キルギス渡航前の推奨ワクチン
キルギスへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。
- 麻疹
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感染経路 非常に感染力が強く、容易に人から人へ広がります。 症状 主な症状には発熱、咳、鼻水、結膜充血、そして発疹があります。稀に肺炎や脳炎を引き起こすこともあり、先進国でも患者の1,000人に1人が死亡するとされています。 ワクチンについて 感染歴のない未接種の方、1回の接種のみの方、接種歴が不明な方には、ワクチン接種が推奨されています。ワクチン接種の希望者には2回の接種が行われ、接種間隔は4週間です。
- 風疹
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感染経路 風疹は、人間間で容易に広がる強い感染力を持つウイルス感染症です。 症状 主要な症状としては、発熱、発疹、リンパ節の腫れが挙げられますが、感染者の約15~30%は無症状であることが知られています。風疹は通常、自然に回復しますが、稀に脳炎などの合併症を引き起こし、入院治療が必要となる場合もあります。妊娠20週までに風疹ウイルスに感染した場合、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群を発症する可能性があります。先天性風疹症候群の胎児には、難聴、白内障、心臓疾患などの疾患が現れます。 ワクチンについて 風疹が流行している国に渡航する人で、風疹ワクチンを一度も受けたことがない方は渡航前の接種がおすすめです。
- 水痘
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感染経路 水痘は、空気感染に加えて接触や飛沫によっても感染が広がる疾患です。 症状 通常、まず皮膚の赤みが現れ、次に水疱や膿疱が形成され、最終的にかさぶたができて症状が軽減します。 ワクチンについて 水痘の予防策としては、ワクチン接種が効果的です。2014年10月1日以降、水痘ワクチンは定期接種として行われています。水痘に感染した人と接触した後でも、3日以内にワクチンを接種することで、発病を80%から90%の確率で防ぐことが可能であり、これにより家庭内や施設内での感染の拡大を防ぐことができます。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2というウイルスの変異株による感染症で、飛沫やエアロゾルによって感染します。 症状 感染者の大部分は無症状または軽症で回復しますが、一部の人々には重症化のリスクがあります(肺炎など)。 ワクチンについて 日本では、感染状況や変異株の出現に応じて、ワクチン接種が推奨されています。また、海外への渡航時には、ワクチン接種証明書の提示が必要となる場合があります。感染防止のためには、3密(密接・密集・密閉)の回避、適切なタイミングでのマスクの着用、石けんによる手洗い、アルコール製剤による手指の消毒、そして換気が推奨されています。ワクチン接種も効果的な予防策とされていますが、接種は強制ではなく、自由意志によるものです。
- インフルエンザ
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感染経路・症状 インフルエンザは、飛沫感染や接触感染により広がる疾患で、高熱や倦怠感などの全身症状が特徴的です。一部の患者は、肺炎などの深刻な合併症を発症する可能性があるため、軽視できない病気とされています。 ワクチンについて 重症化を防ぐための有効な手段として、特に海外旅行前のワクチン接種が重要とされています。ワクチン接種は原則として、13歳以上は1回、13歳未満は2回接種です。ワクチンは存在しますが、ウイルスの型が毎年変わるため、ワクチンの効果を維持するには毎年の接種が必要です。また、手洗いを徹底することも重要で、手洗いが難しい場所では、アルコールを含む消毒ジェルの使用が推奨されています。
各種ワクチン金額相場
ワクチン名 | 相場価格/回 |
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MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
キルギス渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 8週間 | 3ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
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麻疹・風疹 | 生ワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 初回 | 2回目 | |||||||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 初回 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 2回目 | 5ヶ月 | |
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 初回 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
一部のワクチンは、接種後に決まった期間を空ける必要があります。具体的には、生ワクチンであるMR(麻疹・風疹の混合)ワクチンや水痘・帯状疱疹ワクチンを接種した場合
キルギスの基本情報
国名 | キルギス共和国 | 言語 | キルギス語(国語)、ロシア語(公用語) |
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宗教 | 主にイスラム教スンニ派 | 気候 | 低地の大部分は温帯気候で、南部は亜熱帯気候、山岳部は亜寒帯湿潤気候に属します。首都ビシュケクでは、夏季は暑くて乾燥しており、気温が40℃を超えることもあります。一方、冬季の平均最低気温は−7℃です。 |
服装 | 春から秋は夏服の他に、長袖シャツやカーディガンなど重ね着のできるものがあると安心です。また日差しが強いので、帽子やサングラス、日焼け止めも持っていきましょう。 | 通貨 | ソム |
チップの習慣 | 基本的にはありません。 | 文化 | 多様な民族集団と文化が融合しています。かつては遊牧生活を基盤としており、人々は季節ごとに移動し、羊、馬、ラクダ、牛などの家畜を育て、自然の恵みを受けながら遊牧生活を営んでいました。郊外や観光施設でその歴史の名残に触れることができます。 |
時差情報 | -3時間(日本の方が3時間進んでいます) | 治安情報 | キルギス 危険・スポット・広域情報 |
キルギスの渡航情報
ビザ情報 | 日本国籍の方は60日以内であればビザなしで滞在できます。滞在期間が60日間を超える場合は、ビザの手続きが必要です。 |
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パスポートの必要有効残存期間 | 60日以内の滞在でビザなしの場合、キルギス出国時まで有効であれば問題ありません。入国時に1ページ以上の査証欄の余白が必要です。 |
入国カードの記入について | 不要です。 |
ビザを申請する場合、キルギス共和国大使館で行えるほか、e-Visa(電子ビザ)の申請も可能です。これらの手続きにより、キルギスへの渡航がスムーズに行えます。
入国に必要な手続き
キルギスへの入国に必要なものや手続きを解説します。
必要なもの
キルギスへの入国審査で必要なものは、以下のとおりです。
航空券
帰路の航空会社のカウンターで、航空券とパスポートを提示して、飛行機の搭乗券を受け取ってください。
パスポート
航空券を受け取るときには、パスポートの提示が必要です。
必要な手続き
キルギスへの入国に必要な手続きは、以下のとおりです。
ビザ申請
キルギスに60日を超えて滞在する場合は、入国後5日以内(5労働日)に滞在登録を行う必要があります。同登録は、滞在地を管轄する国家登録庁付属住民・戸籍簿登録局にて行います。
出国に必要な手続き
キルギスへの出国に必要なものや手続きを解説します。
必要なもの
キルギス出国に必要なものは、以下のとおりです。
航空券
帰りのフライトに利用する航空会社のカウンターで、航空券とパスポートを提示し、搭乗券を受け取ります。
パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。
必要な手続き
キルギス出国に必要な手続きは以下のとおりです。
搭乗手続き
航空会社のカウンターでパスポートと航空券を提示し、搭乗券を受け取ります。パスポートと航空券は事前に手元に用意しておくと、手続きがスムーズに進むでしょう。
セキュリティチェック
セキュリティチェックでは、手荷物の安全性が確認されます。持ち込み禁止品を所持していると、罰金や没収の対象となる可能性があるので注意が必要です。
Q&A
よくある質問
- キルギスでは入国時のPCR検査陰性証明書およびワクチン接種証明書の提示が必要ですか?
- 入国時のPCR検査陰性証明書およびワクチン接種証明書の提示は不要です。
- キルギスでの予防接種の受け方や場所はどこで調べればいいですか?
- キルギスでの予防接種に関する情報は、以下のリソースで調査することができます。
- ・キルギス共和国大使館のWebサイト
- ・外務省のWebサイト
- ・地元の医療機関のWebサイト
- キルギスでは入国の際に必要な書類はありますか?
- キルギスへ黄熱流行国から入国する際は、トランジットの場合でも黄熱予防接種証明書が必要です。
- キルギスに入国するのに義務付けられるワクチンはありますか?
- キルギスへの入国に際して、特定のワクチン接種が義務付けられているわけではありません。
- キルギスはどのような国ですか?
- キルギスは、中央アジアに位置する内陸国で、北部はカザフスタン、東部は中国、南部はタジキスタン、西部はウズベキスタンに接しています。国土のほとんど(約90%)は標高1,500m以上の山岳地帯で、天山山脈とその支脈であるアラトー山脈が主要な地形を形成しています。農地は国土のわずか7%を占め、森林面積も全体の4%に過ぎません。これらの特徴が、キルギスの地理的な特性を形成しています。
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Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
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お役立ちコラム
Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。