ラトビア渡航前の推奨ワクチン

ラトビアへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、麻疹、狂犬病などです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎の感染は、感染者の糞便に含まれるウイルスが、手や食品を介して口に入ることで起こります。
症状 この病気の主な症状には、発熱、強い疲労感、食欲不振、吐き気、嘔吐があり、場合によっては肌や白目が黄色くなる黄疸が現れます。
ワクチンについて 感染後、症状が現れるまでには2〜7週間の潜伏期間があります。A型肝炎の予防には、3回のワクチン接種が効果的で、接種後は約5年間効果が持続するとされています。ワクチンの接種スケジュールは、最初の接種から2〜4週間後に2回目、6カ月後に3回目が一般的です。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎の感染経路は、医療器具の使い回しや性行為です。
症状 この感染症は、疲労感、食欲不振、悪心、嘔吐、腹部の痛み、そして黄疸などの典型的な症状を引き起こすことがあります。急性肝炎の場合は数週間で改善することが多いですが、慢性肝炎の場合は肝硬変や、最悪の場合肝臓癌を発症することがあります。
ワクチンについて 潜伏期間は1〜6カ月です。予防策としては、3回のワクチン接種が効果的であり、1回目の接種から4週間後と5~6カ月後にそれぞれ接種することで予防が可能です。
破傷風
感染経路 破傷風は、土壌に存在するバクテリアによって引き起こされる感染症で、このバクテリアが傷を通して体内に入り込むことで感染します。
症状 感染すると、筋肉の痛みやこわばり、特に首周りの硬直やしびれなどの症状が現れます。これらの症状は進行すると生命を脅かす可能性があります。破傷風に対する予防はワクチン接種によって可能で、接種スケジュールは個人の接種歴によって変わります。
ワクチンについて 以前にワクチンを接種している場合、追加で1回の接種が必要です。未接種の場合は、1回目の接種から3~8週間後に2回目を行い、2回目の接種から1年~1年半後に3回目の接種を受けることが推奨されています。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、空気・飛沫・接触感染と幅広い感染経路を持つ感染症です。
症状 この病気にかかると、約10日間の潜伏期間の後、高熱、持続する咳、流れるような鼻水、そして特徴的な赤い斑点として知られる体中の発疹が現れます。
ワクチンについて 予防には、2回のワクチン接種が有効であり、最初の接種から4週間後に2回目の接種をすることが推奨されています。
風疹
感染経路 風疹は、感染者が発する咳やくしゃみなどから放出される飛沫を通じて他人に伝播する、非常に感染力が高い疾患です。
症状 この病気の特徴的な症状には、リンパ節の腫れ、体温の上昇、そして皮膚に現れる赤い斑点や発疹があります。しかし、風疹に感染しても症状が現れない無症状の事例も報告されています。
ワクチンについて 自身が過去にどのようなワクチン接種を受けたかを把握し、未接種であれば追加での接種を検討することが大切です。風疹の予防策として、ワクチンは2回の接種が推奨されており、1回目の接種から4週間以上の間隔を空けて2回目を受ける必要があります。
狂犬病
感染経路 狂犬病は、感染した犬やコウモリ、猫、アライグマなどの動物から人に感染するウイルス性の病気です。この感染は、感染した動物による噛みつきや引っ掻きなどの直接的な接触によって発生します。
症状 発症すると、初期段階では風邪に似た症状や筋肉痛が見られ、次第に呼吸困難や高度の興奮状態に陥ります。最終的には脳や神経系の機能障害による全身の麻痺が原因で、死亡します。
ワクチンについて 予防のためには、狂犬病ワクチンの接種が効果的です。通常は1回目の接種後から1週間後に2回目、3~4週間後に3回目と、合計3回の接種を行います。

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各種ワクチン金額相場

上記で紹介した各種ワクチン金額相場は以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
狂犬病ワクチン 1万5,000〜2万円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

ラトビア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

ラトビア渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目終了後1年~1年半)
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
狂犬病 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
狂犬病 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間 2回目
2週間 3週間 3回目
4週間 3回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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破傷風はワクチンを未接種または未完了の場合と、接種済みの場合で必要回数が異なります。また、表に記載している狂犬病ワクチンは暴露前のスケジュールです。暴露後の接種はスケジュールが異なるため医療機関への相談が必要です。

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ラトビアの基本情報

ラトビアの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 ラトビア共和国 通貨 ユーロ
言語 ラトビア語 チップの習慣 多くのホテルやレストランでは、支払い金額にサービス料が既に含まれているため、追加でチップを渡す必要は通常ありません。しかし、サービスに特に満足した場合や、スタッフに深く感謝したいときは、チップを通じて感謝の気持ちを伝えるのも良いでしょう。
宗教 プロテスタント、カトリック、ロシア正教 文化 宗教以外に、日本のように自然を崇拝しています。
気候 沿岸部は西岸海洋性気候、内陸部は冷帯湿潤(混合林)気候です。温暖で過ごしやすい気候であるものの、突然雨が降ってくるなど、天気が変わりやすい特徴があります。 時差情報 -7時間(日本の方が7時間進んでいます)
服装 日本の季節に合わせた服装で対応できます。夏以外は日本にいるよりも少し暖かめの服を着るのが良いでしょう。 治安情報 ラトビア 危険・スポット・広域情報

ラトビアの渡航情報

ビザ情報 180日の期間内で、90日以内の滞在ならビザは不要です。
パスポートの必要有効残存期間 シェンゲン領域国の出国予定日に加えて3カ月以上の有効残存期間が必要です。パスポートは10年以内に発行されたものが必要です。
入国カードの記入について 入国カードの記入は不要です。

入国に必要な手続き

ここではラトビアへの入国に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ラトビアへの入国時に必要なものは次のとおりです。

航空券
日本からラトビアへのフライトに必要となるものです。旅行会社などで購入できます。


パスポート
パスポートは有効残存期間が、シェンゲン領域国の出国予定日に加えて3カ月以上必要です。シェンゲン領域国は、アイスランド、イタリア、エストニア、オーストリア、オランダ、ギリシャ、クロアチア、スイス、スウェーデン、スペイン、スロバキア、スロベニア、チェコ、デンマーク、ドイツ、ノルウェー、ハンガリー、フィンランド、フランス、ベルギー、ポーランド、ポルトガル、マルタ、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、リヒテンシュタインの27カ国です。なお、パスポートは10年以内に発行されていなければなりません。


税関申告書
申告の必要な物品を所持していれば、税関申告書へ記入します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ラトビア入国には次の手続きが必要です。

税関検査
申告が必要な物品を所持していれば税関申告書を提出します。1万ユーロ相当額以上の現金を所持している場合は、申告が必要です。申告書類は出入国事務所にあります。


入国審査(パスポートの提示)
入国審査官へパスポートを提示します。複数カ国へ渡航する場合、入国審査はシェンゲン領域国のはじめの1カ国のみで実施されます。シェンゲン領域国内を移動する際の2カ国目以降は、入国スタンプの押印はありません。


出国に必要な手続き

ここではラトビア出国時に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ラトビア出国時に必要なものは次のとおりです。

パスポート
飛行機の搭乗券を受け取る際に、カウンターにてパスポートを提示します。


航空券
飛行機の搭乗券を受け取るのに航空券が必要です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ラトビアを出国し、日本へ入国する際に必要な手続きは次のとおりです。

顔認証ゲートを通過
顔認証ゲートの通過時にパスポートの顔写真との照合を行い、自動で本人確認が完了します。顔認証ゲートではパスポートにスタンプが押印されません。押印が必要な場合は、税関検査を受ける前に申し出る必要があります。


Visit Japan Webへの登録・入力
Visit Japan Webはオンラインにて日本への入国審査や税関手続き、検疫手続きを行えるシステムです。スムーズに入国するために、Visit Japan Webへ登録しておきましょう。登録はスマートフォンまたはパソコンにて行えるものの、利用時はQRコードを提示するため、スマートフォンで登録しておくのが良いでしょう。


検疫手続き
日本国内へ肉製品を持ち込む場合は動物検疫、植物を持ち込む場合は植物検疫をそれぞれ受けなければなりません。肉製品に関しては、輸出国の検査証明書のないものは持ち込みが不可です。また、輸入禁止品も持ち込めません。
また植物については、輸入禁止品でないもので、検査証明書が不要なものであれば検査は不要です。輸入禁止品および検査証明書が必要な植物を所持している場合は植物検疫を受けます。輸入禁止品および検査証明書が必要であるものの付与されていない植物は持ち込めません。


税関検査
税関検査では、輸入が禁止・規制されている物品や、申告が必要な範囲の額の現金などの所持の有無を確認します。Visit Japan Webにて税関申告の準備を行っていれば、税関検査場に設置されている端末へQRコードおよびパスポートを読み取り、ゲートを通過するだけで申告が完了します。
Visit Japan Webで税関申告の準備を行っていない場合には、税関検査場にある書類への記入および申告が必要です。税関検査が終われば、帰国手続きは完了です。


Q&A

よくある質問

ラトビアに入国するにはどうすればいいですか?
日本国籍を有していれば、ビザなしでラトビアへ入国できます。ただし、180日の内、累計90日以内に限ります。
ラトビアの水道水は飲めますか?
ラトビアの水道は整備されており、衛生的には問題ありません。ただし、ラトビアの水道水は石灰を多く含有しているため、日本の水道水に慣れていると飲みにくさを感じるかもしれません。
ラトビアはEU加盟国ですか?
ラトビアはEU加盟国です。また、シェンゲン協定加盟国でもあり、加盟国間はパスポートがあればビザがなくとも往来できます。
日本からラトビアへの直行便はありますか?
日本からラトビアへの直行便はありません。他のヨーロッパ国を経由したフライトになります。
ラトビアは日本からどのくらいで着きますか?
ラトビアへはヨーロッパ諸国を経由した場合、日本から11~14時間ほどで到着します。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

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Reservation

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渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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