ブルネイ渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

ブルネイ渡航前の推奨ワクチン

ボルネオ島にある小さな国のブルネイは、東南アジアに位置する国です。マレーシアと隣接しているブルネイで推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどのワクチンです。

A型肝炎

感染経路	A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスが原因の感染症です。A型ウイルスに感染したことがない方やワクチン未接種の方が、汚染された食べ物・飲み物を接種することで感染します。性交渉が原因で感染するケースもあります。
症状	症状は、急な発熱・全身の倦怠感・嘔吐、黄疸などです。約1カ月の潜伏期間を経て発症することが一般的です。
ワクチンについて	予防接種を行う場合、1歳以上の方で2週間〜4週間の間隔で2回、約半年後に3回目の接種を行います。

麻疹

感染経路	麻疹は、はしかとも呼ばれる感染症です。ウイルスの中でも、特に感染力が強いことが特徴です。
症状	飛沫や接触による感染はもちろん、感染者と同じ空間にいるだけでも感染することがあります。麻疹に感染すると、10日〜12日の潜伏期間の後、発熱や鼻水、咳やくしゃみなどの症状が現れます。また、全身に発疹が出ることも麻疹の特徴です。
ワクチンについて	ワクチン接種は2回行い、4週間間隔です。

風疹

感染経路	風疹は、風疹ウイルスが原因で起こる感染症です。主な感染経路は、感染者の咳やくしゃみを吸い込んだことによる飛沫感染、ウイルスが付着した手で手や口に触れる接触感染などです。
症状	風疹に感染すると、2週間〜3週間の潜伏期間の後、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れます。2,000～5,000人に1人の割合で、入院加療が必要な合併症が出現することがあります。
ワクチンについて	ワクチン接種は2回で、1回目と2回目の間隔は4週間です。

水痘

感染経路	水痘とは、いわゆるみずぼうそうのことです。水痘は、水痘帯状疱疹ウイルスと呼ばれるウイルスの感染が原因となり発症します。主な感染経路は、空気感染・飛沫感染、接触感染の3つです。家庭内の感染率は90％であり、感染力が強いことが挙げられます。
症状	主な症状は、軽度の頭痛、中等度の発熱、赤い発疹などです。感染者の多くは小児ですが、大人でも感染することがあります。
ワクチンについて	予防接種では、水痘・帯状疱疹ワクチンを2回接種します。1回目のワクチンから4週間後に、2回目の接種をします。

新型コロナウイルス

感染経路	新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因となり引き起こされる感染症です。2019年12月に中国の武漢市で確認されて以降、数カ月で世界中に感染が広まりました。新型コロナウイルスの主な感染経路は、エアロゾル感染・飛沫感染・接触感染です。
症状	主な症状は、全身の倦怠感・鼻汁・くしゃみ・発熱などで、風邪と見分けがつかないケースも珍しくありません。
ワクチンについて	ワクチン接種は、前回のワクチン接種より3カ月以上空ける必要があります。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起きる呼吸器感染症です。主な感染経路は、接触感染と飛沫感染です。予防には、手洗い・うがい、人混みへの外出を控えることなどが挙げられます。
症状	主な症状は、38度以上の急な発熱・喉の痛み・全身の倦怠感・関節痛などです。ほとんどの場合は1週間程度で軽快しますが、持病がある場合は重症化リスクがあります。また、幼児ではまれに急性脳症を発症し、死亡するおそれがあります。
ワクチンについて	インフルエンザワクチンの接種は、13歳未満が2回、13歳以上は通常1回接種となりますが、2回接種を勧められることもあります。

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