コートジボワール共和国渡航前の推奨ワクチン

コートジボワールは、西アフリカの南部に位置する国で、南は大西洋に面しています。北はブルキナファソ、マリ、東はガーナ、西はギニア・リベリアと国境を接しています。コートジボワールへの渡航にあたり、接種が推奨されているワクチンは以下のとおりです。
● 黄熱
● A型肝炎
● B型肝炎
● ポリオ
● 髄膜炎
● 麻疹
● 風疹
● 水痘
● 破傷風
● 新型コロナウイルス感染症
● インフルエンザ

黄熱
感染経路 黄熱の感染経路は蚊(主にネッタイシマカ)です。
症状 発症すると、発熱や寒気、頭痛、筋肉痛、吐き気などが現れます。
ワクチンについて 致死率の高い感染症で、事前の予防接種が推奨されています。アフリカには、黄熱の予防接種証明書を提示しないと入国できない国や地域もあるため、事前に確認が必要です。
A型肝炎
感染経路 A型肝炎の主な感染源は、患者から排泄された糞便です。ウイルスが付着した加熱されていない食品を摂取することが主な感染経路になります。
症状 2~7週間の潜伏期間を過ぎると、急な発熱・食欲不振・だるさ・吐き気などの症状が現れます。高齢者は重症化しやすく、死亡率が高いので注意が必要です。
ワクチンについて ワクチンは、3回の接種で5年間有効な免疫ができるとされています。接種スケジュールは、1回目の2〜4週間後に2回目、6カ月後に3回目です。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、血液や体液を介して感染します。主に出産時や性行為の際に感染するとされており、予防のためにワクチン接種が推奨されています。
症状 B型肝炎の症状は、倦怠感や腹痛、吐き気、黄疸などです。
ワクチンについて 感染しても3カ月程度で正常化する一過性感染が多いですが、まれに劇症化により死亡する場合もあります。ワクチンは、3回の接種が推奨されています。
ポリオ
感染経路 ポリオは主に感染者の便を介して感染します。乳幼児が感染することが多い感染症です。90%〜95%の人は感染しても無症状で自然と免疫ができます。
症状 発熱や頭痛、のどの痛みなどの症状が現れる場合もあります。
ワクチンについて ポリオは、予防接種を受けたことがある人でも、追加の接種が推奨されています。接種回数は接種歴によって変わるので、早めの相談が必要です。
髄膜炎
感染経路 髄膜炎の感染経路は、咳やくしゃみなどの飛沫です。
症状 気道に入り血中から髄膜にウイルスが入ると、1〜14日後の潜伏期間を経て頭痛や発熱、首の硬直などの症状が現れます。髄膜炎は、適切な治療を行わないと死に至る感染症です。
ワクチンについて 流行地域に行く際は、予防のためのワクチン接種が推奨されます。接種回数は1回です。
麻疹
感染経路 麻疹は感染力が強く、ウイルスに感染した人との接触や飛沫だけでなく、空気を介しても感染する感染症です。
症状 感染すると、高熱や咳、鼻水が出るだけでなく、口の中に白い発疹ができます。その後、一度熱が下がり、全身に赤い発疹が現れ、通常7〜10日後に回復します。
ワクチンについて ワクチンは、2回の接種が必要です。
風疹
感染経路 風疹は、患者との接触や飛沫によって感染します。
症状 感染すると、発熱や発疹が出ることに加え、リンパ節が腫れます。妊婦が感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症する可能性があるので注意が必要です。
ワクチンについて ワクチン接種回数は2回で、ワクチンを打ったことがない人は接種が推奨されています。
水痘
感染経路 水痘は感染力が強く、患者と同じ部屋にいるだけで感染します。
症状 症状は全身の発疹や、38度前後の発熱、倦怠感などです。小児は比較的軽症ですみますが、成人は重症化しやすい感染症です。
ワクチンについて ワクチンを接種することで発症予防や軽症化が期待できます。身近にかかった人がいる場合は、緊急接種(通常72時間以内)も効果的です。
破傷風
感染経路 破傷風は、外傷や火傷などの傷口から感染する感染症です。土壌に存在する菌が体内に入り込むことで発症するので、海外で怪我をする可能性がある人は注意が必要です。特に、動物の糞便に汚染されているエリアでは気をつけましょう。
症状 発症すると、口や首の一部の強張りや痛みから始まり、全身のしびれや痛みなどの症状が現れます。治療が遅れると死亡する可能性のある病です。
ワクチンについて ワクチンは接種歴がない場合3回の接種が必要です。スケジュールは、1回目の3~8週間後に2回目、2回目の1年~1年半後に3回目となります。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、感染者のくしゃみや咳などによる飛沫やエアロゾルから感染します。
症状 症状は、発熱や呼吸器症状、頭痛、鼻汁、味覚異常などです。
ワクチンについて 新型コロナウイルス感染症の予防には、3密の回避や手洗いうがい、マスクの着用などが推奨されています。ワクチン接種により予防が可能です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、患者の唾液で汚れたものとの接触や飛沫により感染します。
症状 症状は発熱や頭痛、筋肉痛、倦怠感、咳、くしゃみなどです。
ワクチンについて 予防のためのワクチンもありますが、毎年型が変わるので、1年ごとの接種が推奨されています。

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各種ワクチン金額相場

コンゴ民主共和国への渡航前に、接種が推奨されているワクチンの相場価格は、以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
黄熱ワクチン 1万2,000円/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
ポリオワクチン 7,000〜1万円/回
髄膜炎ワクチン 2万5,000円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

コンゴ民主共和国渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

コンゴ共和国へ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
黄熱 生ワクチン 1回目
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
ポリオ 不活化ワクチン 1回目 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4回目(3回目終了後1年)
髄膜炎 不活化ワクチン 1回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目終了後1年~1年半)
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
黄熱 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
ポリオ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
4週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
8週間 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
3ヶ月 2回目(1回目終了後3~8週間)
3回目(2回目終了後3~8週間)
5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 4回目(3回目終了後1年)
18ヶ月 4回目(3回目終了後1年) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
髄膜炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ポリオワクチンや破傷風ワクチンの接種回数・接種時期は、接種歴によって異なります。また、生ワクチンは接種後4週間他のワクチン接種ができません。接種間隔が長いワクチンもあるため、医療機関には早めに相談をしましょう。

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コートジボワールの基本情報

コートジボワールは、西アフリカの南部に位置する国で、南は大西洋に面しています。首都はヤムスクロですが、最大都市となるアビジャンが政治や経済の中心です。コートジボワールの文化や気候などの基本情報を紹介します。

国名 コートジボワール共和国(Republic of Côte d’Ivoire) 通貨 CFAフラン
言語 フランス語(公用語)、各民族語 チップの習慣 チップは基本不要ですが、気持ち程度に渡すよう心掛けましょう。
宗教 イスラム教、キリスト教、伝統宗教など 文化 イスラム教徒のいる国なので、肌の露出を控えましょう。長ズボンを履いて、大きなスカーフで髪を覆うようにします。
気候 5〜9月が雨季、10〜4月が乾季と分かれますが、乾季でも雨量が少なくなる程度です。気温は年間を通して24〜32度、湿度は70〜90%と日本の雨季と同じような気候が1年中続きます。 時差情報 -9時間(日本の方が9時間進んでいます)
服装 安全面も考え、目立たない服装がおすすめです。ホテルでは、エアコンがきいている場合があるので、冷えないよう羽織るものを用意しましょう。 治安情報 コートジボワール 危険・スポット・広域情報

コートジボワールの渡航情報

コートジボワールに渡航するには、ビザの申請が必要です。大使館もしくは、E-VISA制度を利用します。

ビザ情報 基本的に日本のパスポートを持っている人は、短期滞在査証(3カ月以内)を申し込めます。長期滞在であっても、短期滞在査証を更新する必要があるので注意しましょう。
パスポートの必要有効残存期間 E-VISAの申請には、入国時残存期間が6カ月以上のパスポートが必要です。
入国カードの記入について 機内で入国カードが配布された場合は、入国までに必要事項の記入を済ませます

入国に必要な手続き

コートジボワールへ入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。E-VISAを使っている場合は、入国の際にビザの取得手続きが必要となります。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コートジボワールの入国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
入国の際には、パスポートの提示が必要です。ビザ申請には6カ月以上残存有効期間があるパスポートが必要となるので、期間が残っているか確認をしましょう。


航空券
コートジボワールへの入国では、往復の航空券の提示が求められる場合があります。E-VISAの申請にも必要となります。


黄熱予防接種証明書(イエローカード)
コートジボワール入国時には、黄熱予防接種証明書(イエローカード)の提示が必要です。予防接種は病院や各地の検疫所で受けられます。


ビザ
大使館もしくはE-VISAで短期滞在ビザを取得し、入国審査の際に提示します。E-VISAの場合は、印刷した申請受領書類を提示します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

入国に必要な手続きは以下のとおりです。

ビザ申請
駐日コートジボワール大使館で申請できる他、E-VISAでも申請ができます。E-VISAで申請した場合は、事前のオンライン手続きの後、アビジャン空港内の査証コーナーでビザ取得の手続きが必要です。


入国審査
パスポートやビザなどを入国審査官に提示し入国審査をします。往復の航空券や滞在証明など、必要なものを用意しておくとスムーズです。


税関検査
入国の際は外貨の持ち込みに制限はありませんが、100万CFAフラン以上の貨幣や免税範囲を超える持ち込みは税関に申告が必要です。アビジャン空港に税関申告の受付表示はありませんが、税関職員が待機しています。税関職員は、ターンテーブルで預け荷物を受け取り、空港ロビーへ通じる出口の手前にいます。


出国に必要な手続き

コートジボワールの出国は、E-VISAで入国している場合は、出国申請が必要です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コートジボワールの出国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
搭乗手続きの際に航空会社のカウンターで提示が必要です。


航空券
帰りの航空券を航空会社のカウンターで提示し、搭乗手続きを済ませます。


出国申請書類
E-VISAを利用している場合は、出国申請受領の書類を印刷して持っていきます。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コートジボワールの出国に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
E-VISAを利用している場合は、出国の申請が必要です。申請は1週間前からオンラインで申請できます。


税関申告
出国時は1階各航空会社のチェックインカウンターから2階への階段に通じる通路に税関職員が待機しています。税関の申告が必要な場合は、申告を済ませましょう。


Visit Japan Webへの登録・入力
日本への入国は、Visit Japan Webの利用が可能です。オンラインで手続きを済ませておくとスムーズに入国できます。手続きを完了すると、QRコードが発給されるので、入国のときに提示してください。


セキュリティチェック
最後は、セキュリティチェックを行い搭乗口へと移動します。コートジボワールでは、木材の持ち出しが厳しく制限されています。木製のお土産品などがある場合は、持ち出し料の支払いなどを事前に済ませておきましょう。


Q&A

よくある質問

コートジボワールの医療事情は?
西アフリカの周辺国に比べると充実はしていますが、医療水準は高くありません。医師の数も少なく、フランス語しか通用しないことが多いです。
コートジボワールに渡航するときに予防接種は必要ですか?
コートジボワールの入国時に黄熱の予防接種証明書が必要です。また、A型肝炎や麻疹・風疹などのワクチン接種も推奨されています。
黄熱の予防接種は何歳からが対象ですか?
生後9カ月を超えるすべての渡航者が対象です。
黄熱予防接種証明書(イエローカード)はどこでもらえますか?
黄熱の予防接種は、病院や検疫所などで受けられます。接種の完了とともに予防接種証明書をもらえます。
マラリアやデング熱も心配ですが、ワクチンはありますか?
コートジボワールでは、マラリアやデング熱の患者も発生していますが、ワクチンはありません。いずれも蚊によって感染する感染症であるため、蚊の対策として長袖・長ズボン・靴下を着用し、蚊よけの薬を使用するとよいでしょう。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

ワクチン予約フォーム