ベラルーシ渡航前の推奨ワクチン
ベラルーシは、東ヨーロッパに位置する国です。ロシア、ウクライナ、ポーランド、リトアニア、ラトビアと隣接しているベラルーシで推奨されるワクチンは、麻疹・風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザなどのワクチンです。
- 麻疹
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感染経路 麻疹は、はしかとも呼ばれる感染症です。ウイルスの中でも特に感染力が強いのが特徴です。飛沫や接触による感染だけではなく、感染者と同じ空間にいるだけでも感染することがあるほどの感染力です。 症状 10〜12日の潜伏期間を経て、39度以上の発熱や咳、鼻水などの風邪の症状のほか、目の充血と全身の発疹が見られます。 ワクチンについて ワクチン接種は2回で、2回目は1回目から4週間空ける必要があります。
- 風疹
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感染経路 風疹は、風疹ウイルスが病原体の急性の発疹性感染症です。主な感染経路は、飛沫感染・接触感染です。 症状 約2~3週間の潜伏期間を経た後、発熱やリンパ節の腫れ、発疹などが現れます。なお、発疹の出る2~3日前から感染力があるため、ワクチンによる予防が重要です。 ワクチンについて ワクチン接種をすれば、95%以上の人が風疹ウイルスに対する免疫を獲得できるといわれています。ワクチン接種は2回で、1回目と2回目の間隔は4週間必要です。
- 水痘
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感染経路 水痘(みずぼうそうとも呼ばれる)は、水痘帯状疱疹ウイルスが原因で発症します。主な感染経路は、空気感染・飛沫感染・粘膜感染です。家庭内感染は90%で起こるとされており、感染力が強いのが特徴です。 症状 大人が発症した場合の主な症状は、倦怠感やニキビなどの初期症状から始まり、その後、発熱と水ぶくれの症状が現れます。 ワクチンについて 予防接種は、水痘・帯状疱疹ワクチンを2回接種します。2回目の接種は、1回目から4週間後に行います。
- 新型コロナウイルス感染症
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感染経路 新型コロナウイルスは、SARS-CoV-2が原因の感染症です。2019年12月初旬に中国の武漢市で謎の肺炎が流行し、瞬く間に世界で流行しました。主な感染経路は、飛沫感染・エアロゾル感染・接触感染です。 症状 主な症状は、発熱・倦怠感・悪寒・鼻水などです。基礎疾患がある方や、免疫力が低い方は重症化するリスクもあります。また、後遺症として睡眠障害、味覚障害が出ることも珍しくありません。 ワクチンについて 追加のワクチン接種は、前回のワクチン接種から3カ月空けて行います。
- インフルエンザ
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感染経路 インフルエンザは、インフルエンザウイルスが原因の呼吸器感染症です。主な感染経路は接触感染・飛沫感染です。 症状 潜伏期間は1~3日となっており、主な症状は38度以上の高熱・頭痛・倦怠感・関節痛などです。高齢者や抵抗力の弱い乳幼児は重症化しやすい傾向があり、軽視できない疾患です。 ワクチンについて インフルエンザワクチンの接種は、原則として13歳以上が1回、13歳未満が2回です。
各種ワクチン金額相場
ベラルーシへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、このとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
---|---|
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、上記のワクチンの他にも渡航前ワクチンを多数取り揃えております。お気軽にお問い合わせください。
ベラルーシ渡航前ワクチン(予防接種)を
接種する時期と必要回数
ベラルーシへ渡航する際、接種が推奨される各種ワクチンの情報は、以下のとおりです。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 8週間 | 3ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 | 18ヶ月 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||||||
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||||||
新型コロナウイルスワクチン | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | |||||||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルスワクチン | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 2回目 | 5ヶ月 | |
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 | ||
18ヶ月 | 24ヶ月 |
閉じる
2回目までの接種間隔は、MR(麻疹・風疹の混合)、水痘・帯状疱疹、インフルエンザワクチンが4週間、新型コロナ(mRNA)ワクチンが3カ月です。また、生ワクチンは接種後4週間他のワクチン接種ができません。ワクチンの種類によって接種間隔が異なるため、予防接種は計画的に進めていきましょう。
ベラルーシの基本情報
ベラルーシは多くの湖と森が存在している、自然豊かな国です。首都ミンスクでは多くの歴史的建造物や文化施設が見られます。ベラルーシの気候や宗教などは、このとおりです。
国名 | ベラルーシ共和国(Republic of Belarus) | 通貨 | ベラルーシ・ルーブル |
---|---|---|---|
言語 | ベラルーシ語・ロシア語 | チップの習慣 | チップの習慣はありませんが、観光客の多い場所だと要求される可能性があります |
宗教 | ロシア正教・カトリック・その他 | 文化 | ビーツやパプリカ、じゃがいもなどの野菜と肉を多く取り入れた料理が多いです |
気候 | おおむね温暖で湿度が高いものの、東部の気候は冷涼で、雨が降りやすいのが特徴です。また、冬は比較的温暖であるものの、0度以下の気温が続く日もあります | 時差情報 | -6時間(日本の方が6時間進んでいます) |
服装 | 夏の時季でも半袖では寒いと感じるため、羽織れるものや長袖を持っていきましょう。冬に関しては、帽子やマフラーなどの防寒対策が必要です | 治安情報 | ベラルーシ 危険・スポット・広域情報 |
ベラルーシの渡航情報
ベラルーシ渡航する際、日本のパスポートを所有していて、かつ条件に該当すればビザの取得は不要です。
ビザ情報 | 日本のパスポートを所有していて、30日以内の滞在であればビザの取得は不要です(ミンスク国際空港より入国・出国に限る) |
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パスポートの必要有効残存期間 | ベラルーシ入国時に、ベラルーシ出国日+3カ月以上の期間が必要 |
入国カードの記入について | 出入国カードの記入は必要ありません。(ロシア入国する場合のみ必要) |
入国に必要な手続き
ベラルーシに入国するときに必要な手続きは、入国審査と税関審査です。
必要なもの(航空券、パスポートなど)
ベラルーシの入国審査で必要なものは、以下のとおりです。
パスポート
ベラルーシ渡航では、有効残存期間がベラルーシ出国予定日から3カ月以上あるパスポートが必要です。
航空券
ベラルーシと日本間の航空券の購入が必要です。日本からベラルーシへの直行便はないため、経由地を介しての航空券の準備が必要です。航空券の購入は、航空会社や専門会社などを介して行います。
ビザ
ベラルーシに31日以上滞在する場合、ミンスク国際空港以外から入国・出国する場合はビザを取得する必要があります。
入国カード
航空会社が配る観光入国カードDEX-2が必要です。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
入国に必要な手続きは、以下のとおりです。
入国審査
パスポートを入国審査官に提示し、ベラルーシの滞在先や目的などを聞かれます。入国審査が厳しいとの情報は特にありませんが、審査ゲートが少ないため時間がかかる可能性があります。時間に余裕を持って行動しましょう。
税関検査
ベラルーシでの税関調査では、税関申告はない場合がほとんどです。ただし、無税通関の範囲を超える物品、3リットルを超えるアルコールの持ち込みなどに関しては、申告が必要です。中には持ち込み禁止物品もあるため、事前に確認をしておきましょう。正しく申告できないと、入国できない可能性があります。
ビザ申請
滞在日数が31日以上となる場合、ミンスク国際空港以外から入国・出国するときはビザの取得が必要です。また、入国後に滞在許可を取得する必要があります。滞在許可やビザの取得については、駐日ベラルーシ共和国大使館に事前に確認してください。
出国に必要な手続き
ベラルーシの出国手続きはこちら
必要なもの(航空券、パスポートなど)
ベラルーシの出国手続きは、出発の3~4時間前に検査を受けられます。国際線経験者であれば2時間ほど前でも問題ありませんが、混雑や想定外のトラブルによって、予想外に時間がかかる可能性もあります。従って、時間に余裕を持って行動しましょう。
パスポート
航空券を受け取る際に、航空会社のカウンターにてパスポートを提示する必要があります。
航空券
帰路に利用する航空会社のカウンターに、航空券とパスポートの提示をして、飛行機の搭乗券を受け取ります。
必要な手続き(ビザ申請、入国審査、税関検査など)
ベラルーシ出国で必要なものは以下のとおりです。
セキュリティ・チェック
セキュリティ・チェックでは、所有している荷物の検査を行います。ベラルーシでは持ち出し禁止・持ち出し制限のある物品が多くあります。スムーズに手続きをするためには、事前に確認しておくことをおすすめします。セキュリティ・チェックで時間がかかることを想定して、早めに行動しましょう。
Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webとは、日本入国での入国審査や、手続きの迅速化を目的に導入されたサービスです。オンライン上で事前登録して、登録完了時の二次元コードを入国審査官に提示するだけで、審査が可能です。Visit Japan Webに登録しない場合は、従来通り入国カードの用紙を記入して手続きを行います。スムーズに手続きするためには、Visit Japan Webがおすすめです。
搭乗手続き
セキュリティ・チェックに問題がなければ、出国審査を受けて搭乗手続きをします。出国審査では、滞在登録を行ったことを証明する書類が必要です。また、ロシアに入出国する場合には出入国カードの記録、入国時に税関検査をしている場合は税関申告書の提出が必要です。出国審査では想定外に時間を要する場合があるため、時間に余裕を持って行動してください。
Q&A
よくある質問
- ベラルーシで義務化されているワクチンはありますか?
- ベラルーシで義務づけられているワクチンはありません。しかし、現地ではワクチン接種を受けられないことがあるため、事前に接種した上で渡航することをおすすめします。
- ベラルーシ渡航で推奨されているワクチンはありますか?
- ベラルーシでは、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナ(mRNA)ワクチン、インフルエンザワクチンなどの接種が推奨されています。
- ベラルーシの飲用水は問題ありませんか?
- ベラルーシは水道水の水質の改善が進んでいるものの、それでも安全とは言い切れません。そのまま飲むのは避けて、ミネラルウォーターを飲みましょう。
- ベラルーシ渡航でビザの取得は必要ですか?
- ベラルーシ渡航では、日本のパスポートを所有していて、かつ30日以内の滞在短期の場合、ビザは必要ありません。ただし、ビザ免除はミンスク国際空港より入出国をする場合のみ適用されます。
- ベラルーシの治安は問題ありませんか?
- ベラルーシは他のCIS諸国と比較すると、安全だといわれています。しかし、少しの油断から思わぬ事故・事件に巻き込まれてしまう可能性があります。荷物から目を離したり、金銭となるものは身につけたりしないようにし、しっかりと対策をしましょう。
Popular place
人気の渡航先
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渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
各国で流行している感染症
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Colum
お役立ちコラム
Reservation
海外渡航前には
ゆとりをもってワクチン接種を。
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。