カザフスタン渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

カザフスタン渡航前の推奨ワクチン

カザフスタンへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎

感染経路	A型肝炎は、加熱処理されていない食品や飲み物を摂取することで感染することが多い病気です。
症状	主にアジア、アフリカ、中南米で感染者が多く見られます。この病気にかかると、強い倦怠感が現れ、重症化すると1カ月以上の入院が必要になることもあります。
ワクチンについて	ワクチンは、2回の接種を2～4週間の間隔で行います。また、滞在期間が6カ月以上の場合は、6カ月目に追加の接種を行うことで、5年以上の効果が得られます。

麻疹

感染経路	麻疹は、非常に感染力が高く、人から人へ容易に広がる急性のウイルス感染症です。
症状	主な症状は発熱、咳、鼻汁、結膜充血、そして発疹です。稀に、肺炎や脳炎に進行することもあり、先進国でも患者1,000人に1人が死亡するとされています。現在、小児期に2回の定期予防接種が行われており、これにより麻疹の感染拡大を抑える取り組みが行われています。
ワクチンについて	麻疹にかかったことがない人、麻疹の予防接種を受けたことがない人、1回しかワクチン接種していない人、予防接種の履歴が不明な人には、追加のワクチン接種がおすすめです。

風疹

感染経路	風疹は、強い感染力を持ち、人から人へと急速に広がるウイルス性感染症です。
症状	主な症状には発熱、発疹、リンパ節の腫れなどがありますが、感染しても症状が出ない人が15～30％程度います。通常、風疹は自然に治りますが、稀に脳炎などの合併症が生じ、入院が必要な場合もあります。また、妊婦が妊娠20週頃までに風疹ウイルスに感染すると、生まれてくる子どもが先天性風疹症候群になる可能性があり、難聴、白内障、心臓疾患などの疾患が生じるリスクがあります。
ワクチンについて	現在、風疹の予防接種は小児期の定期接種として行われています。さらに、昭和37年4月2日から昭和54年4月1日までの間に生まれた男性については、2025年3月31日までに定期接種（1回）を受けることが可能です。

水痘

感染経路	水痘は、空気感染の他に接触や飛沫によっても感染する可能性がある感染症です。
症状	通常、皮膚の赤みが現れることから始まり、水疱や膿疱が形成され、その後かさぶたができて症状が治まっていきます。
ワクチンについて	水痘の予防には、ワクチン接種が推奨されています。2014年10月1日から、水痘ワクチンが定期接種となりました。水痘患者と接触した場合でも、3日以内にワクチンを接種すれば80％から90％の確率で発病を阻止でき、家族内や施設内での感染拡大を防止するのに効果的です。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルス感染症は、SARS-CoV-2というコロナウイルスの変異株による感染症であり、飛沫やエアロゾルを介して感染します。
症状	感染しても、ほとんどの人は無症状か軽症のまま回復しますが、重症化するリスクもあります（肺炎など）。
ワクチンについて	日本国内ではワクチン接種が推奨されており、感染状況や変異株の出現に応じて追加の接種が必要です。海外への渡航時には、接種証明書の提示が求められる場合があります。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、飛沫や接触によって感染します。
症状	高熱や倦怠感など、全身症状が特徴的です。一部の患者は肺炎などの重篤な合併症を発症することもあり、軽視できない病気です。
ワクチンについて	重篤な状態を避けるためには、ワクチン接種が効果的であり、特に渡航前の接種が重要です。ワクチン接種は原則として、13歳以上は1回、13歳未満は2回接種です。

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