います。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザとは、インフルエンザウイルスが原因の感染症です。主な感染経路は接触感染・飛沫感染で、空気感染はしません。また、人間が感染するインフルエンザには、A型・B型・C型があります。
症状 このうち流行しているのは、A型・B型の2種類です。A型は激しい筋肉痛や発熱などを伴い、B型は下痢などの胃腸症状が出やすい傾向にあります。また、種類に限らず基礎疾患がある方、高齢の方は重症化する可能性が高いです。
ワクチンについて インフルエンザワクチンは、13歳以上は原則1回行い、状況によっては2回接種を勧められることもあります。2回目を行う場合は、1回目より4週間空けて行います。

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各種ワクチン金額相場

マダガスカルへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

マダガスカル渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
MR(麻疹・風疹) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
MR(麻疹・風疹) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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2回目の接種については、A型肝炎は2週間~4週間に行います。MR(麻疹・風疹)・水痘・帯状疱疹・インフルエンザに関しては4週間です。新型コロナウイルスは、3カ月以上となっています。ワクチンによって接種スケジュールで異なるため、計画的に進めていきましょう。

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マダガスカルの基本情報

マダガスカルは、アフリカ大陸の南東沖からさらに400㎞ほどの場所に位置する島国です。世界で4番目に大きい島となっており、日本との時差は6時間となっています。マダガスカルの服装や気候などは、このとおりです。

国名 マダガスカル共和国(Republic of Madagascar) 言語 公用語はマダガスカル語・フランス語
宗教 キリスト教・伝統宗教・イスラム教 気候 マダガスカルの気候は、東海岸・中央高地・西海岸の3地帯で異なります。首都は温暖な気候となっていますが、乾季には10度以下と冷え込むこともあり、夜は防寒具が必要です
服装 薄手の綿のものがおすすめです。ただし、高地は1日の寒暖差が大きいため、冬並みの防寒具が必要となることもあります 通貨 マダガスカル・アリアリ
チップの習慣 外国人観光客が対象となる場所では、チップが必要です。空港やホテル、ドライバーにはチップを渡しましょう 文化 お米とおかずが一緒のワンプレートが主流です。主にお米中心の食生活となっています
時差情報 アンタナナリボは、-6時間(日本の方が6時間進んでいます) 治安情報 マダガスカル 危険・スポット・広域情報

マダガスカルの渡航情報

マダガスカルに渡航する際は、日本のパスポートを所有していて、条件に該当すればビザの取得が不要です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、60日以内の滞在であれば、事前のビザ取得は不要(到着空港で取得可能)
パスポートの必要有効残存期間 マダガスカル出国予定日に加え、6カ月以上の期間が必要
入国カードの記入について 出入国カードを記入する必要があります

入国に必要な手続き

マダガスカルの入国に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査、入国カードです。

必要なもの
マダガスカル入国に必要なものは、以下のとおりです。

パスポート
パスポートの残存期間は、6カ月以上必要です。


航空券
マダガスカルと日本間の航空券を購入します。航空券の購入は、旅行会社や専門会社を介して行います。


入国カード
マダガスカル渡航では、入国カードの記入が必要です。入国カードには、名前や国籍、生年月日などを記入します。


必要な手続き
マダガスカル入国に必要な手続きは、以下のとおりです。

ビザ申請
マダガスカルに入国するには、滞在期間にかかわらずビザの取得が必要です。60日以内の短期滞在であれば、到着空港でビザの取得が可能です。ただし、空港でのビザ取得には時間がかかります。そのため、事前に駐日マダガスカル大使館での査証取得をおすすめします。


入国審査
マダガスカルでの入国審査では、入国カードと復路航空券の提示が必要です。入国カードは航空機内で配布されますが、配布されない場合は入国審査ゲート前で入手できます。入国審査官に渡航目的や滞在先などを聞かれた場合は、素直に答えてください。


税関検査
マダガスカルでの入国審査では、所有物に問題がないかを確認されます。恐竜の化石、高級木材、ワニ・海亀の剥製などの持ち出しは禁止されています。また、タバコや酒は持ち込み量によって、関税がかかるため注意してください。


出国に必要な手続き

空港のチェックインは、出国の2〜3時間前より行っています。セキュリティチェックや出入国カードの記入内容で想定外に時間を要するケースがあるため、時間に余裕を持って行動をしましょう。

必要なもの
マダガスカルの出国に必要なものは、以下のとおりです。

パスポート
搭乗券を受け取るときに、航空会社のカウンターでパスポートの提示が必要です。


航空券
帰りに使用する航空会社のカウンターで、航空券とパスポートを提示し、飛行機の搭乗券を受け取ってください。


必要な手続き
マダガスカル出国に必要な手続きは、以下のとおりです。

セキュリティ・チェック
マダガスカルの出国時には、セキュリティチェックが行われます。外貨現金の持ち込みには上限があったり、持ち出しが禁止されていたりするものもあるため、事前に確認をしておきましょう。予想外に時間をとられるケースがあるため、時間に余裕を持って行動してください。


搭乗
セキュリティチェックで問題がなければ、航空会社にパスポートと搭乗券を提示して、搭乗します。


Q&A

よくある質問

マダガスカルへの入国はワクチン接種なしでできますか?
マダガスカルでは、新型コロナウイルスのワクチンも含め、ワクチン接種は義務付けられていません。そのため、ワクチン接種の有無にかかわらず入国が可能です。
マダガスカルに入国するにあたって接種するべきワクチンはありますか?
マダガスカルへの入国で義務化されているワクチンはありません。しかし、A型肝炎ワクチン・MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン・水痘・帯状疱疹ワクチン・新型コロナ(mRNA)ワクチン・インフルエンザワクチンなどが推奨されています。
マダガスカルへの入国でワクチンの接種証明書を提示する必要はありますか?
マダガスカルへの入国で、ワクチンの接種証明書を提示する必要はありません。パスポートと航空券、入国カードがあれば入国できます。
マダガスカルへの入国でビザは必要ですか?
マダガスカルでは、滞在日数にかかわらずビザの取得が必要です。
マダガスカルのビザはどこで取得できますか?
60日以内の滞在期間であれば、到着空港にて取得ができます。ただし、空港での取得はかなりの時間がかかるため、駐日マダガスカル大使館などでの事前の取得がおすすめです。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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