ボスニア・ヘルツェゴビナ渡航前の推奨ワクチン

ボスニア・ヘルツェゴビナへの渡航前に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、B型肝炎、破傷風、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどです。

A型肝炎
感染経路 A型肝炎は、A型肝炎ウイルス(HAV)の感染によって発症する疾患です。
症状 主な症状は一時的な急性肝炎で、治癒すると強い免疫が体内に残ります。このウイルスは糞便と一緒に排泄され、不衛生な環境での糞口感染によって広がるため、感染者の発生は衛生状態に大きく左右されます。
ワクチンについて 予防策としては、ワクチン接種が有効であり、3回の接種によって約5年間の免疫効果が期待できます。ワクチンの接種スケジュールとしては、1回目の接種から2〜4週間後に2回目、6カ月後に3回目が推奨されています。
B型肝炎
感染経路 B型肝炎は性的接触や再利用された医療器具を介して伝播する感染症です。
症状 主な症状は、疲労感、食欲不振、悪心、嘔吐、腹部の痛み、黄疸などで、時間が経過すると、肝硬変や肝癌といった重篤な肝疾患へと発展する恐れがあります。
ワクチンについて この疾患の潜伏期間は大体1~6カ月間です。計3回のワクチン接種により予防が可能です。接種スケジュールとしては、1回目の接種から4週間後に2回目、5~6カ月後に3回目が推奨されています。
破傷風
感染経路 土壌中に存在する特定の細菌によって引き起こされる破傷風は、傷口を介して人の体内に侵入することにより感染します。
症状 この感染症は、体の痛み、首の硬直、さらに感覚の鈍化などの症状をもたらし、最悪の場合死亡することもあります。,000人に1人が死亡するという報告もあり、注意が必要です。
ワクチンについて 破傷風の予防策としては、ワクチンの接種が効果的であり、過去に接種歴があるかどうかによって、その後の追加接種の要否や回数が決まります。過去にワクチンを接種している人は、追加で1回の接種を行うことで免疫が約10年間持続します。未接種の人は、1回目の接種から3~8週間後に2回目、2回目から1年~1年半後に3回目というスケジュールで接種が推奨されています。
麻疹
感染経路 麻疹(はしか)は、感染者との近距離での接触や、その人から発せられる唾や呼吸に含まれる微粒子を介して広がる疾患です。
症状 この病気は潜伏期間が約10日間あり、その期間を経て高熱、長引く咳、涙が出るほどの鼻水、体中の発疹という典型的な症状が出始めます。
ワクチンについて 麻疹を予防するためには、2回の予防接種が推奨されており、1回目の接種から4週間後に2回目の接種を行います。
風疹
感染経路 風疹は別名「三日はしか」としても知られ、発疹が特徴的な高感染性の急性疾患です。
症状 この病気の潜伏期間は約2~3週間で、発熱や発疹、リンパ節の腫れなどの症状が現れやすいです。子どもの場合、症状は比較的軽いことが多いですが、成人はより重い症状や長引く関節痛を経験することがあります。妊婦が風疹にかかると、子どもが先天性風疹症候群にかかる可能性があり、聴覚障害や白内障、心臓病などを持って生まれてくることがあります。
ワクチンについて 風疹に対する予防接種は、受ける人の95%以上に効果があると言われています。風疹ワクチンの接種回数は2回で、4週間の間隔を置いて接種することが勧められています。
水痘
感染経路 水痘(みずぼうそう)は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症する感染症であり、空気感染・飛沫感染・接触感染により伝播します。
症状 この疾患の典型的な症状として、皮膚が赤くなることから始まり、その後水泡や膿疱が現れ、最終的にかさぶたになります。特に子どもの間にかかることが多い疾患ですが、成人がかかると重症化する可能性があるため、注意が必要です。
ワクチンについて 効果的な予防方法としてワクチンがあり、1回目の接種で重症化するリスクを低下させ、2回目の接種で水痘そのものにかかるリスクをさらに下げられます。
新型コロナウイルス感染症
感染経路 新型コロナウイルスは、感染者からの咳やくしゃみによって放出される飛沫、空気中のエアロゾル、そして感染者の顔の部分への接触によって感染します。
症状 高齢者や既往症がある人など、重症化リスクが高い人々へは、予防措置としてワクチンの接種が強く勧められています。
ワクチンについて 前回の接種から3カ月経過すれば、追加の接種が受けられるようになります。
インフルエンザ
感染経路 インフルエンザにかかると、通常の風邪と同様の症状が見られる他、突然の高熱(38℃を超えることが多い)、頭痛、筋肉や関節の痛み、そして激しい倦怠感が現れることがあります。
症状 インフルエンザは普通の風邪と似た症状に加えて、急激な高熱(多くの場合38℃以上)、頭痛、筋肉痛や関節痛、そして強い疲れを引き起こす可能性があります。免疫力が低下している人や年配の方は、病状が急速に重くなりやすく、肺炎などの合併症を起こすリスクが高まるため、特別な注意が求められます。
ワクチンについて 予防のために、12月の半ばまでに予防接種を受けることが勧められています。

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各種ワクチン金額相場

上記で紹介した各種ワクチン金額相場は以下のとおりです。

ワクチン名 相場価格/回
A型肝炎ワクチン 1万円前後/回
B型肝炎ワクチン 5,000~8,000円/回
破傷風ワクチン 3,000〜5,000円/回
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン 1万円前後/回
水痘・帯状疱疹ワクチン 5,000〜1万円/回
新型コロナ(mRNA)ワクチン 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回
インフルエンザワクチン 3,000〜5,000円/回

ボスニア・ヘルツェゴビナ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数

ボスニア・ヘルツェゴビナ旅行で接種が推奨されるワクチンのスケジュールは以下のとおりです。

病名 ワクチンの種類 0日 1週間 2週間 3週間 4週間 8週間 3ヶ月 5ヶ月 6ヶ月 12ヶ月 18ヶ月
A型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
B型肝炎 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目
破傷風 不活化ワクチン 1回目 2回目 3回目(2回目終了後1年~1年半)
麻疹・風疹 生ワクチン 1回目 2回目
水痘・帯状疱疹 生ワクチン 1回目 2回目
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン 1回目 2回目
インフルエンザ 不活化ワクチン 1回目 2回目

病名 ワクチンの種類
A型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 2回目 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
B型肝炎 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月 3回目
6ヶ月 3回目 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
破傷風 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間 2回目
4週間 2回目 8週間 2回目
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半)
18ヶ月 3回目(2回目終了後1年~1年半) 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
麻疹・風疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
水痘・帯状疱疹 生ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
新型コロナウイルスワクチン mRNAワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 8週間
3ヶ月 2回目 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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病名 ワクチンの種類
インフルエンザ 不活化ワクチン
期間
0日 1回目 1週間
2週間 3週間
4週間 2回目 8週間
3ヶ月 5ヶ月
6ヶ月 12ヶ月
18ヶ月 24ヶ月
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ボスニア・ヘルツェゴビナの基本情報

ボスニア・ヘルツェゴビナの文化や気候などの基本情報は以下のとおりです。

国名 ボスニア・ヘルツェゴビナ 通貨 兌換(だかん)マルク
言語 ボスニア語、セルビア語、クロアチア語 チップの習慣 チップの習慣はないものの、サービスの10%程度を渡すと喜ばれます。
宗教 イスラム教、セルビア正教、カトリック% 文化 ギリシャやトルコなど複数の国から影響を受けており、多様な文化を形成しています。
気候 内陸部は大陸性気候で海岸部は地中海性気候です。夏はどちらも暑く乾燥しています。冬は内陸部では雪が降り寒さが厳しい一方で、海岸部では雪は降らず、寒さも穏やかです。 時差情報 -8時間(日本の方が8時間進んでいます/サマータイム期間は-7時間)
服装 1年を通して平均気温が日本よりも5℃ほど低いため、日本で過ごすよりも少し暖かい服装が適しています。また、夏でも朝晩は冷え込みが激しいため、長袖や重ね着できる服があると安心です。 治安情報 ボスニア・ヘルツェゴビナ 危険・スポット・広域情報

ボスニア・ヘルツェゴビナの渡航情報

ビザ情報 最初の入国日から起算して6カ月の内、90日以内の滞在ならビザは不要です。
パスポートの必要有効残存期間 出国時に3カ月以上の残存有効期間が必要です。
入国カードの記入について 不要です。

入国に必要な手続き

ここではボスニア・ヘルツェゴビナへの入国に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ボスニア・ヘルツェゴビナへの入国時に必要なものは以下のとおりです。

航空券
日本とボスニア・ヘルツェゴビナ間の航空券が必要です。旅行会社などで購入できます。


パスポート
パスポートの有効残存期間は出国予定日から3カ月以上必要です。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ボスニア・ヘルツェゴビナ入国時に必要な手続きは以下のとおりです。

入国審査
入国審査官へパスポートを提示します。出国に必要な航空券、1日あたり75ユーロ相当額の滞在費用の所持確認をされることがあります。


税関検査
1万ユーロ相当額以上の通貨を持ち込む場合は税関への申告が必要です。


出国に必要な手続き

ここではボスニア・ヘルツェゴビナ出国時に必要なものと手続きを説明します。

必要なもの(航空券、パスポートなど)

ボスニア・ヘルツェゴビナ出国時に必要なものは次のとおりです。

航空券
飛行機の搭乗券を受け取るのに航空券が必要です。


パスポート
飛行機の搭乗券を受け取る際に、カウンターにてパスポートを提示します。


必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)

ボスニア・ヘルツェゴビナを出国し、日本へ入国する際に必要な手続きは次のとおりです。

顔認証ゲートを通過
顔認証ゲートの通過時にパスポートの顔写真との照合を行い、自動で本人確認が完了します。顔認証ゲートではパスポートにスタンプが押印されません。押印が必要な場合は、税関検査を受ける前に申し出る必要があります。


Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webはオンラインにて日本への入国審査や税関手続き、検疫手続きを行えるシステムです。スムーズに入国するために、Visit Japan Webへ登録しておきましょう。登録はスマートフォンまたはパソコンにて行えるものの、利用時はQRコードを提示するため、スマートフォンで登録しておくのが良いでしょう。


検疫手続き
日本国内へ肉製品を持ち込む場合は動物検疫、植物を持ち込む場合は植物検疫をそれぞれ受けなければなりません。肉製品に関しては、輸出国の検査証明書のないものは持ち込みが不可です。また、輸入禁止品も持ち込めません。
また植物については、輸入禁止品でないもので、検査証明書が不要なものであれば検査は不要です。輸入禁止品および検査証明書が必要な植物を所持している場合は植物検疫を受けます。輸入禁止品および検査証明書が必要であるものの付与されていない植物は持ち込めません。


税関検査
税関検査では、輸入が禁止・規制されている物品や、申告が必要な範囲の額の現金などの所持の有無を確認します。Visit Japan Webにて税関申告の準備を行っていれば、税関検査場に設置されている端末へQRコードおよびパスポートを読み取り、ゲートを通過するだけで申告が完了します。
Visit Japan Webで税関申告の準備を行っていない場合には、税関検査場にある書類への記入および申告が必要です。税関検査が終われば、帰国手続きは完了です。


Q&A

よくある質問

ボスニア・ヘルツェゴビナの水道水は飲めますか?
水道水の飲用は避けた方が無難です。首都サラエボの水道水は飲めるものの、水道管が老朽化している恐れがあります。サラエボ以外の地域では水道水の汚染が指摘されています。
ボスニア・ヘルツェゴビナは危ないですか?
スリやひったくりなどの犯罪や、デモでの市民と警察の衝突といった危険はあるものの、治安は比較的良いとされています。ただし、過去に起きた紛争の影響で、数多くの地雷が残っており、十分に注意が必要です。
ボスニア・ヘルツェゴビナのベストシーズンはいつですか?
過ごしやすい気候の6~9月頃が観光のベストシーズンとされています。特に8月は晴れの日が多く、気持ち良く過ごせます。
ボスニア・ヘルツェゴビナへの直行便はありますか?
日本からボスニア・ヘルツェゴビナへの直行便はなく、他のヨーロッパ国を経由する経路になります。所要時間は経由する国により変動します。目安としては15時間程度です。
ボスニア・ヘルツェゴビナは1つの国ですか?
ボスニア・ヘルツェゴビナは、1つの国です。旧ユーゴスラビアを構成する6つの国の内の1つだったものの、独立を果たしました。

Popular place

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ミクロネシア

マーシャル

ボスニア・ヘルツェゴビナ

Information

各国で流行している感染症

渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。

マラリア

腸チフス

ヒトパピローマウイルス

Colum

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Reservation

海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。

渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。

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