
「ワクチンNavi」 は渡航前に確認しておきたい感染症の情報や、旅行・渡航に役立つ豆知識など様々な情報を発信しております。
バングラデシュは、国境の西はインド、東はミャンマーと接しており、南アジアに分類されます。バングラデシュへの渡航の際に接種が推奨されているワクチンは、A型肝炎、麻疹、風疹、水痘、新型コロナウイルス、インフルエンザ、腸チフス、マラリア、狂犬病、破傷風などです。
感染経路 | A型肝炎は、食品を介して口から入ると感染する病気で、原因は感染者の排泄物に存在するウイルスです。 |
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症状 | 熱感や倦怠感、食欲減退、吐き気や嘔吐、黄疸などが典型的な症状です。感染しても潜伏期間が約4週間あるため、海外旅行から帰ってきた後にすぐに症状が現れないこともあります。 |
ワクチンについて | ワクチン接種を受ける回数は2回で、初回から2~4週間経過した後に2回目の接種を実施します。2回目の接種から6カ月後に3回目の接種を行うとより免疫が強化されます。 |
感染経路 | 麻疹は人から人へ空気を通じて広がる感染性の高い病気で、飛沫や直接の接触によっても伝染します。 |
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症状 | 潜伏期間は約10日間で、発病すると発熱、咳、目の充血などの症状が表れます。また場合によっては、重症化して脳炎や肺炎を引き起こす可能性もあります。 |
ワクチンについて | 免疫がないとほぼ確実に感染するため、予防接種が重要です。麻疹ワクチンの接種回数は2回、1回目から4週間空けた後に2回目のワクチン接種を行います。 |
感染経路 | 風疹は、感染性の高い発疹性疾患で、発熱、皮膚の発疹、リンパ節の腫れなどが典型的な症状です。 |
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症状 | この病気は、脳炎や血小板減少による紫斑病など、重篤な合併症をもたらす可能性があります。また妊娠初期に感染すると、新生児に先天性風疹症候群として知られる視覚や心臓、聴覚の障害のリスクが増加します。 |
ワクチンについて | ワクチンは2回の接種が推奨され、接種間隔は最低4週間空ける必要があります。 |
感染経路 | 水痘は、空気感染をはじめ、接触したり飛沫を浴びたりして感染する病気です。 |
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症状 | 潜伏期間は、約10~21日間で発疹や水疱、膿疱が体全体に現れます。時間が経過すると、かさぶたになり症状は収束していきます。 |
ワクチンについて | 成人が水痘に感染すると重篤化する可能性があるため、バングラデシュへ海外旅行に行く場合は、水痘ワクチンの接種が必要です。ワクチン接種は2回行いますが、初回から4週間期間を空けて、2回目の接種を受けます。 |
感染経路 | 新型コロナウイルス感染症は、接触感染や飛沫感染で人から人へ伝播する感染症の一種です。3密と呼ばれる、密閉・密集・密接が感染を拡大させる原因のひとつだと認識されています。 |
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症状 | 罹患した際の主たる症状は、発熱や咳です。人によっては、味覚障害など別の症状があったり、無症状だったりするケースもあります。 |
ワクチンについて | 持病を持っている方は重症化リスクも考えられるため、ワクチン接種は欠かせません。新型コロナウイルス感染症のワクチン接種の間隔は、3カ月です。 |
感染経路 | インフルエンザは、飛沫や接触が原因で感染する感染症です。 |
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症状 | 罹患したときの主な症状は、38度を超える発熱や倦怠感をはじめとした全身症状です。免疫が落ちていたり、基礎疾患を持っていたりすると、重症化する可能性があります。 |
ワクチンについて | インフルエンザワクチンの接種回数は、13歳以上は原則1回、13歳未満は2回接種が基本です。13歳未満は、4週間間隔を空けた後に2回目のワクチンの接種を実施します。 |
感染経路 | サルモネラ属のチフス菌による感染症です。少量の菌を摂取しただけでも発症することが分かっており、感染者の排泄物に汚染された食べ物や水を摂取することで感染します。日本でも海外渡航者の感染が多く見られており、潜伏期間は最長で30日程度です。発展途上国に多く見られるため、バングラデシュも例外ではありません。 |
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症状 | 39℃を超える高熱が1週間程度続きます。淡いピンクの発疹や便秘・下痢症状、徐脈などが見られることがあります。重症化すると意識障害や難聴、腸出血、腸穿孔のリスクもあります。 |
ワクチンについて | 輸入ワクチンで、生ワクチンと不活化ワクチンがあります。接種後最低2週間で免疫を獲得できます。 |
感染経路 | マラリア原虫を持っている蚊に刺されることで感染します。三大感染症の一つとして知られていますが、マラリアにも複数の種類があり、種類によって症状が異なります。どのマラリアなのかを明確にした上で、適切な治療を受ける必要があります。 |
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症状 | 1~4週間程度の潜伏期間の後、急な発熱や頭痛、悪寒、倦怠感、発汗、関節痛などの症状が起こります。特に、熱帯熱マラリアにかかると重症化リスクが高いです。 |
ワクチンについて | 予防薬の内服が一般的です。マラロンとメファキンという内服薬があります。 |
感染経路 | 狂犬病を保有している犬や猫、コウモリなどの野生動物の唾液を介して感染します。そのため、見かけた動物が野生か飼われているか判断できないときは近寄らないようにしましょう。狂犬病は、ちょっとした咬傷や引っ掻き傷でも感染し、発症するとほぼ100%の人が亡くなります。潜伏期間にも個人差があり、1カ月程度で発症する人もいれば、数年経過してから発症する人もいます。一度発症すると治療法はありません。 |
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症状 | 発熱や頭痛、嘔吐、傷口の痛みや灼熱感があります。進行すると痙攣や恐水症が起こり、やがて昏睡状態に陥り死亡します。 |
ワクチンについて | 日本では、ラビピュールというワクチンを接種しています。 |
感染経路 | 破傷風菌によって引き起こされる感染症です。破傷風菌は、土壌や動物の糞などに多く含まれているといわれており、人から人に感染することはありません。傷口を介して体内に侵入することで感染を引き起こしますが、ワクチンの普及により現在は感染者の数が減ってきています。5類感染症の一つです。ワクチンを接種することでほぼ100%予防できるため、渡航前にワクチンを接種して抗体を得ておくのをおすすめします。 |
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症状 | 傷口から侵入すると、菌が体内で毒素を排出することで症状が現れます。神経の働きをつかさどる神経に作用し、顔の筋肉の硬直や引きつり、開口障害などの症状から、進行すると全身の筋肉に痙攣などの症状が現れるようになります。 |
ワクチンについて | 乳幼児期に定期接種が実施されています。大人でも、免疫効果維持のために10年ごとのブースター接種が推奨されます。 |
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バングラデシュへ渡航する際に、接種が推奨されているワクチンの相場価格は以下のとおりです。
ワクチン名 | 相場価格/回 |
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A型肝炎ワクチン | 1万円前後/回 |
MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン | 1万円前後/回 |
水痘・帯状疱疹ワクチン | 5,000円〜1万円/回 |
新型コロナ(mRNA)ワクチン | 0円(令和6年4月以降は原則有料)/回 |
インフルエンザワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
腸チフスワクチン | 1万円前後/回 |
狂犬病ワクチン | 1万5,000〜2万円/回 |
破傷風ワクチン | 3,000〜5,000円/回 |
当クリニックでは、A型肝炎ワクチン、MR(麻疹・風疹の混合)ワクチン、水痘・帯状疱疹ワクチン、新型コロナウイルス感染症ワクチン(mRNAワクチン)の接種を行っています。
病名 | ワクチンの種類 | 0日 | 1週間 | 2週間 | 3週間 | 4週間 | 5週間 | 3ヶ月 | 5ヶ月 | 6ヶ月 | 12ヶ月 |
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A型肝炎 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | |||||||
麻疹・風疹 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||||||
水痘・ 帯状疱疹炎 | 生ワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||||||
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||||||
インフルエンザ | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | ||||||||
腸チフス | 不活化ワクチン | 1回目 | |||||||||
狂犬病 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目 | |||||||
破傷風 | 不活化ワクチン | 1回目 | 2回目 | 3回目(2回終了後1年~1年半) |
病名 | ワクチンの種類 | ||
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A型肝炎 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 2回目 | 3週間 | 2回目 |
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 3回目 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
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麻疹・風疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
水痘・帯状疱疹 | 生ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
新型コロナウイルス感染症 | mRNAワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 2回目 | 5ヶ月 | |
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
インフルエンザ | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
腸チフス | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | ||
4週間 | 8週間 | ||
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
狂犬病 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | 2回目 |
2週間 | 3週間 | 2回目 | |
4週間 | 2回目 | 8週間 | |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
病名 | ワクチンの種類 | ||
---|---|---|---|
破傷風 | 不活化ワクチン | ||
期間 | |||
0日 | 1回目 | 1週間 | |
2週間 | 3週間 | 2回目 | |
4週間 | 2回目 | 8週間 | 2回目 |
3ヶ月 | 5ヶ月 | ||
6ヶ月 | 12ヶ月 |
A型肝炎のワクチンを接種する場合は、初回接種から2~4週間の期間を空けます。バングラデシュに6カ月以上滞在する際は、6カ月後に3回目の接種を行います。麻疹・風疹・水痘ワクチンは、1回目から4週間経過した後に2回目の接種が可能です。インフルエンザワクチンについては、13歳以上は原則1回、13歳未満は4週間期間を空けて2回目の接種を行います。新型コロナウイルスワクチンの場合は、1回目の接種から3カ月間期間をおいて2回目の接種を実施します。
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国名 | バングラデシュ人民共和国(People’s Republic of Bangladesh) | 言語 | ベンガル語 |
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宗教 | 主にイスラム教を信仰しています。 | 気候 | 亜熱帯モンスーン気候で、雨季(4月~9月)と乾季(10月~3月)があります。夏の最高気温は30℃を超えますが、冬は10℃台になる日もあるため、防寒対策が必要です。 |
服装 | 基本的に半袖や薄手の長袖シャツで問題ありません。 | 通貨 | タカ |
チップの習慣 | ・チップの習慣は基本的にはありません。 ・観光客が利用するようなホテルでは、求められるケースがあります。 |
文化 | イスラム教の国のため、女性は肌の露出に配慮が求められます。 |
時差情報 | -3時間(日本の方が3時間進んでいます) | 治安情報 | バングラデシュ 危険・スポット・広域情報 |
ビザ情報 | ビザ免除取極が停止しているため、目的に沿ったビザの取得が必要です。 |
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パスポートの必要有効残存期間 | ビザ申請時点で、6カ月以上の残存期間が求められます。 |
入国カードの記入について | 必要です。 |
バングラデシュへ入国する際は、日本との間にビザ免除の取極がないため、ビザなしでは入国できません。事前に入国の流れを確認すると、スムーズに入国できます。
必要なもの
バングラデシュへの入国時に必要なものは以下のとおりです。
航空券
バングラデシュと日本間の航空券が必要です。フライトチケットは、旅行会社や専門会社を介して手配が可能です。バングラデシュと日本の間には直行便が就航しています。
パスポート
ビザを申請した時点で、6カ月以上の有効な残存期間が必要です。パスポートの残存期間が6カ月に満たない場合は、パスポートの再申請を行いましょう。
入国カード
バングラデシュへの入国時には入国カードへの記入が求められます。飛行機内で配布されるカードに記入しておくと、スムーズに動けます。
携帯品申告書
税関に提出するため、機内で配られる書類へ正確に記入します。
必要な手続き
バングラデシュ入国に必要な手続きは以下のとおりです。
ビザ申請
バングラデシュと日本の間にはビザ免除措置がないため、観光目的かつ短期間のケースでもビザが必要です。日本の国籍を所持している場合、空港到着時に取得できるVOA(Visa On Arrival)というビザの申請ができます。しかし、VOAは待ち時間の長さや、想定していなかった書類の提出が言い渡されるトラブルなどが発生する可能性があるため、日本でビザを取得しておくと安心です。
入国審査
入国カードとパスポートを入国審査官へ提出して審査を受けます。事前にビザを取得しておくと入国審査へスムーズに進めます。
税関検査
税関にて、バングラデシュに持ち込む荷物の申告書を提出します。申告書は飛行機内で配られるため、入国カードと同様に記入したものを提出します。金塊や貴金属の持ち込みには敏感で、最高刑が極刑のため十二分の注意が必要です。
フライト時刻の2時間前にはチェックインが始まります。余裕を持って空港に向かいましょう。
必要なもの
バングラデシュ出国時に必要なものは以下のとおりです。
航空券
帰路に使う航空会社のカウンターで職員に手渡します。取り出しやすいように準備しておきましょう。
パスポート
航空会社のカウンターで航空券と一緒に提出します。
出国カード
出国カードを提出するために航空会社のカウンターで記入します。慣れない手続きもあるため、余裕を持った行動が重要です。
必要な手続き
バングラデシュ出国時に必要な手続きは以下のとおりです。
搭乗手続き
航空会社のカウンターで搭乗手続きを行います。パスポートや航空券をはじめ、必要書類を提示してチェックインを済ませます。出国カードの記載を求められたら指示に従いましょう。
出国審査
出国審査官にパスポートや出国カードを提出して審査を受けます。質問を受けたら正確に回答しましょう。
Visit Japan Webの準備
Visit Japan Webとは、日本上陸前に入国審査や税関審査で回答する情報を事前に入力して、手続きを迅速化させるサービスです。入力後に発行された二次元コードを審査官へ提出すると素早い審査を受けられます。
Q&A
Popular place
今後行く可能性が高い、
渡航先のワクチン情報をチェックしましょう。
Information
渡航先の近くで流行している、または、今後国内で発生するリスクのある感染症を予習しておきましょう。
Colum
Reservation
渡航先や目的によって予防接種の種類はさまざま。
複数回摂取が必要なワクチンも。
以下よりワクチンのご予約が可能です。
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