ルクセンブルク渡航前の推奨ワクチン

ルクセンブルクは、西ヨーロッパの内陸に位置する小さな国で、ベルギー・ドイツ・フランスと隣接しています。1970年代の石油危機以降、ルクセンブルクは鉄工業から金融サービス中心の産業構造へと移行しました。
ルクセンブルクへの渡航に際しては、麻疹・風疹、水痘、破傷風、新型コロナウイルス感染症のワクチン接種が推奨されます。

麻疹
感染経路 麻疹は、その強い感染力からくしゃみや咳、会話による飛沫感染、接触感染、さらには空気感染する可能性もある感染症です。
症状 麻疹の典型的な症状には、発疹や目の充血、発熱、咳などがあります。また、麻疹が進行すると、肺炎や脳炎を引き起こす可能性もあります。
ワクチンについて 麻疹に対するワクチン接種歴や罹患歴がない場合、ワクチン接種が推奨されます。麻疹のワクチンは、2回の接種が必要で、接種間隔は4週間です。
風疹
感染経路 風疹は、感染力が強く、主に飛沫感染を経路とします。
症状 風疹の典型的な症状には、リンパ節の腫れ、発疹、発熱などがあります。風疹は、感染者が症状を示さない場合があり、気づかないうちに感染が広がることがあります。特に、妊娠中の女性が風疹に感染すると、胎児が先天性風疹症候群にかかるリスクが生じるため、ワクチン接種による予防が重要です。
ワクチンについて 風疹に対するワクチン接種歴がない、または不明な場合、風疹ワクチンの接種を検討しましょう。ワクチン接種は2回行われ、1回目と2回目の接種間隔は4週間です。
水痘
感染経路 水痘は、接触や飛沫による感染だけでなく、空気を通じても感染します。そのため、同じ空間で過ごすだけで感染の可能性があります。
症状 水痘の主な症状の特徴は、皮膚に現れる水疱です。初期には皮膚に赤い斑点が出現し、その後水疱に変わります。時間が経つと、水疱は乾燥してかさぶたになり、徐々に回復します。
ワクチンについて 水痘の予防にはワクチン接種が有効で、麻疹や風疹のワクチンと同じく、2回の接種が必要です。接種間隔は4週間とされています。
破傷風
感染経路 破傷風は、破傷風菌が生成する毒素により生じる急性中毒性疾患です。破傷風菌は、酸素の少ない環境で繁殖し、全世界の土壌に広く分布しています。
症状 傷口が土などで汚れると、破傷風菌が体内に侵入し、酸素が少ない環境で増殖し、毒素を生成します。この毒素が、筋肉のけいれんや硬直を引き起こします。
ワクチンについて ワクチン接種は、接種歴がない場合3回必要です。2回目の接種が1回目から3~8週間後、3回目の接種が2回目から1年~1年半後となります。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や接触を通じて感染します。
症状 この病気の一般的な症状には、咳や他の呼吸器系の症状、発熱などがあります。新型コロナウイルスに感染した人は、無症状のまま回復することもあれば、重症化することもあります。特に、基礎疾患を持つ人は重症化する可能性が高くなります。
ワクチンについて 新型コロナウイルス感染症のワクチンについては、時間が経つとその効果が減少する傾向があるため、定期的な追加接種が必要とされています。前回のワクチン接種から3カ月経過すれば次の接種が可能になります。

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各種ワクチン金額相場

ルクセンブルク渡航に際しての接種推奨ワクチンの情報は、下表のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

ルクセンブルク渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

ルクセンブルク渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目終了後1年~1年半)
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、破傷風ワクチンは、定期接種で必要回数分の接種を受けていない場合追加で接種が必要です。海外渡航の予定がある方は早めに予防接種歴を確認しましょう。

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ルクセンブルクの基本情報

ルクセンブルクの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 ルクセンブルク大公国(Grand Duchy of Luxembourg) 通貨 ユーロ
言語 ルクセンブルク語、フランス語、ドイツ語 チップの習慣 ● ホテルのサービスを受けるごとに、1ユーロ程度のチップを渡すとよいでしょう
● レストランの場合、サービス料なしの店や高級店は10〜15%のチップを用意しましょう
宗教 大部分の国民はカトリックです 文化 ● 公共交通機関がすべて無料です。レストランの名店が多く、ミシュランガイドの国民一人当たりの星の数が世界一です
● リースリングワインという白ワインが有名です
気候 ● 全体としては比較的温暖で、降水量が少ないです
● 夏の最高気温は25〜30℃程度、冬の平均気温は0〜5℃程度です
時差情報 -8時間(日本の方が8時間進んでいます)
服装 ● 朝晩や天候が変わったときなどに冷え込む可能性があるため、ウインドブレーカーや上着などを重ね着して調節できるようにしておくとよいでしょう

● 石畳の道が多いため、スニーカーなどの歩きやすい靴を用意しましょう
治安情報 ルクセンブルク 危険・スポット・広域情報

ルクセンブルクの渡航情報

ビザ情報 90日以内の観光・短期出張などの滞在はビザを取得せずに入国できます
パスポートの必要有効残存期間 シェンゲン協定加盟国内からの出国予定日から90日以上の有効残存期間が必要です
入国カードの記入について 記入不要です

2025年以降は、ETIAS(事前渡航認証システム)の申請が必要になる可能性があります。ETIASは、ビザを取得せずにヨーロッパの該当国へ渡航できるようにする制度です。導入後は、ビザ申請に代わり、ETIASを申請しないと航空機や船舶に搭乗できなくなるとされています。

入国に必要な手続き

ルクセンブルクへの旅行を計画する際には、入国に必要な手続きと準備物を把握しておくことが重要です。適切な準備がなされていないと、入国が困難になる可能性があります。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ルクセンブルクへの入国には、以下の物品が必要となります。

航空券
日本からルクセンブルクへの飛行機での移動には、航空券が必要です。チェックインや搭乗時にすぐに提示できるように、航空券を安全かつアクセスしやすい場所に保管しておきましょう。


パスポート
パスポートがない場合は出国できません。シェンゲン協定加盟国からの出国予定日から残存有効期間が90日以上あるかチェックしましょう。


クレジットカード
サービスや商品の購入にクレジットカードが必要です。クレジットカードは事故時の補償があり、現金に比べて盗難のリスクが低いため、海外での支払い手段として便利です。クレジットカードが使用できる場所では、現金を持ち歩く量を減らすためにクレジットカードを使用しましょう。また、カード会社によっては現地で使用できないカードもあるため、複数のカードを持っておくと安心です。


ユーロ
ユーロ圏への旅行や出張を計画している場合、事前にユーロを用意しておくと現地での支払いがスムーズに行えます。特に、小額の支払いやチップなど、カードが使えない場面では現金が必要です。また、日本国内でユーロを取得することが推奨されます。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ルクセンブルクへの入国手続きには、以下の手続きが含まれます。それぞれの手続きについて詳しく説明します。

税関検査
税関検査は、入国者が輸入禁止品を持ち込んでいないか、または免税限度を超える物品を持ち込んでいないかを確認するために行われます。税関で申告が必要な物品を持ち込む場合、指定された書類に必要な情報を記入して提出します。申告すべき物品がない場合、書類の記入は不要です。ルクセンブルクでは、EU規則に従い、1万ユーロ相当額以上の現金、有価証券などの持ち込みの際は税関に所持額を申告することが義務付けられています。


ビザ申請
90日以内の滞在であれば、ビザの申請は不要です。それ以上の滞在の場合は、ルクセンブルク大使館にてビザの申請を行いましょう。


入国審査(パスポートの提示)
入国審査では、パスポートを提示し、滞在先や旅行の目的などについての質問に答えます。


出国に必要な手続き

ルクセンブルクからの出国に必要な手続きと必要な物品について説明します。適切な準備がなされていないと、予定通りの帰国が困難になる可能性があるため、注意が必要です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

リトアニアの出国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
出国時にもパスポートの提示が必要です。滞在中、パスポートを紛失しないように注意しましょう。


航空券
帰国の際、空港の航空会社カウンターで航空券とパスポートを提示し、搭乗券を受け取ります。航空券は紙チケットか電子チケットのいずれかとなりますので、事前に確認しておきましょう。


クレジットカード
出国前に現金が不足している場合や、予期せぬ支出が発生した場合に便利です。


日本円
帰国後の移動費や食事代に備えて、日本円の現金を持っておくとよいでしょう。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ルクセンブルクからの出国時には、以下の物品が必要となります。

セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックは、手荷物に危険物や禁止品が含まれていないかを確認するための保安検査です。X線や金属探知機を使用して検査が行われます。混雑している場合など、時間がかかることがあるため、早めに受けるのがおすすめです。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本への入国手続きを効率的に行うためのサービスです。日本への入国者や帰国者が利用できます。入国審査、税関申告、別送品申告に関する情報をオンラインで事前に登録することで、帰国後の審査や書類提出を省略できます。


検疫手続き
日本へ動物、植物、一部の食品などを持ち込む場合は、検疫手続きが必要です。検疫対象の物品を持ち込む場合は、申告が必要です。


別送品の手続き
帰国時に持ち帰らず、渡航先から日本に郵送する荷物を別送品と呼びます。ルクセンブルクで購入した物品や贈り物を日本に送る場合は、それが別送品に該当します。税関検査をスムーズに進めるために、別送品の内容や価格を証明する領収書や書類を準備しておくことが必要です。


Q&A

よくある質問

日本からのルクセンブルク入国に制限はありますか?
新型コロナウイルス感染拡大防止の観点から以前は入国制限が行われていましたが、2022年10月1日にそれらの制限は廃止され、2024年1月現在も入国制限は行われていません。
ルクセンブルクに入国するときのワクチン接種義務はありますか?
2024年1月現在、ルクセンブルク入国時のワクチン接種義務はありません。ルクセンブルクは2022年10月1日に一時的入国制限を解除し、ワクチン接種の有無に関わらず、不要不急の渡航を含むあらゆる種類の渡航のために、ルクセンブルクへの入国が可能であることを明言しています。
ルクセンブルクから日本に入国するときのワクチン接種義務はありますか?
日本への入国者に新型コロナウイルスワクチン接種証明書の提出を求める水際対策は2023年4月29日に終了しました。ルクセンブルクから日本に入国するときのワクチン接種義務はありません。
ETIASとは何ですか?
ETIASとは、EU加盟国に入国する際に行う旅行情報認証システムのことです。EU加盟国以外の国からビザなしでEU加盟国に入国する場合は、事前にオンラインでETIASの申請が必要になります。当初2020年から導入される予定でしたが延期され、2024年1月時点の情報では、2025年から開始することとされています。
シェンゲン領域とは何ですか?
シェンゲン領域とは、ヨーロッパ国間の移動をしやすくするために設けられた自由移動圏のことです。シェンゲン領域内の国の間の移動であれば、出入国検査なしで国境を通過できます。日本からシェンゲン領域に入国する場合は、最初に入るシェンゲン領域国で入国審査を受け、その後他のシェンゲン国に移動するときには入国審査は行われません。

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マーシャル

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Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

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