コスタリカ渡航前の推奨ワクチン

コスタリカは、中央アメリカに位置する、エコツーリズムで人気の高い国です。火山、海岸、熱帯雨林などを有し、ケツァールという美しい鳥やウミガメなどが見られます。コスタリカに渡航するときに受けておきたいワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザの6種類です。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、主にA型肝炎ウイルスに汚染された食物や水から感染します。特に、加熱処理されていない飲食物を摂取することによる感染が多いとされています。衛生状態が不十分な地域では、A型肝炎の感染リスクが高まる傾向にあります。
症状 感染すると、発熱や倦怠感、黄疸、食欲減退、吐き気、嘔吐、腹痛、下痢などの症状が現れます。
ワクチンについて A型肝炎の予防にはワクチン接種が有効で、全体で3回の接種が必要です。1回目の接種から2〜4週間後に2回目の接種を行い、6カ月後に3回目の接種を行います。
麻疹
感染経路 麻疹は、その強い感染力からくしゃみや咳、会話による飛沫感染、接触感染、さらには空気感染する可能性もある感染症です。
症状 麻疹の典型的な症状には、発疹や目の充血、発熱、咳などがあります。また、麻疹が進行すると、肺炎や脳炎を引き起こす可能性もあります。
ワクチンについて 麻疹のワクチン接種歴や罹患歴がない場合、ワクチン接種が推奨されます。麻疹のワクチンは、2回の接種が必要で、接種間隔は4週間です。
風疹
感染経路 風疹は、感染力が強く、主に飛沫感染を経路とします。
症状 風疹の典型的な症状には、リンパ節の腫れ、発疹、発熱などがあります。風疹は、感染者が症状を示さない場合もあるため、感染が広がりやすいです。妊娠中の女性が風疹に感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症するリスクがあるため、ワクチン接種による予防が重要です。
ワクチンについて 風疹に対するワクチン接種歴がない、または不明な場合、風疹ワクチンの接種を検討しましょう。風疹のワクチンは、2回の接種が必要で、接種間隔は4週間です。
水痘
感染経路 水痘は、接触や飛沫による感染だけでなく、空気を通じても感染します。そのため、同じ空間で過ごすだけで感染の可能性があります。
症状 水痘の主な特徴は、皮膚に現れる水疱です。初期には皮膚に赤い斑点が出現し、その後水疱に変わります。時間が経つと、水疱は乾燥してかさぶたになり、徐々に回復します。
ワクチンについて 水痘の予防にはワクチン接種が有効で、麻疹や風疹のワクチンと同じく、2回の接種が必要です。接種間隔は4週間とされています。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫や接触を通じて感染します。
症状 この病気の一般的な症状には、咳や他の呼吸器系の症状、発熱などがあります。新型コロナウイルスに感染した人は、無症状のままであることもあれば、重症化することもあります。特に、基礎疾患を持つ人は重症化する可能性が高くなります。
ワクチンについて 新型コロナウイルス感染症のワクチンについては、時間が経つとその効果が減少するため、定期的な追加接種が必要です。接種から3カ月が経過すれば次の接種が可能になります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、感染者の飛沫が直接粘膜に付着したり、ウイルスの付いたものや飛沫を触った手で粘膜に触れたりすることで感染します。
症状 インフルエンザは感染したウイルスの種類などにより症状の程度が異なりますが、38℃を超える発熱、全身の痛み、倦怠感などが現れるのが一般的です。重症化して肺炎になることもあります。頻度は低いものの、脳症になると死亡する例もあります。
ワクチンについて ワクチン接種は原則として、13歳以上は1回、13歳未満は2回接種です。

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各種ワクチン金額相場

グレナダ渡航に際して接種することが望ましいワクチンの金額相場は、以下を参考にしてください。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

コスタリカ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

コスタリカ渡航前に推奨されるワクチンの、接種時期や必要回数をまとめた表は以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンはともに接種間隔が4週間で、同時接種が可能なので、まとめて接種を受けるスケジュールを組むとよいでしょう。A型肝炎ワクチンは3回接種を行う場合、接種完了まで6カ月以上かかるため、事前の計画が大切です。

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コスタリカの基本情報

以下の表は、コスタリカの基本情報をまとめたものです。

国名 コスタリカ共和国(Republic of Costa Rica) 通貨 コロン
言語 スペイン語 チップの習慣 ホテルやレストランなどでは各サービスにつき1米ドル程度のチップを用意するとよいでしょう
宗教 カトリック教(国教、ただし信教の自由あり) 文化 チョコレートやコーヒー、リキュールなどがお土産として人気です
気候 コスタリカの低地部の年間平均気温は30℃程度、サンホセなどの中心部は平均気温25℃程度で、一年を通して気温の大幅な変化はありません 時差情報 -15時間(日本の方が15時間進んでいます)
服装 年間を通して平均気温が高いため、日中活動するときの服装は夏服で問題ありません首都サンホセなど、コスタリカの高地エリアは早朝夜間に冷えるため、カーディガンやパーカーなど羽織るものを用意しましょう 治安情報 コスタリカ 危険・スポット・広域情報

コスタリカの渡航情報

以下の表は、コスタリカの渡航情報です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、180日以内の滞在の場合、ビザは免除されます
パスポートの必要有効残存期間 日本のパスポートの場合、帰国時まで有効なものであれば問題ありません
入国カードの記入について 入国カードの記入が必要です

入国に必要な手続き

コスタリカへの旅行を計画する際には、入国に必要な手続きと準備物を把握しておくことが重要です。適切な準備がなされていないと、入国が困難になる可能性があります。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コスタリカへの入国には、以下のものが必要です。

パスポート
コスタリカへの入国時には、有効期限が少なくとも1日以上残っているパスポートが必要です。ただし、出国時にパスポートの有効期限が切れていると出国できないため、滞在期間全体を通じてパスポートが有効であることが必要です。パスポートの有効期限が近い場合は、出発前に更新を行うことを忘れないようにしましょう。


航空券
日本からコスタリカへの飛行機での移動には、航空券が必要です。チェックインや搭乗時にすぐに提示できるように、航空券を安全かつ取り出しやすい場所に保管しておきましょう。


出国用の航空券
コスタリカの入国審査は厳格とされています。コスタリカへの入国準備として、入国時に出国用の航空券を提示する必要があります。事前に帰国用の航空券を予約しておき、入国時必要に応じてすぐに提示できるようにしておきましょう。


クレジットカード
サービスや商品の購入にクレジットカードが必要です。クレジットカードは事故時の補償があり、現金に比べて盗難のリスクが低いため、海外での支払い手段として便利です。クレジットカードが使用できる場所では、現金を持ち歩く量を減らすためにクレジットカードを使用しましょう。また、カード会社によっては現地で使用できないカードもあるため、複数のカードを持っておくと安心です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コスタリカへの入国手続きには、以下の手続きが含まれます。それぞれの手続きについて詳しく説明します。

ビザ申請
コスタリカへの観光や短期出張で、滞在期間が180日以内の場合はビザの取得は不要です。滞在期間が180日を超える場合は、コスタリカ現地の移民局で延長手続きを行う必要があります。


ESTAの申請(アメリカを中継する場合)
コスタリカへの直行便は日本に存在しないため、他国を経由して渡航することになります。日本からコスタリカへのルートでは、アメリカを経由することが多いです。アメリカでの乗り継ぎには、ESTA(電子渡航認証)の取得が必要です。アメリカでの乗り継ぎを予定している場合は、乗り継ぎの72時間前までにESTAの申請を完了させておきましょう。


入国審査
入国審査では、パスポートを提示し、滞在先や旅行の目的などについての質問に答えます。コスタリカは、入国審査が厳格であることで知られています。特に、入国時には帰国用の航空券の提示が求められます。


税関検査
税関検査は、入国者が輸入禁止品を持ち込んでいないか、または免税限度を超える物品を持ち込んでいないかを確認するために行われます。税関で申告が必要な物品を持ち込む場合、指定された書類に必要な情報を記入して提出します。申告すべき物品がない場合、書類の記入は不要です。コスタリカでは、入国時に1万米ドル以上の現金や証券を持ち込む場合は、事前に申請が必要となります。


出国に必要な手続き

コスタリカからの出国に必要な手続きと必要な物品について説明します。適切な準備がなされていないと、予定通りの帰国が困難になる可能性があるため、注意が必要です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コスタリカからの出国時には、以下の物品が必要となります。

パスポート
出国時にもパスポートの提示が求められます。滞在中、パスポートを紛失しないように注意しましょう。


航空券
帰国の際、空港の航空会社カウンターで航空券とパスポートを提示し、搭乗券を受け取ります。航空券は紙チケットか電子チケットのいずれかであるため、事前に確認しておきましょう。


クレジットカード
出国前に現金が不足している場合や、予期せぬ支出が発生した場合に便利です。


日本円
帰国後の移動費や食事代に備えて、日本円の現金を持っておくとよいでしょう。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コスタリカからの出国に必要な手続きは以下の通りです。

セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックは、手荷物に危険物や禁止品が含まれていないかを確認するための保安検査です。X線や金属探知機を使用して検査が行われます。混雑している場合など、時間がかかることがあるため、早めに受けるのがおすすめです。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webは、日本への入国手続きを効率的に行うためのサービスです。日本への入国者や帰国者が利用できます。入国審査、税関申告、別送品申告に関する情報をオンラインで事前に登録することで、帰国後の審査や書類提出を省略できます。


検疫手続き
日本へ動物、植物、一部の食品などを持ち込む場合は、検疫手続きが必要です。検疫対象の物品を持ち込む場合は、申告が必要です。


別送品の手続き
帰国時に持ち帰らず、渡航先から日本に郵送する荷物を別送品と呼びます。コスタリカで購入した物品や贈り物を日本に送る場合、別送品に該当します。税関検査をスムーズに進めるために、別送品の内容や価格を証明する領収書や書類を準備しておくことが必要です。


Q&A

よくある質問

コスタリカに入国するときのワクチン接種義務はありますか?
以前は新型コロナウイルス感染症になった際の入院・治療費をカバーする医療保険への加入義務があり、ワクチン接種証明書によって医療保険の加入を免除するルールがありましたが、2022年4月1日より廃止されました。2024年1月現在、コスタリカ入国に際してのワクチン接種を義務化する規制はありません。
コスタリカ入国にワクチン証明書は必要ですか?
以前は新型コロナウイルス感染症について、ワクチン接種証明書および入国前PCR検査陰性証明書が必要でしたが、2024年1月現在は不要です。
コスタリカから日本に入国するときのワクチン接種義務はありますか?
日本への入国者への新型コロナウイルス水際対策として、ワクチン証明書の提出を求める取り組みは2023年4月29日に終了しました。コスタリカから日本に入国するときのワクチン接種義務はありません。
日本からコスタリカへの直行便はありますか?
日本からコスタリカへの直行便はありません。アメリカなどで乗り継ぎをしてコスタリカへ渡航します。
アメリカ経由でコスタリカに行くとき、ワクチンは必要ですか?
2024年1月現在、日本からコスタリカに渡航する際に乗り継ぎを行うアメリカなどで、ワクチン接種に関する証明書を求められることはありません。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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