コロンビア渡航前の推奨ワクチン

コロンビアは、豊かな自然に恵まれた国です。南アメリカに分類されているコロンビアで、接種が望ましいワクチンは、A型肝炎・B型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザの7種類です。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、水や食品を介して感染することが多い感染症です。煮沸しない水や生野菜、肉などの食品から感染することがあるため、上下水道が未整備な国への渡航前には接種が必要です。
症状 感染してから平均4週間ほど潜伏期間があり、その後発熱、頭痛、倦怠感などが現れます。
ワクチンについて A型肝炎のワクチン接種を希望する場合は、1回目を接種した2~4週間後に2回目を接種し、1回目の接種から6カ月以上あけて3回目を接種します。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は、血液や体液を介して感染します。感染経路は2種類あり、母親から感染する垂直感染と、血液、唾液、汗などの体液から感染する水平感染があります。急性肝炎の場合、感染しても無症状で終わることもあれば、劇症肝炎になり肝不全を起こし、死亡することもあります。通常、潜伏期間を経て、発熱、倦怠感、黄疸の症状が出ます。一方、慢性肝炎であれば、出産時や乳幼児期に感染し、高い確率で生涯感染に移行します。
症状 しばらくは体内でウイルスが共存しますが、思春期頃に肝炎を発症します。多くの場合一過性の肝炎で、その後肝機能が一生安定する人が8~9割ですが、一部の患者では肝炎の状態が続き、やがて肝硬変や肝臓がんなどを発症します。
ワクチンについて ワクチン接種を希望する場合は、1回目の接種から4週間あけて2回目を接種し、さらに1回目から5~6カ月以上あけて3回目の接種が必要です。
麻疹
感染経路 麻疹は、空気・飛沫・接触感染してしまう、非常に感染力の強い感染症です。
症状 10〜12日間の潜伏期間があり、高熱や咳、結膜の充血が現れます。肺炎や脳炎、中耳炎などの合併症を起こす場合があり、生命の危機や後遺症の恐れがある軽視できない感染症です。
ワクチンについて 麻疹のワクチンは、4週間以上の間隔をあけて合計2回接種します。
風疹
感染経路 風疹は、飛沫・接触感染する、感染力の強い病気です。
症状 リンパ節腫脹や発熱、発疹が主な症状ですが、無症状で治癒する人もいます。妊娠中に感染すると、胎児が先天性風疹症候群を発症する可能性があるため、注意が必要です。
ワクチンについて 風疹のワクチンは、4週間以上の間隔をあけて合計2回接種します。
水痘
感染経路 水痘は、空気・飛沫・接触感染で広がる感染力の強い感染症です。
症状 全身の発疹や発熱が主な症状ですが、合併症として肺炎、皮膚の細菌感染、髄膜炎などを起こすことがあります。通常、皮膚の表面が赤くなる紅斑から始まり、水疱や膿疱が発生し、かさぶたになることで症状が治まっていきます。
ワクチンについて 水痘のワクチン接種を希望する場合は、2回接種する必要があります。接種間隔は4週間です。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルス感染症は、飛沫・接触感染により広がる感染症です。
症状 主な症状は、咽頭痛、発熱、咳などがあります。無症状の場合もありますが、高齢者や持病がある人は、重篤化するリスクがあるため、ワクチン接種が推奨されています。
ワクチンについて 新型コロナワクチンの接種を希望される方は、1回目の接種以降、前回のワクチン接種から3カ月以上あけると、接種を可能です。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザは、飛沫・接触で感染する感染症です。
症状 38℃を超える高熱や倦怠感、関節痛をはじめ、咳、咽頭痛、鼻水など、さまざまな症状が現れます。高齢者や基礎疾患のある人は、肺炎などを合併し重篤化もしくは死亡する場合があります。また、小児では中耳炎や喘息を合併したり、脳炎や脳症を発症したりする場合もあるため、ワクチン接種が重要です。
ワクチンについて ワクチン接種は原則として、13歳以上は1回、13歳未満は2回接種です。

ワクチン予約フォーム

各種ワクチン金額相場

コロンビア渡航に際して接種することが望ましいワクチンの金額相場は、以下を参考にしてください。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。

コロンビア渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

コロンビアへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
もっと見る
閉じる

        

2回目接種までの間隔は、A型肝炎に関しては2~4週間、B型肝炎、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンに関しては4週間以上、新型コロナウイルスのワクチンに関しては3カ月です。接種間隔が異なるワクチンがあるため、事前に接種をする際は、計画的に進めましょう。

ワクチン予約フォーム

コロンビアの基本情報

以下の表は、コロンビアの基本情報をまとめたものです。

国名 コロンビア共和国(Republic of Colombia) 通貨 コロンビア・ペソ
言語 スペイン語 チップの習慣 ホテルでのポーターやレストランでの食事の際にチップを支払う習慣があります
宗教 カトリック(信教の自由が認められています) 文化 多様な民族、地域、歴史的背景が融合しているため、豊かな伝統や文化に触れることができます
気候 コロンビアは3つの地域に区分されます。
● アンデス山脈の間を流れる川沿いの盆地や渓谷のあるボゴタなどの都市。山岳地帯のため朝晩の気温差が激しい
● カリやカルタヘナなどの主要な港などがある沿岸低地。湿地帯や高温多湿の気候
● 東部平野。アマゾン川などの大河へと続く川が流れる熱帯地域。
時差情報 -14時間(日本の方が14時間進んでいます)
服装 ● ボゴタなどの山岳地帯は、朝晩の冷え込みが強いので上着が欠かせません。日中は、気温が上がりますので調整のできるものがよいでしょう
● カリやカルタヘナは高温多湿の気候なので、シャツ1枚で過ごしやすいです
治安情報 コロンビア 危険・スポット・広域情報

コロンビアの渡航情報

コロンビアに渡航する際、日本のパスポートを持っており、条件に該当している場合、ビザの取得は不要です。

ビザ情報 日本のパスポートを所有しており、90日以内の滞在の場合は、ビザは免除されます
パスポートの必要有効残存期間 入国時の残存期間が3カ月以上必要です
入国カードの記入について 空路でコロンビアに入国する際は、フライトの72時間前から1時間前までの「Check-Mig」への登録が義務化されています
「Check-Mig」はコロンビア出国時も必要となります

入国に必要な手続き

コロンビアに入国する際に必要な手続きは、基本的に入国審査です。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コロンビアへの入国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
コロンビア入国時点で、入国時の残存期間が3カ月以上必要です。


航空券
日本とコロンビア間の航空券の購入が必要です。航空券は、旅行会社や専門会社を介して手配します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コロンビアへの入国に必要な手続きは、以下のとおりです。

ビザ申請
観光目的で、滞在期間が90日以内の場合、ビザの取得は不要です。観光以外の目的で以下のような場合、目的に応じた書類の提示が求められます。
● 学術、科学、芸術、文化、競技などにかかるイベント
● 官公庁、私企業などの人事選考手続き
● 企業の研修、商用、経営のための訪問や手続き
● 報道取材
● 長期滞在
コロンビアに長期滞在する場合は、滞在の期間、資格、目的に応じたビザを取得する必要があります。


入国審査
パスポートを入国審査官に提示し、滞在先や目的、滞在期間、帰国便の有無などを聞かれたら回答します。答えられない場合は入国を許可されない場合もあります。入国が許可されると、審査官の判断により90日以内の期限で滞在許可が付与されます。


出国に必要な手続き

チェックインは締め切り時間があるため、余裕を持った行動が望まれます。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

コロンビア出国に必要なものは以下のとおりです。

パスポート
航空会社のカウンターで搭乗券を受け取る際に、パスポートを提示します。


航空券
帰路に利用する航空会社のカウンターで航空券とパスポートを渡し、飛行機の搭乗券を受け取ります。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

コロンビア出国に必要な手続きは以下のとおりです。

出国審査
出国前にも「Check-Mig」に出国の関連情報の登録が求められています。出国時はパスポートを提示し、入国スタンプに記載される滞在許可期限やビザの有効期限を照合されます。


Q&A

よくある質問

コロンビアに入国するにはワクチン証明書は必要ですか?
2022年5月1日より、ワクチン接種が完了していない(1回も摂取していない方も含む)方も、PCR検査等の陰性証明書があれば入国可能となりました。
コロンビアは治安が良いですか?
コロンビア国内は、殺人・強盗・窃盗などの犯罪が見られ、2016年には日本人旅行者が強盗に殺害される事件も報告されています。また、テロも発生しているため、注意が必要です。
コロンビアへの渡航方法は?
日本からコロンビアの直行便はなく、主に北米を経由していくのが一般的です。
コロンビアに日本から入国するにはビザが必要ですか?
90日以内の観光や親族の訪問など、報酬を得ない活動が目的の入国では、ビザは必要ありません。
コロンビアの水道水は飲めますか?
水道水は飲めません。ミネラルウォーターなどを持ち歩きましょう。

Popular place

人気の渡航先

今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。

ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

お役立ちコラム

更新日:2024.02.29

海外旅行の持ち物リスト!必需品とあったらいいもの

更新日:2024.02.29

海外で病気になったら?なる前に知っておく・準備しておくべきこと

更新日:2024.02.29

海外旅行で考えられる主な危険・リスクと、それへの対策リスト

更新日:2024.02.29

海外に薬を持ち込みできる?おすすめの薬などもご紹介

更新日:2024.02.29

海外旅行に行くのに必要な手続きは?行く前に要チェック

更新日:2024.02.29

海外出張の際に必要な持ち物リスト。持って行った方が良いものは?

Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

ワクチン予約フォーム