ボツワナ渡航前ワクチン（予防接種）や注意すべき感染症

ボツワナ渡航前の推奨ワクチン

ボツワナは、アフリカ大陸南部に位置する国です。ザンビア・ナミビア・ジンバブエ・南アフリカと隣接しているボツワナで推奨されるワクチンは、A型肝炎・麻疹・風疹・水痘・新型コロナウイルス・インフルエンザなどです。

A型肝炎

感染経路	A型肝炎とは、A型肝炎ウイルスによる感染症です。主な感染経路は、汚染された生水や食べ物の摂取、性行為です。潜伏期間は2～7週間と長いため、発覚が遅れる場合もあります。
症状	主な症状は急な発熱・食欲不振・吐き気・目の白い部分や皮膚が黄色くなる黄疸などです。
ワクチンについて	予防接種は3回必要で、1回目の2～4週間後と6カ月後に接種します。

麻疹

感染経路	麻疹は、はしかとも呼ばれる感染症で、麻しんウイルスによって起こる病気です。数あるウイルスの中でも、特に感染力が強いことが挙げられます。飛沫や接触による感染のほか、感染者と同じ空間にいるだけでも感染します。
症状	潜伏期間は、10〜12日です。主な症状は、39度以上の発熱・咳・鼻水・目の充血・全身の発疹などです。
ワクチンについて	ワクチン接種は2回で、2回目の接種は1回目から4週間後に行います。

風疹

感染経路	風疹は、風疹ウイルスが原因で起こる急性の発疹性感染症です。主な感染経路は飛沫感染ですが、接触感染もあります。
症状	潜伏期間は約2～3週間で、主な症状は発熱・リンパ節の腫れ・発疹などです。多くの場合は1週間程度で症状が収まりますが、脳炎などの合併症を起こすリスクがあります。
ワクチンについて	ワクチン接種をすれば、95％以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得できます。ワクチン接種は2回です。2回目の接種は1回目の接種から4週間後です。

水痘

感染経路	水痘とは、みずぼうそうとも呼ばれる感染症です。水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。主な感染経路は患者の咳やくしゃみを吸い込む飛沫感染・空気感染、またウイルスの付着した手で粘膜に触れることによる接触感染の3つです。
症状	感染者の多くは小児ですが、大人が発症する場合もあります。大人が発症した場合の主な症状は、倦怠感やニキビ・発熱・水膨れなどです。
ワクチンについて	予防接種は、水痘・帯状疱疹ワクチンを2回接種します。2回目の接種は1回目から4週間後に行います。

新型コロナウイルス感染症

感染経路	新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因で起こる感染症です。2019年12月初旬に中国の武漢市で1例目の感染者が報告され、わずか数カ月で世界中に広がりました。主な感染経路は、空気中のウイルスを吸い込むエアロゾル感染・ウイルスが粘膜に付着する飛沫感染・ウイルスの付着した手で粘膜を触る接触感染があります。
症状	主な症状は、悪寒・発熱などの風邪症状、味覚障害などです。基礎疾患がある方は重症化するリスクがあります。
ワクチンについて	追加のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月以上空けて行う必要があります。

インフルエンザ

感染経路	インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因で起こる呼吸器感染症です。主に、ウイルスが粘膜に触れることで感染します。空気感染はありません。効果的な予防方法は外出時の手洗いうがい・適切な湿度の保持・人混みを避けることです。
症状	主な症状は、38度以上の高熱・頭痛・関節痛などです。
ワクチンについて	インフルエンザワクチンの接種回数は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。

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