ドミニカ共和国渡航前の推奨ワクチン

ドミニカ共和国への渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、生の食品を通じて感染する病気であり、特にアジアやアフリカ、中南米のような地域で多く見られます。
症状 この病気に感染すると、2~7週間の潜伏期間の後に、突然の高熱、強い疲労感、食欲不振、吐き気や嘔吐、黄疸などの症状が現れます。特に成人や高齢者は、これらの症状が出やすく、症状が重くなるリスクも高いため、注意が必要です。
ワクチンについて 予防としては、初回接種後2~4週間を空けて2回目、そして約6カ月後に3回目のワクチン接種を行うことで、約5年間の免疫を得られるといわれています。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、空気感染、飛沫感染、接触感染を通じて人から人へと広がる、非常に感染力の強い急性感染症です。
症状 発熱、咳、鼻水、結膜充血、そして発疹が主な症状ですが、稀に肺炎や脳炎を引き起こし、先進国でも患者1,000人あたり1人が死亡する危険性があります。免疫のない人が感染すると、ほぼ確実に発症し、一度発症すれば一生免疫を持つといわれています。
ワクチンについて 麻疹から自分自身と周囲の人々を守るためには、ワクチン接種が最も効果的な方法です。麻疹に感染した経験がない、ワクチンを受けていない、またはワクチン接種の状況が不明な場合は、2回のワクチン接種が推奨され、その接種間隔は4週間です。
風疹
感染経路 風疹は、高い感染性を持つ急性のウイルスによる発疹症です。
症状 この病気は、感染後約2~3週間で発熱、皮膚の発疹、リンパ節の腫れといった症状が出現することが一般的です。子どもの場合、症状は大抵軽微ですが、稀に脳炎や血小板の減少による紫斑病などの重大な合併症を起こすことがあります。成人においては、症状がより長引き、重度の関節痛を伴うこともあります。特に、妊娠初期の感染は、赤ちゃんが先天性風疹症候群(聴覚障害、白内障、心疾患など)を持って生まれてくるリスクを高めます。
ワクチンについて 風疹への免疫は、ワクチン接種を通じて95%以上の個人が獲得可能であり、2回の接種を4週間の間隔で行うことで、初回接種時に免疫を得られなかった多くの人々が免疫を獲得できます。
水痘
感染経路 水痘(みずぼうそう)は、発疹が特徴的なウイルス性の感染症です。空気感染、飛沫感染、接触感染を通じて人から人へと広がり、感染からおおよそ2週間の潜伏期間を経た後に発熱が始まります。
症状 発疹が現れて水疱が形成され、最後にはかさぶたになり治癒します。水痘は主に子どもに見られる病気ですが、成人が感染すると重篤化するおそれもあるため注意が必要です。特に、妊娠中の女性が水痘に感染すると、胎児に先天性水痘症候群を引き起こす可能性があります。
ワクチンについて 水痘の予防策としてはワクチンが有効です。1回の接種で水痘の重症化をほぼ100%防ぐことができ、4週間の間隔を空けて2回目を接種することで、軽度の水痘を含む発症を防ぐことが可能とされています。
新型コロナウイルス感染症
感染経路・症状 新型コロナウイルス感染症は、感染者との接触や感染者が発生させる飛沫を吸い込むことで感染する疾患です。
症状 主な症状は、発熱、呼吸器系の症状、倦怠感、頭痛、消化器系の症状、鼻水、嗅覚や味覚の異常、関節痛、筋肉痛などです。
ワクチンについて 持病を持つ人や高齢者は重症化するリスクが高いため、予防措置としてワクチン接種が推奨されています。前回の接種から3カ月後には、追加のワクチン接種を受けられます。ワクチン接種は、重症化リスクを大幅に低減する効果があります。
インフルエンザ
感染経路・症状 インフルエンザは、通常の風邪症状である咳、鼻水、喉の痛みに加え、突然高熱(38℃を超えることも)、頭痛、筋肉痛、関節の痛み、そして強い全身の疲れを伴うことが一般的です。特に免疫力の低い人や高齢者の場合、肺炎などの重い合併症を発症するリスクが高まります。
ワクチンについて インフルエンザワクチンは、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種します。2回接種する場合は、1回目の接種が終わってから4週間後に2回目のワクチン接種が可能です。

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各種ワクチン金額相場

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)、インフルエンザワクチンを取り扱っております。

ドミニカ共和国渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 初回 2回目 3回目
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン 初回 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 初回 2回目
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン 初回 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 初回 2回目
病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹(MR) 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルス感染症 mRNAワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 初回 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ドミニカ共和国の基本情報

ドミニカ共和国の文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 ドミニカ共和国 言語 スペイン語
宗教 カトリック 気候 ・港町である首都サントドミンゴは、一年を通じて湿度が高く暑い日も多い一方で、高地にある街は比較的快適な気候です。
・乾季は11月から4月までで、6月から10月は雨季となり、ハリケーン襲来の季節です。
通貨 ドミニカ・ペソ(DOP) チップの習慣 ・ホテル・レストラン:料金にサービス料がすでに含まれていますが、それに加えて5~10%のチップを渡す習慣があります。
・タクシー:不要
・その他:基本的にサービスを受けた際に20~30ペソ程度のチップを払うのが一般的です。
文化 ・ドミニカ共和国の国民は一般的に開放的で、大部分がカトリック教徒です。
・野球は非常に人気があり、アメリカのメジャーリーグ(MLB)では多数のドミニカ共和国出身の選手が活躍しています。
時差情報 -13時間(日本の方が13時間進んでいます。)
治安情報 ドミニカ共和国 危険・スポット・広域情報

ドミニカ共和国の渡航情報

ドミニカ共和国との間には査証免除取決めがあり、観光・商用・通過については、ビザなしで入国し最長90日間滞在することが可能です。また、ドミニカ共和国を出入国する際に必要な書類を事前にオンラインで提出することが求められています。これには、入国時の入国申請書、税関申告書、健康宣誓書、そして出国時の出国申請書が含まれます。

ビザ情報 ビザなしで入国し最長90日間滞在することが可能です。
パスポートの必要有効残存期間 入国時に6カ月以上が必要です。
入国カードの記入について 必要です。

入国に必要な手続き

ドミニカ共和国に入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査と税関検査の2つです。

必要なもの
ドミニカ共和国入国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
ドミニカ共和国と日本間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


パスポート
入国時に有効残存期間が6カ月以上あるものが必要です。


必要な手続き
ドミニカ共和国入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
入国審査時には、滞在期間や宿泊先などについて問われるため、事前に確認しておくことが必要です。また、入国するためには、パスポートの有効期限が6カ月以上残っている必要があります。


通関
通関時には、必ず事前に申告カードに詳細を記入することが求められます。記入漏れがあると密輸品とみなされ、罰せられる可能性があります。また、食料品は量に関わらず検疫が必要で、特に生の野菜や乳製品は没収されることもあるため注意が必要です。


出国に必要な手続き

一般的にチェックインは出発の2時間前から始まるため、余裕を持って空港に到着するようにしましょう。

必要なもの
ドミニカ共和国出国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
帰路に利用する航空会社にカウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


パスポート
航空会社のカウンターで、搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


必要な手続き
ドミニカ共和国出国に必要な手続きは以下のとおりです。

搭乗手続き
チェックインカウンターの列に並び、搭乗手続きに臨みます。航空券とパスポートを提出し、荷物を預けて搭乗券を受け取ります。その後、係員に搭乗券を見せてセキュリティチェックを通過します。


通関
1万米ドル以上の現金を携行している場合、E-TICKETにて事前に申告する必要があります。また、出国時の外貨の携行は1万米ドルまでと制限されています。税関総局も注意勧告を行っていますので、現金などの持ち込みや持ち出しには十分な注意が必要です。


Visit Japan Webの準備
日本への入国時に税関申告、入国審査、および検疫手続きをオンラインで行えるサービスです。事前にウェブサイトで税関申告情報を登録しておき、日本到着後は電子申告端末に二次元コードを提示するだけで申告が完了します。


Q&A

よくある質問

ドミニカ共和国の医療事情は?
首都サントドミンゴやサンティアゴのような大都市では医療水準が高いですが、地方や農村では医療設備や専門医が不足しており、医療水準に大きな差があります。一部の病院には信頼できる医師もいますが、高品質の医療を求める場合は、外国人がよく利用する首都の医療機関の利用が推奨されます。
どのような病気に注意すれば良いですか?
ドミニカ共和国に渡航する際は、コレラ、結核、エイズ、性病、マラリア、デング熱、肝炎などの感染症に注意し、衛生管理を徹底することが重要です。また蚊が媒介する疾患のリスクも依然高く、防蚊対策を講じる必要があり、さらに消化器系の疾患や寄生虫症にも警戒が必要です。
ドミニカ共和国の治安はどうなっていますか?
ドミニカ共和国の都市部では拳銃を用いた犯罪が多発し、強盗や盗難、スリに加え、カード犯罪や詐欺も増加しています。渡航の際は、治安情報の確認、危険地域の回避、大金や貴重品の携帯を避け、見知らぬ人に警戒することが重要です。
ドミニカ共和国の衛生事情はどうなっていますか?
水道水は飲用に適していないため、代わりにミネラルウォーターやボトルウォーターを使用することをおすすめします。食品は、信頼できる場所以外で購入した生の野菜、カットされたフルーツ、アイスクリームなどは避けましょう。また、コップや水差しで提供される水や氷にも注意が必要です。
ドミニカ共和国での食事は?
1日の中心的な食事は昼食で、鶏肉や豚肉の料理、豆の煮物などの副菜とともに、白米が主食として食べられています。街を歩けばフルーツの露店を見つけることができ、そこではバナナ、パイナップル、マンゴー、パパイヤなど、さまざまな種類の果物を手頃な価格で購入できます。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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